傍(はた)で見ていると鳥肌が立ってきそうなイチャイチャカップルの
ことを、韓国の若者言葉で「닭살커플(鳥肌カップル)」と言う。
今日、韓国の新聞(電子版)を読みながら、ふとこの言葉が頭に
浮かんだ。
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■ 최희섭"약혼녀와 서로 애기라 불러요"
チェ・ヒソプ、「フィアンセとはお互いベイビーって呼んでます」
(スポーツソウル 12月18日)
△画像は連合ニュースより
18일 저녁 약혼식을 올리는 메이저리거 최희섭(27)과
일본 후요그룹 회장 딸인 야스다 아야(29)가 서울 소공동
웨스틴조선호텔에서 기자회견을 가졌다. 서로의 호칭을
묻는 기자의 질문에 "서로 애기라고 부른다"고 말했다.
18日夜に婚約式を挙げるメジャーリーガーのチェ・ヒソプ選手
(27)と日本の芙蓉グループ会長令嬢である安田アヤさん(29)が
ソウルのウェスティンチョスンホテルで記者会見を開いた。記者から
お互いの呼び名を質問され「お互いにベイビーって呼んでいる」と
答えた。
-以下省略-
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しかし、よく考えてみるとこの日韓国際カップルの日常会話は
韓国語や日本語ではなく英語で行われているはずなので、
英語で「Baby」と呼び合うことはアメリカでは普通のことなのかも
しれない。
それに女性は実にキュートな美人だ。男性側の容貌は別として、
少なくともこの女性なら最愛の男性から「Baby」と呼ばれるに
ふさわしい。
そうすると、この二人は別に「鳥肌カップル」にはあたらないのかも
しれない。
全く具にもつかないことを考えながら一人で納得した理屈っぽい
「ヲタク」であった。
いずれにしろ、このカップルの未来に幸多からん事を祈りたい。
<以下、重要な追記>
--- と、ここまで書き終え、後で推敲するため記事を非公開の
まま保存した。
ところが、その後「ヲタク」は全く新しい事実を知らされることに
なった。
結論から言えば、「ヲタク」の上記の翻訳(意訳)や推理は完全に
間違っていた。
上記の内容については、あえて訂正せず、そのままにしておく。
例によって「ヲタク」がネイバーニュースをつらつら読んでいると、
マイデイリーが配信していた同カップル関連の他の記事が
ふと目に留まった。
二人の呼び名を記事化した題名に「애기」(赤ん坊)ではなく、
より実際の会話に近い語感を持つ「아가」(赤ちゃん)が使われて
いたのでついついクリックしたのだ。
何気なく読み進めて行くとそこには驚くべき(?)事実が
記述されていた。
記事から関連部分のみ記録する。
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△「アカチャン」と呼び合う二人(マイデイリー)
■ 최희섭-야스다 아야 "서로 '아가'라 호칭 불러"
チェ・ヒソプ-安田アヤ、「お互いに『赤ちゃん』って呼び合ってます」
(マイデイリー 12月18日)
"처음에는 내가 아야씨에게 '허니'라고 불렀는데 지금은
서로 '아까짱'이라고 부른다"며 쑥쓰러워했다.
「最初は僕がアヤさんに『ハニー』って呼んでいましたが、今は
お互いに日本語で『アカチャン』って呼びあってます」と照れ
くさそうに語った。
'아까짱'은 일본어로 '아기'라는 뜻. 거구의 최희섭에게는
결코 어울리지 않는 호칭이지만 사랑에 빠진 연인끼리
서로 뭐라 부르든지는 중요치 않아 보였다.
「アカチャン」は日本語で赤ん坊の意味だ。巨漢のチェ・ヒソプには
決して似つかわしくない呼び名だが、愛し合う恋人同士がお互いに
どう呼び合おうが大した問題ではないように思えた。
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確かにそうだ。
愛し合う若い二人がどう呼び合おうが、赤の他人が口を差し挟む
ような性質の問題でもない。そんな無粋(ぶすい)なまねは
「ヲタク」とてやりたくはない。
--- しかしだ。
「Baby」ではなく日本語で「アカチャン」と呼び合うようなアメリカ
在住の日韓国際カップルがいるなんて・・・。
世の中には中年「ヲタク」の常識では計り知ることのできない
人々や事象がまだまだたくさん存在しているのだ。
記事を読みながら「ヲタク」の感性は、まさに鳥肌を立ててしまった。
いずれにしろ、こういう「どんでん返し」があるからこそ、韓国の
新聞で韓国語を勉強することがやめられないのだ。
まさに、事実は小説よりも奇なり、と言ったところか。
何はともあれ、どんなにくだらない(失礼!)ことではあっても、
事実を知ることができたのはよかった。
一応、二人に幸せな前途が訪れるよう祈ってあげたい気持ちは
まだ残っている。
「アカチャンだって?気持ち悪すぎるぜ。
ちなみにオレはスンチャンだ。
そこんとこ、ヨロシク!」
(写真とは無関係)
(完) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話