風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

白いチンゲル亭

2004年04月19日 | チンゲル亭過去日記

そろそろ、チンゲル亭の表紙の写真を、春らしいのに取り替えなくてはと思っていたのですが、今朝、雪が降りました。
去年、始めてモンゴルに来て1週間滞在したとき、4月26日と27日に一泊でテレルジに馬に乗りに行きました。
その二日間は、暖かく27日の日曜日は、ワークシャツと少々厚手のウインドブレーカーで馬に乗っていると汗が出てくるくらいで、若者達は半そでになったくらいでした。
そして、UBに帰ってきて翌月曜日の朝、カーテンを開けると外は真っ白に雪を被っていました。

その光景と同じ様子が目の前に現れました。
昨日も、暖かく、Tシャツに薄手のジャケットで、コンサートに出かけてちょうど良いくらいでした。
外を歩く人は、私たちのように軽いジャケット姿の人も、厚手のウールの長いコートの人、皮のコートを着ている人、若い人は、短いジャケットのすそから素肌が覗いている人、さまざまな格好をしていました。

今朝は、雪といっても、室外温度計はプラス5度を示しています。
出勤する9時には、ほとんど雪は上がっていたのですが、夫には念のため帽子をかぶるようにお願いしました。

頭を冷やして、急に暖房の効いた部屋に入ると、一瞬くらくらしてたおれそうになった経験があったから、今からが気をつける時と思ったからです。

毛皮の帽子
モンゴル人の知り合いから、毛糸の帽子ではなくて、毛皮の帽子をかぶりなさいと何度も忠告されたのですが、夫は、毛皮の帽子は権威の象徴とはじめに認識したため、ずっと拒絶していたのです。

帽子は年齢と年収とを表すものでもありますが、年齢を重ねて、体力の衰えとともに脳を冷やすことが危険であるということの意味も十分に入っていることを認識しなかったからです。

体を大切にするためにと言う意味があることを認識したときは、もう、随分暖かくなり、もう今年の冬は日本に帰国しているのだから、必要はないと判断して、お気に入りのカシミアの帽子の愛用を続けたのです。

私もこのところ帽子を忘れていたのですが、ご年配の婦人が今の季節はベレー帽を被っているので、これなら室内でも脱がなくてよさそうなので、似合う色のベレーを探そうと思います。
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今日もまたコンサート

2004年04月19日 | チンゲル亭過去日記

仕事の同僚から、コンサートの情報を頂いた。その連絡を待っていたら、今日5時からのコンサートについて、今日の昼過ぎにやっと電話が入る。

4時半に、会場にチケットを持っていくからとのこと。
しかも、あったこともない弟さんがわたしてくれると言う。

夫は、報告書の期限が迫っているのだが、おとついのコンサートに同伴できなかったことをすまなく思っている上に、今日のコンサートは同僚からのお勧めなので、断ることができなかったようだ。

このところ夫はモンゴル人に気を使いすぎていると思う。
?@ 新札を極力出さない。
?A 大学の入り口の随分手前でタクシーを降りる。
?B モンゴル人と一緒のときに高額の買い物をするなと言う。
日本人として、偉そうにしたくないというのである。うーーん。
これって、かえって失礼になるんじゃないかなぁ。

さて、話がそれてしまったが。

オペラ座の前で、チケットを受け取ってはじめて、モンゴル衣装の女性が主役の演奏会で、それはどうやら、ことの演奏会と言うことが分かった。
歌は無くて演奏だけと聞いていたのであるが、初めて聞いたときはロックだと言う噂もあったのだけれど、珍しく、新聞のようなものが置いてあって、今日の演奏の説明が書いてあった。

モンゴリアン・フォークソングと言う記述がある。
はぁーなるほど、それが開演15分前。でも、今回も花束を持った人がちらほら。
あら、16日に始めて顔を知ったジャンツノロウが、奥さんらしき人と席に着いた。どうやら、その列は音楽関係者の列のようだ。
白人の顔もたくさんあった。クラシックのときと違って、二階席まで、満員。

やがて、オーケストラと彼女の琴の演奏に引き込まれていく。ジャンツノロウの作曲が多いようで、自然を思わせる曲が一杯。
オーケストラと一緒に演奏してもちっとも迫力に負けることはない。
日本の琴とほとんど違わない形をしていても、力強く強烈なエネルギーを感じる演奏でした。

さいごの演奏には、驚いた、琴と馬頭琴のコントラバス版とホーミーと驚く無かれ、マイクをつかったリズムを何と言うのかわからないけれどの合奏だった。

たくさんの花束と、額に入った賞状のようなものの授与が行われ、ピンバッジのようなものが彼女の衣装の胸に付けられた。
何かの功績をたたえられているようだ。

彼女はすごい人なんだ!
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