風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

心遣いの日本人

2006年12月13日 | チンゲル亭裏日記
ストレートなモンゴル人と心遣いの日本人
ラッピングについて、がっかりしたことは、モンゴル人のやり方について理解していなかったのだから仕方が無いと反省。
彼女のことだから、「あなたの好きな緑色の包装紙をえらんだのよ」と一言添えれば、理解したでしょう。
日本語を習う学生には、一つの知識として言葉にしてもよかったかもしれません。
夫は押し付けがましくなると言うのですが、通訳と言う仕事をしているのではない彼女に対して、どこまで求めるか、どこまで教えるか迷うところです。
このことは、きっとトゥールさんは何かの形で質問してくることでしょう。その時、「心遣い」を説明するには、ちょっとは、押し付けがましくなることを胸に収めて説明する必要があります。
こんなとき、私の日本風の心遣いについて、期待過剰になっていることがありはしないかと、反省する点も見つけたのでした。
そして、もう一つ。ご主人は、朝どうしていますかと尋ねるので、歩いていっていますと答えたら、「おーっ」と言って絶句。しばらくして「私のミスでした」と言ってしばらく黙り込んでいました。そして、夜になって、電話がかかってきました。まず、プレゼントのお礼を言いました。(これってドイツ仕込かな?)そして、次の運転手が見つかるまで、お兄さんが朝迎えに行きます。との提案でした。
これも、ドイツ7年間生活の産物なのだろうかと思いながら、折り返し電話をすることにしました。
夫は、朝の気楽さを見つけた直後なので、お願いするとはいわないだろうと思ったら、その通りでした。
もう見つかるだろうから、もう少し気楽にしていたいと答えました。
日本風に、まず、お兄さんにありがとうと伝えてくださいと言ったら、明日8時半に来ますという返事。
いえいえ、そうではなくて、親切な気持ちだけを頂きます。明日は、来なくてよいと言うと、理解できませんでした。
ありがとうと言っているのに、要らないとはどういうことかと思ったでしょう。
彼女の日本語の理解は、「お気持ちだけを頂きます」というのはまだ分からないのでした。
明日は、来なくてよいですといわないと分かりませんでした。はっきり断ることに慣れてない私は、昨日のバリバリと一緒で、胸が痛むわけです。
気を取り直して、木曜日に会ったときゆっくり顔を見ながら、説明をしましょう。
彼女の望みの日本理解を少しずつしていってもらいましょう。  
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辞書とラッピング

2006年12月13日 | チンゲル亭裏日記
国立デパートで、プレゼントの辞書を買いました。
高い! 蒙和辞書 2万4千999トグルク 専門用語辞書 2万2千499トグルク、初めて習う漢字(モンゴル語の説明付き) 9千999トグルク
3冊で合計5万7千497トグルク!

学生が、辞書を持っていないのはうなずけます。
そんな時、辞書ならいくらでも欲しいぱらぱらとめくっていて、新しい言葉に出会えるから電子辞書とは違って、とても勉強になるという女性に合いました。
その彼女たちと一緒にお勧めの辞書を買いにいきました。
日本と、違って、ラッピングは無料ではありません。
花やさんのコーナーに、紙とリボンが売っています。
どんな包装をしてくれるのかためしに頼んでみました。

トゥールさんとニコちゃんにふさわしい色をを選びました。
それに、よく合うリボンもちょっと時間を鰍ッて。。。
紙は1枚1,000トグルクでした。

見ていると、箱包みで、両面テープを使って貼ります。
そして、ごくフツーのリボン鰍ッ。
隣りの、花束のラッピングは、糸を引っ張ると薔薇の花のようになるリボンを使って、豪華賢覧にラッピングしていましたから、私のも、もう少し撃フ有るリボン結びをしてくれるのかと思ったら、フツ≠ナした。

彼女たちには、ラッピングとリボン鰍ッの技は無いようでした。
三越のプロの販売員が見たら、泣いてしまいそうです。
しかも、紙は半分しか使わなかったのに、一枚分の紙代を取られました。
切り取った紙を頂戴といったら、返してくれるのかなぁ。
リボンと紙とで、4,000トグルク! はぁー、モンゴルは紙類が超高い。

これだけの、料金を取るのだから、ラッピングの技術をもっと習って欲しいなぁ。
この次は、私が、彼女たちの目の前で、ラッピングをして見せたら、きっと驚くだろうなぁ。

デモ、値段はさておき、そんなものでいいのかと思ったのは、モンゴル人も欧米風に、バリバリと包装を破いて中のものを取り出したことです。
心をこめて選んだ彼女の好きな緑色の包装なのに。。。。。
クリスマスらしく,ゴールドのリボンなのに。。。。。

中身の辞書は、息を呑んで喜んでくれました。
夫曰く「ノミン(デパート)の袋(レジ袋です)で良いんだよ」
懇切丁寧なラッピングをするのは、花束だけだなぁ。
大金かけて、バリバリじゃあ ちょっと、がっかりだものねぇ。
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ザナバザル

