韓国の名門大学、KAIST(韓国科学技術院)で、今年に入り、
すでに4人の学生が連鎖的に自らの命を絶つという痛ましい
事件が発生している。
背景には、いわゆる「ウェルテル効果」の影響も考えられるし、
単純に新学長の新自由主義的改革が、4人の学生を自殺に
追い込んだ、とばかりは言えないのかも知れない。
しかし、学生らの連鎖自殺が、これまで批判の多かった
新学長の改革政策に、命がけでブレーキをかける形に
なったのは、残念ながら事実のようである。
まさに悲劇と言うしかない・・・。
自殺は決して許される行為ではない。しかし、ここでは、
自殺にまで追い込められた無念の魂を追悼する意味で、
ソウル新聞から関連記事を翻訳練習させてもらった。
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■KAIST학생 또 자살 ‘벌써 4번째’..벌금형수업료 폐지
KAISTの学生、また自殺、「4人目」..罰金型授業料は廃止に
(ソウル新聞 4月8日)
카이스트(KIAST, 한국과학기술원) 학생이 또 자살했다.
2011년 들어 네 번째 추락. 학교 측은 성적에 따라
수업료를 부가하는 벌금형 제도를 폐지하겠다고 밝혔다.
KAIST(韓国科学技術院)の学生がまた自殺した。2011年に
入り、これで4人目の自殺だ。大学側は、成績の良し悪しにより
授業料の額を決める「罰金型授業料制」を廃止すると発表した。
지난 7일 오후 1시 20분께 인천시 만수동 모 아파트
주차장에서 카이스트 2학년 박 모 군(19)이 숨진 채
발견됐다. 경찰은 아파트 CCTV를 조사한 결과 박 군이
아파트 19층에서 뛰어내려 자살한 것으로 추정하고
정확한 경위를 조사 중이다.
4月7日午後1時20分ころ、インチョン(仁川)市内のアパートの
駐車場で、KAISTの学生(19歳、2年)が死んでいるのが
発見された。警察は、アパートの防犯カメラを分析した結果、
この学生がアパートの19階から投身自殺をはかったものと
見て、正確な経緯を調査中だ。
학기 도중 최근 휴학한 박 군은 평소 지인들에게 학업을
이어갈 의욕이 없다고 말해왔던 것으로 알려졌다. 이로써
국내 최고 과학기술인력을 키워내는 카이스트는 올해
들어 4명의 학생을 잃는 비극의 무대로 전락하고 말았다.
最近、学期の途中に大学を休学したこの学生は、日頃から
知人らに「大学で勉強を続ける意欲を失った」と話していた
ことがわかった。科学技術分野における韓国最高の人材の
育成をめざすKAISTは、今年に入り、4人の学生を相次いで
自殺で失う形となり、悲劇の舞台と化してしまった。
이에 7일 긴급 기자회견을 자청한 카이스트 서남표
총장은 “근본적인 대책을 논의하고 거의 마무리되어가는
이 시점에서 또 이러한 비극적인 사건이 벌어져 너무나
안타깝다”고 참담한 심경을 전한뒤 학교내의 과도한
경쟁체제를 개선하겠다고 입장을 밝혔다.
この事件を受け7日、緊急の記者会見を開いたKAISTの
ソ・ナンピョ学長は、「根本的な対策を論議し、ほぼ最終決定を
行おうとしていたこの時点で、また、こうした悲劇的な事件が
発生し、ほんとうに残念だ」と惨憺たる心情を述べるとともに、
大学の行きすぎた競争システムを改善して行くとの立場を
表明した。
서 총장은 이날 자리에서 “성적이 부진한 학생에게
수업료를 부과하는 징벌적 수업료를 폐지하고 전 과목
영어수업을 축소, 필수적으로 이수해야 할 과목도
감축하는 등 학생들의 학업부담도 줄여주겠다”고
세부적인 수정 사항들을 전했다.
ソ学長は、この日の会見で「成績不振者に対し、相対的に
多額の授業料を賦課する懲罰型の授業料制度を廃止すると
ともに、全科目で実施中の英語授業を縮小、必履修科目の
数も減らすなど、学生の負担を軽減したい」と具体的な
改善策を明らかにした。
한편 박 군의 자살에 앞서 6일 카이스트 내에는 “성적에
따라 수업료를 차등 지급하는 미친 등록금 정책, 실패를
용납하지 않는 재수강 제도 등 무한경쟁·신자유주의적
정책이 학업 부담을 가중시키고 말도 안 되는 학내
분위기를 조성하고 있다”는 내용의 대자보가 붙었다.
一方、4人目の自殺者が出る前日の6日、KAIST内には、
「成績の良し悪しで授業料を決定する狂気の授業料制、
失敗を許さない再受講制度など、無限競争・新自由主義的
改革政策が、学生の負担を重くし、大学の雰囲気を殺伐な
ものとした」と訴える壁新聞(写真上)が張り出された。
실제로 지난달 29일 카이스트 4학년 장모 씨(25)가 서울
서초구 잠원동의 한 아파트 12층에서 뛰어내려 자살
했으며 같은달 20일에는 2학년 김 모 씨(19)가, 1월 8일
에는 1학년 조모 씨(19)가 자살했고 4월 7일 2학년 박
모 군도 죽음을 택했다.
これまで、KAISTでは、1月8日に1年生の男子学生(19)が、
3月20日には2年生の男子学生(19)が自殺し、3月29日にも
4年生の男子学生(25)がソウル市内のアパートの12階から
投身自殺したばかりだった。4月7日、2年生の男子生徒
(19)の自殺で、立て続けに4人の自殺者を出したことになる。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)