宮城沖で歴史上記録的なマグニチュード8.8と言う驚異的な地震が起きた。地震そのものの脅威いも住民を震え上がらせた。しかしそれ 以上に脅威を与えたのは、津波である。あらゆるものを呑みこむ津波は、リアス式海岸の奥地に力が集約され、8メートルもの高さに及んでこの地方の中都市を破壊し尽くした。いつかは来ると思われた大地震 であるが、専門家の想定をも上回るものであった。
死者は2000人を超えるものと思われる。阪神淡路に比べ、広範囲であることを考慮すると、近年最大の震災被害が起きたと言って過言でない。
その中で、福島原発事故の報道が納得いかない。政府と東京電力は何度の事故内容を発表するが、その都度内容が変わっている。第一原発の第一号機の壁が吹っ飛んでいる。東電、政府の発表は水蒸気爆発とのことである。昼の発表では炉心溶融と言っていた。水圧が上がって、海水での冷却が出来なかったとのことである。
午前中には、相当量のセシュウムとヨウ素が検出されている。炉心溶融には間違いがないと思われる。第一号機の壁が全て飛んで、4人の重軽傷者がでている。小さな事故とは思えない。
今回は判断材料がなく、彼らの発表が本当かも知れないが、今回の発表を見ても今までと同じである。最初は事故内容を少なめに発表して、何か矛盾が起きると、次々と内容を拡大訂正するのである。最終的には、現場に最も近い責任者、中間管理職が自らの命を断つの言うパターンである。
今回も、避難範囲を次々と拡大しているし、発表される事故内容も数値も微少だ微少だとと言い続けていたが、ヨウ素なの検出に伴って炉心溶融は認め、放射能レベルも発表する度に高くなっている。
良心的に解釈しても、パニック状態にある現場を考えて、原発事故の本質を隠匿している、あるいは過小発表しているふしがある。一号機の爆発の動画が海外メディアに紹介されているのに国内では何もない。
原発は、便所無き高級マンションと言われている。いくら表面を取り繕っても、廃棄物については解決方法のない発電施設である。事故についての安全性も、今回の事故で耐震性などについても疑問が投げかけられることになる。