タクシー運転手のバットスフさんが、夜7時にオペラ座の迎えを頼んでいたのに、車の故障で来なかったことに端を発して、二人目、あるいは控えの運転手を確保しておく必要が生じました。
分かった時点で連絡も無く、こちらからの電話に答えてやっと故障と言うことが告げられたので、その日の私の恐武Sはとても大きかったのです。
それで、気楽に安心して頼める運転手さんがほしいと思いました。
UBでは、車を持っていて職が無い人がたくさん居ます。
その人が信用できて約束を守る人という保障があれば、お互いの利害関係が一致するのです。
それで、トゥールさんの義兄のドルジさんがその状態にあると告げられて、昨日からお願いすることになりました。
寒さが厳しくなり夫も朝は車を拾う日がだんだんに増えてきたこともあって、私のワンャCントの使用と毎朝の使用とあわせればそれほど悪い条件ではないと思うのです。
聞くと、同じ時間にお姉さんが出勤するのに、いつもタクシーに乗っているそうです。
モンゴルでは、こんなとき、雇い主に許可を得ることなく当たり前の顔をして乗り込んでくることが普通にあるのですが、さすがトゥールさんです。それとなくその状況を伝えてきたのです。
その礼儀正しさに、ほだされて同乗の許可をしたのは、思いがけなく夫のほうでした。
さて、順調な滑り出しでしたが、二日目の今日、トゥールさんが言いました。
木曜日の送迎の運転もしたいとお兄さんが言っています。と。。。。。
うーん、そう来るのは当然のことでした、一番最初にそれはだめと言ってあったはずですが、すっかり忘れているようです。
モンゴル人は、良い話には駄目もとで名乗りを上げるものと聞いています。
こんなとき、ドライに割り切れるものなら、話は簡単です。
新しい車で運転上手、ドイツ生活7年、留守番が一人で出来ないニコちゃんが同乗しているので、安全運転は必至。条件は、ぴかいち。
だからと言って、信頼関係を築いてきた彼女を、古い車だということと一度だけ約束を守らなかっただけで、お断りするわけには行きません。
その彼にしても、条件の良い仕事が見つかったら、さっさと行ってしまうのは分かっています。
どちらにもいい顔をしたい私は、悩むことではないことに今夜悩むことになりました。(^_^;)