福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国語で神主打法

2006年12月13日 |   〇日本を読む

「ヲタク」は日本人(あるいは在日韓国・朝鮮人)の専門家などが、
韓国(朝鮮)語の解釈や翻訳を間違えているのをたまに発見すると
なんとなくうれしくなり、一人で悦に入ることがある。

専門家でも間違えるようなことを自分は知っているのだという
小さな自己満足に浸れるからだ。

そういう意味では、「ヲタク」はかなり陰気な性格をしていると
言えるだろう。

しかし、逆に韓国のメディアで日本語の解釈の間違いなどを
発見すると、残念な思いに駆られることが多い。

今日もまたそうだった。

中日の落合監督を紹介する韓国の記事(電子版)を読んでいて、
彼の現役時代の打法について触れたくだりに出会った。

「神主打法」なる特異な打撃フォームに関する内容だった。

この打法は、本来、バットの構えが神主(かんぬし)のお払いの
姿勢に似ているところから付けられた呼び名だ。

しかし、韓国人記者はこの打法の解釈で決定的なミスを犯していた。

彼は、日本語の「神主」を「신주(神主)」という韓国式漢字語と
同一視するという誤りを犯してしまったのだ。韓国式漢字語の
「神主」とは、日本語で言う「お位牌」程度の意味を持つ言葉だ。

つまり、同じ「神主」という漢字語を使ってはいても、日本語と
韓国語とではその意味が全く異なっているのだ。

文章全体はもっともらしく無難にまとめられていたが、「ヲタク」と
しては実に残念でならなかった。

「神主打法」は決して「お位牌打法」ではないのだ。

やはり、日本(のプロ野球)のことはできるだけ正確に韓国に
紹介して欲しいという思いが「ヲタク」には非常に強い。

(ただ、この場合、正確に訳すのも難しいとは思うが・・・。)

学校で「愛国心」を教え評価の対象にするなどという愚行には
強く反対している「ヲタク」ではあるが、実のところ、「ヲタク」自身、
けっこうなナショナリストなのかもしれない。

それでは、「ヲタク」の「なんちゃって」ナショナリストの心情を
強く刺激した記事から、関連部分のみ翻訳練習し記録しておく。

なお、ここでは誤まった解釈はそのままに翻訳している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ 이병규 못지않은 '괴짜' 오치아이 감독
イ・ビョンギュに負けない「変人」、落合監督
(OSEN 12月13日)

-略-

그의 성격은 독불장군적 측면이 강하다. '돈이 안되는 야구는
안한다'는 독특한 신조를 갖고 있어 자선경기에 출전하지
않기도 했다. 특히 자신이 터특한 야구 기술을 가장 낫다고
주장하고 실제로 신주타법(神主打法)을 창시했다. 이 때문에
일본에서 오치아이야구를 '오레류(나만의 야구)'라고
칭하고 있다. 건방지다는 비판도 받았고 거꾸로 인기도 얻었다.
彼の性格は頑固一徹な面が強い。「お金にならない野球はしない」
という独特の信条を持ち、チャリティー試合には出場しなかった。
特に自分が体得した野球のテクニックが一番だと主張し、実際に
お位牌打法」(※)を生み出した。そのため日本では落合野球を
「オレ流」(自分だけの野球のやり方)と呼んでいる。傲慢だとの
批判も受けたが、逆に人気も得た。

(※)「神主打法」の誤訳

오치아이 감독의 트레이드 마크인 신주타법은 두 손으로 고이
잡은 배트를 배트를 앞쪽으로 비스듬히 눕힌 채로 풀스윙을
한다. 방망이를 신주 모시듯 한다고 해서 붙은 이름이다. 현재
이승엽의 동료가 된 오가사와라 미치히로의 스윙을 떠올리면
된다. 요미우리에서 오릭스로 이적한 기요하라, 오릭스
나카무라 노리히로도 비슷한 타법을 구사하고 있다.
落合監督のトレードマークだった「お位牌打法」とは、両手で大事に
握ったバットを前方やや斜めに傾けたままの構えからフルスイングに
移る打法だ。バットを「お位牌のようにおごおごしく扱う」(『大事に
扱う』を意味する韓国語の慣用表現)ところから付けられた名だ。
先日、イ・スンヨプの同僚になった小笠原の打法を思い描けばよい。
他にも読売からオリックスに移籍した清原、オリックスの中村らが
似たような打法を駆使している。

-略-

(終わり)


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