2006年12月13日 | UBから
いつも楽しみに見させていただいているウランバートルお出かけ日和の「ウランバートルお楽しみ散策」のコーナーに『モンゴルのダヴィンチザナバザルの美しい仏像』と題して、ザナバザルの仏像の写真がたくさんアップされています。

ザナバザル美術館の仏像を見てほんとに美しいと思い、何かの形でご紹介したいと思っていましたが、UBでご活躍の千絵さんの主催するこのサイトで、写真が紹介されました。

これを見逃す手は無いと思い、皆さんにご紹介いたします。
千絵さん、いつもありがとうと申し上げます。

説明も、私の知る限り詳しく書いてくださっています。
ご参照くださいませ。
ザナバザル美術館の別室では、SAVE THE CHILDRENの写真クラブの子供たちの展覧会が開かれたところです。

ザナバザルの仏像のほか、曼荼羅が数多く展示されています。
曼荼羅も、出来たら、お見せしたいのですが、ちょっと、特別なルートが無いと無理のようです。
何か方法は。。。。。
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12月風景ー雪のあと

2006年12月12日 | UBから
スフバートル広場                     あした誕生日








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朝の運転

2006年12月11日 | チンゲル亭裏日記

昨日、朝の運転は出来ませんと、トゥールさんを通じて、ドルジさんが断ってきました。
ちょうど2週間。始めたときは、3月まで続くような勢いだったのに。

通勤の10分の間に、ニコちゃんが、夫の日本語の会話をとても楽しみにしていたのに、彼には、ドルジさんは、どのように説明したのかなぁ。

朝の暖機運転のための費用を、1回に付き500トグルクを支払うことにしたのだけれど、それには魅力を感じなかったのかしらん。
いくら欲しいのですかという問いかけに、分からないと答え、それではと、こちらの提示した額が思ったより少なかったから、やめると言うことなのだろうか。
それなら、はじめから、このくらいは欲しいと言ってくれれば良いのに。

なかなか、交渉事は、モンゴル人との間では難しい。
たぶん、断られるのが嫌なのだろうと、私は、今までの経験で思うのだけれど。誇り高いモンゴル人らしいなぁと、勝手に思っているのです。
ほんとに朝起きるのが辛かったのかもしれませんし。。。
それとも、もっと率のよい仕事を見つけたのかもしれません。
マイナスの世界で、車の暖機運転にかかる費用はどのくらいなのだろう。
いろいろと考えてしまいました。
考えても仕方が無いことは考えないと、そばにいる人が言いました。(笑)

今朝は、お迎えが無いので、のんびりとした朝食風景です。
時間を限られると、同じ時間に出かけていても気がせいていたのだと、改めて思いました。

さて、次の運転手さんが見つかるでしょうか。
それとも、夫は、積極的に見つける気があるのか無いのか。
昨日会った人たちが、心当たりを尋ねてあげるといってくれましたが。。。

もうすぐ、クリスマスです。
いつもお世話になっているトゥールさんに特別なクリスマスプレゼントを買いに明日出かけます。
彼女の大先輩に当たる女性二人がつきあってくれて、助言をもらえるので、安心して品選びが出来ます。
二コちゃんにも、プレゼントをもらったので、何か考えなくてはね。

人を喜ばせるはずのものを探しにに行くのは、なんてうれしいことだろう。
うきうきしてきました。
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ゲルゲー後日談ー解決編ー

2006年12月10日 | UBから
湯たんぽのモンゴル語について、「ゲルゲーにゲルゲー」とお気に入りの言い回しは、3日にして終息を迎えました。

正しくは、「ゲリルカ」だそうです。
ロシア語がそのまま、モンゴルで使われているそうです。
UBでは、湯たんぽは今はあまり使われていないようです。

英語表記にしてみると”GRILIKA"(キリル文字ですと二つのIは別の文字になります)頑張ってカタカナにするとゲリルカになります。

日本人の苦手とする”L” と”R”そして、言葉のはじめが、子音が二つ並んでいます。
聞き取りも、発音もとても難しい。

湯たんぽがゲルゲーというのは、とても面白い符合で、夫はおもしろがっていたのでしたが。。。

正解を早いうちに教えてもらえて、一安心。
皆様、お騒がせいたしました。
特に、モンゴル語を少しでも知る方にとっては、問題でしたね。

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寒さ対策

2006年12月10日 | チンゲル亭裏日記

夫は、4回目の、私は3回目の冬を過ごしています。
湯たんぽが壊れて、冬の寒さ対策にスイッチが入りました。
時は、雪が昼過ぎに突然降り出して、世界が白くなった日。

何度か雪が降っても、すぐに解けて、暖かいふゆだねぇと言い続けていましたが、とうとう、7日の雪は陽射しに溶けないで残りました。

その日、湯たんぽ2号が我が家に来ました。
そして翌日、ヤクのズボン下、キャメルの靴下を手に入れました。
あ、忘れていた。夫のキャメルを探しに行った日、私一人だったので、十分な質問が出来ず、カシミアのズボン下を夫のために買ったのでした。
朝は、車ですが、帰宅時は運動のためと歩きですから、かなり冷えるようです。
3回の冬は、日本から持ってきた厚手の下着を着ていたのですが、乾燥のため静電気がおきてかなり不快感があったようでした。
それで、自然素材をと言うので、キャメルを探し始めたのです。

