今日の、子供たちとの授業
私は、モンゴル人です。
私は、日本人ではありません。
あなたは、にほんじんですか?
いいえ、日本人ではありません。モンゴル人です。
というフレーズを繰り返しました。
子供と目を合わせながら、一人ずつ繰り返します。
今日は、2人の兄妹が入ってきました。
ほとんど日本語は、分かっていないということが授業の半分を過ぎた頃に分かりました。
あまりに、上手に鸚鵡返しをするものですから、うかつにも分かりませんでした。
妹は、恥ずかしがりやですが、そばに座って繰り返しをしてもらうと、小さい声でもちゃんと一生懸命答えてくれました。
3回目の授業になると、慣れてきた生徒が私語を始めました。
彼女の持っていた紙には可愛い絵がプリントされていて、ハートは赤に、風船は黄色と緑にサインペンで色をつけていました。
こんなとき、どうしたらいいんだろう。。。
その紙に塗られた色を見せながら、みんなに、色の名前を教えました。
急に、子供たちが生き生きしてきて、ノートを始めました。
辞書を持たない子供たち、(大学生も同じです)新しい単語はノートに書いて自分の辞書を作るのです。
そうかぁ、色の名前と単語を増やすことが興味を持つことなんだなぁ。
貴方は、モンゴル人ですか?なんてことはねぇ。
だれかけていた授業が、生き返った。
はぁー、思いつきでやったことがはまってよかったなぁ。
1時間半の授業の後半の30分は、新聞紙を使って折り紙です。
今日は、「羽ばたく鳥」です。
子供たちは、折り紙はとても好きです。
気になっていた女の子は、とても興味を持って取り組んでいて安心。
一人、とても頭のよさそうな男の子は、折り紙が苦手。
しかし、「バクシー(せんせい)」と呼んで教えを請うてくれるから大丈夫よね。
帰りに、新入の二人の兄妹に「あいうえお」を書けるかどうか、ウツカにたずねてもらったら、まだかけないというのこと。
二人のノートにそれぞれ「あいうえお」を大きく書いて、1行を練習してくるようにと宿題を出しました。
わくわく、どきどき、はらはら、おっかなびっくりの初めての授業は、今のところ順調。と、自分を励ましながら、来週は相撲取りの折り紙ですと見本を見せて予告したら、子供の目が輝いた。
この輝きで、来週のエネルギーと知恵が思い浮かぶのです。