詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

危険な共同声明

2017-02-10 12:48:28 | 自民党憲法改正草案を読む
危険な共同声明
               自民党憲法改正草案を読む/番外71(情報の読み方)

 2017年02月103 日読売新聞(西部版・14版)1面に、次の見出し。

あす日米首脳会談/「尖閣に安保」共同文章に/最終調整 中国けん制前面/南シナ海懸念も表明

 目が痛いので記事は引用しない。
 これは、とても危険な「共同声明」になる。
 尖閣諸島をめぐっては中国とのあいだと「領有権」問題が確定していない。そこに日米安保条約を適用するのは「運用」の問題だが、「明文化」することは別問題。
 ほとんど「宣戦布告」に等しい。

 安倍は、同じように「北方四島は安保条約の適用範囲である」と明文化するか。
 明文化した場合、ロシアの実効支配にあることを、どう国民に説明するか。占領されたまま、放置しておく理由を説明できるか。
 説明できないから、「北方四島は安保条約の適用範囲である」とは明文化しない。

 尖閣諸島には、現在、人は住んでいない。
 そういうところは、わざわざ「安保条約の適用範囲」と明文化しないで、安倍の好きなことばで言えば「静かに環境」置いておけばいい。領土問題は「棚上げ」にしておけばいい。
 外交問題には「棚上げ」「保留」という「解決方法」がある。それがいちばん安上がりで安全な場合もある。
 もちろん、中国が占領してくる(基地を造る)ということになれば、そのとき日米で対応すればいい。明文化しないでも、そういう「保障」をとりつけるのが外交というものだろう。水面下で「確約」をとっておけばいい。
 これを信頼関係という。
 明文化しないと、アメリカが守ってくれるかどうかわからないというのであれば、安倍とトランプの「信頼関係」というのは、たかが知れている。

 「尖閣に安保」を明文化するというのは、中国を刺戟するだけである。
 安倍は、中国と戦争したいだけなのである。中国と戦争をするために、なんでもしようと画策している。
 日本の安全のことなど、何も考えていない。

(目の調子が悪いのだが、どうしても書かずにはいられない。)

コメント
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