夫は娘からの電話をうけた。
うれしくて、「元気?」といったら、「お母さんに代わって」と返事がきたそうな。
「はいはいと言って代わったのはいいが、せめて、「元気よ」とだけでも答えて欲しかった。と、ぼやいていた。
出張にいっても、娘が海外に行ったときも、自分から決して電話やメールをしなかった夫である。
ニューヨークのテロのとき海外にいた娘に、初めて、娘にメールをしたくらいなのである。そして、それが一回きり。
「父親の思いをつたえなさい」とずっと、ずっと言い続けてきたのに、どれほど娘を愛し心配しているかを、「心にたたんだままではいけないよ」と、何度言ったことか。
NHKの朝の連ドラの天花の父親のように、自分から「娘を溺愛しています。」とまでは行かないまでも、たまには、娘のことで感情をむき出しにしてもいいのではないかと、思ってしまう。
思いを表現しなければ、その思いは無いのと等しいのに、娘たちは、父の自分たちへの思いを十分に汲み取っているのは、母親ながらたいしたものだと感心するのである。
それは、父の思いがあふれるほどであるからか、娘の想像力がすごいのか。どっちだろう?
夫の父としてちょっと淋しかった思いが、今度はどのように娘達に対して様子が変わるのか楽しみ。
自分のしたことは10倍になって帰ってくる
と、私は、意地悪く言ってやったのだが・・・・・