そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中東情勢の悪化が懸念される

2011-02-03 | マスコミ報道

エジプトのムバラクの退陣は時間の問題である。秋の選挙に立候補しないと、83歳の男が宣言してもほとんど意味がない。前回の選挙でも相当な不正が行われたようである。90%の支持を貰ったムバラクを、数千億円の軍事費でアメリカは支援し続けた。

110202最早ムバラクは何時退陣するか、時期は誰になるかに視点が合わされている。 3日も百万規模のデモが行われた。駆り出されたムバラク支援とのいざこざが大きくならないうちに、辞任すべきである。流血の惨事が拡大すると収拾がつかなくなる。

前回のブログでも述べたが、中東に限ることなく公正な形で民主化されると、必ず反米政権が樹立される。しかし、このところやがてアメリカの経済制裁や軍事介入などで、親米政権が復活するパターンが続いている。エジプトが反米になることを恐れているのが、イスラエルである。

初期の中東戦争の主人公であった、イスラエルとエジプトは和平条約を締結して110202_3 いる。中東の最大国のエジプトを手なずけたことで、イスラエルは助けられている。エジプトが反イスラエルになれば一気に中東情勢は悪化する。それでなくても世界の火薬庫と言われる地帯である。もう少しの間、石油は人々にとって欠かすことのできない資源である。世界の経済情勢がさらに重大な局面を迎える可能性もある。

正当な民主化でそうなるならやむを得ないであろう。大国に翻弄され続けてきたイスラム圏が、スーダン南部が選択したように多少の不利益が予測されたとしても、自らの手で国家を運営することは最も大切なことだからである。

左のフォトアルバムに<凍らない屈斜路湖>をアップしました。

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