風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

白人への誤解

2005年10月07日 | モンゴルについて
スーパーの荷物を持って、道路でタクシーを止めようと手をあげていました。
日本とちがって、手は上ではなくて、水平より下に出してひらひらさせるのが合図です。

私が、待っているのを知りつつ、白人の若い男性が私より前に立って、先にタクシーを奪い去って生きました。
タクシーが走り出してから、顔を上げたのであまりに腹が立つので、親指を下に向けて不快感を示してしまいました。
中指を使わないのは私のたしなみです。

白人=フェミニストという図式が私にはあるので、裏切られた気分でした。
やっと帰宅して、先に家に帰っていた夫に靴を脱ぐのももどかしくその事件に関して、まくし立てました。
「それは、ロシア人だよ。ロシア人はモンゴル人よりえげつないよ」と、夫は答えました。

モンゴル人の口からも昔は、礼儀正しい民族だったということを、いろんな場面で聞きます。
どうして、モンゴル人はモンゴル人自身の口からそう言われるようになってしまったのでしょう?
(モンゴル人というのは失礼かもしれません、ウランバートルに住むある一部の人というのが正しい)



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オルティンドー

2005年10月07日 | チンゲル亭裏日記

3回目の練習。
難しかったショロンカイの駄目押しの練習を先生がしてくれました。
鏡を持って、口の形、舌の形を良く見るように。
そして、歯と舌の関係、喉から出た声を上あごの深いところにぶつけて鼻腔に響かせる説明のために絵を描いてくれたりしました。

おかげで、何回かに1回は大きな声で「OK!]と言ってもらえるほどにはなりました。先生、ありがとう。
こんなに丁寧に一生懸命教えてくれる方だとは思っても居ませんでした。

そして、通訳のチョカさんにもちょっとした指示を与えてくれたりしました。
私は、練習に夢中で、先生が上手に私の悪いまねをしながら正しい音との比較をしながらの指導ですから、先生のモンゴル語は分からなくても何を言わんとしているかは分かるのです。
通訳の言葉が発せられる前に、理解して声を出してしまうものですから、チョカさんは私が先生のモンゴル語を理解したものと勘違いすることもあるのです。

喉に力が入る悪い癖を、なくしたら、先生の要求の半分はクリアできるのですが、詩吟を習っていたときの悪い癖は長年に渉って続けてきたものですから、おいそれとは修正できないで居ます。

去年と比べたら、自分ではかなり喉の力が抜けてきたので、上達はしていますが、それは私の判断であって、先生はもっともっと力を抜きなさいというのです。
おまけに、練習帰りにチョカさんにまで、「あなたは練習中は喉に力が入っています」と駄目押しで言われてしまって、ちょっと、むっときたのです。

ほんとのことだから仕方がないと思いつつ、こんなとき、日本人ならこんなことは言わないなぁ。しかし、下手に慰められても結局はむっと来るのだから同じなのよね。

今朝、家で大きな声で練習をしていたら、ザザがあわてたように膝に乗ってきて、前脚でちょいちょいと私の胸を触りました。

きっと、腹式呼吸の音の響きがその辺りからしたのでしょう。とても奇妙だと驚いたようでした。
しばらくは落着かない様子で、うろうろしていましたが、最後には陽だまりで昼寝してしまいました。(笑)

さて、なるべく練習の時間をふやすことにしましょう。
ザザも最後には眠ってしまうのだから、悪い音を出しているのではないと思うのですが。。。
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停電につき外食

2005年10月07日 | チンゲル亭裏日記

昨夜は、長時間停電のため、外食にしました。
どこに行くかと、あれこれ名前を挙げて店を選ぶということは、日本では無いことです。

結局、7月に出来たばかりのKホテルに行くことにしました。
亡くなった人を思い出すからということで、足が遠ざかっていたのですが、やはり一度は行ってみなくては、という夫の心理でした。

有名な観光地の名前の付いたホテル内のレストランは、モンゴル料理のお店でした。
内装は、なるほど立派です。

魚料理は、フブスグルの魚ということで期待したのですが、ぱさぱさでした。
牛肉のステーキは、堅くて何の工夫も無い焼き方です。確かにモンゴル風です。一流を目指すホテルのレストランとは思えない何の工夫も無い料理です。
ャeトは、ベイクドではなく蒸してあって、せっかくのおいしいサワークリームが生きてないし、モンゴルジャガイモではないので、うまみもない。
サラダだけは、珍しく新しい野菜のシンプルドレッシングでおいしかったです。

やがて、後ろの席にお客が来たのかと思うとどう見ても従業員という風情の女性が食事を始めました。まだ、8時前です。
そこへ、制服の男性が立ち話をしに来ています。

後で、夫が尋ねたら、制服の男性はジェネラル マネージャーとのことで、ボーイさんは「すみません」といっていたそうです。

そういうまかない食の場面としか思えない状況を、私たちが不快に思っていることはそのボーイさんにも分かっているようでした。

ほんとに、悲しい。
供養のつもりで行ったホテルのレストランで、その彼が、少なからずかかわって、志半ばで逝ってしまったことが、こんな形で見せ付けられるとは思いもよらず、行かなければ良かったと思ったのです。
生きていれば、かかわりの無い立場になったとしても何かの形で、苦言を呈したり、助言をすることができるのに、逝ってしまった彼には何も出来ないのです。

ジェネラルと名の付く立場の人が、女性の料理人さんに媚を売っているような情景は、見たくなかった。
背筋の伸びた、謙虚な彼の姿を思い浮かべます。彼がこんな人たちを育てるはずが無い。彼が直接指導した人ではないことを祈ります。
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