カシミアを穿いた日、暖かくて、心地よくて味を占めたようでした。
それで、夫のを探すついでにそんなに暖かいのならと、私も、つい買ってしまいました。

今までの、2回の冬は、そんなもの無しですごしたのに。
寒い⇒寒いが我慢できる⇒寒く無い⇒暖かとまでは言わないけれど⇒暖かい
その段階の、今は暖かいと感じています。
頬は、針を刺すようなのに。
夫は、きっと、寒いが我慢できると言う状態で冬をすごしたはずです。
それが、今は暖かいと感じているようです。

我慢が出来なくなったわけではないのです。
以前も我慢していたわけでもありません。
初めて、マイナスを体験し、新しい環境になれるため、緊張感の中にあったのでしょう。

今は、体を楽にして、寒いを寒いと感じて居るのだと思います。
帰国を4ヵ月後に控えたからか、3回あるいは4回を迎えた冬に慣れて、先の様子が分かってきたから、無駄に頑張る必要が無いと体が覚えたからか。

人間の感覚って面白い。
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ゲルゲー後日談そして駱駝

2006年12月09日 | UBから
ゲルゲーについて、話題になりました。
まず、トゥールさんは、湯たんぽ自体を知りません。
もう一人、モンゴル語に詳しい人は、ゲルゲーは、高貴なお方の奥様という意味だから、湯たんぽのはずが無いと。
我が家に有る、辞書に湯たんぽは載っていませんから、スーパーの店員の「ゲルゲー」といったのは、どういうことだったのか。。。
当分の、課題となりました。


同じ日、三地区に新しく出来た、モンゴル製品だけを売るという触れ込みの、新しいビルに行きました。
12月1日から本格営業というので、行ってみたのですが、コートやセーターの店と食品の2店舗だけの開店で、ほかは内装中でした。
その店で、ヤクの毛は一番丈夫なのだと聞き、早速もとめました。
ヤクのズボン下は、2万7千500トグルク(キャメルは2万トグルク、カシミアは4万8千トグルク)、キャメルの靴下が6千500トグルク。
寒さ対策には、よしとしよう。

昨日から、靴下を履いていますが、心地用暖かさが足元から上がってくるみたいで、着心地抜群。もっと早く試してみればよかった。
カシミアはカラフルなのにヤクの製品は、写真の色しかありません。
キャメルも、アースカラーのみですねぇ。
そういえば、ヤクの毛というのは、草原で生きているのを見たら黒だったなぁ。そばで見たら、この股引のこげ茶色なのね。
ラクダ製品をキャメルというとなんだか、上等に聞こえるけれど、キャメルは日本語で駱駝なのよね。
キャメルの靴下とラクダの靴下、同じものなのにかなり響きが違うなぁ。。。
ラクダのシャツは父が愛用していたけど、イメージ悪かった。
黒柳徹子さんが、ラクダのシャツをセーターとしてモダンに着て見せたとき、目から鱗だったなぁ。





さて、ズボン下を物色し始めたのは、夫のものを探すためでした。
探せど探せど、紳士仕様のものが無く、さて、困った。
それで、トゥールさんを伴っての買物になりました。
どうやら、標準のものは、女性仕様なのだそうです。

それでよく聞いて見ると、注文すればそのように作ってくれると言うのです。
それで、夫のサイズを測って出直すことになりました。
値段は、少しは高くなるそうですが、3万トグルク以上にはならないとのことでした。

そして、家の近くのカシミアとキャメルを扱っている店に行って見ました。
商品の品揃えが少ない。夫があれこれ聞いたところによると、サイズを測って、宙網を受けるとのこと。
それなら、車を雇って三地区まではるばる出かけることは無いじゃない。
早速、サイズを測ってもらって、注文しました。
3から7日のうちに出来るそうです。
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フットワークの良いトゥールさん

2006年12月08日 | チンゲル亭裏日記

部分敷きのカーペットが、薄汚れてきました。
いつもは、洗濯石鹸のくずとお湯少しをペットボトルに入れたものを、シャかシャか振って細かい泡を作り、汚れを落としていました。

どうしようかなぁ、モンゴルの人はどうするの?と尋ねたら、トゥールさんは、テレビのコマーシャルを見たり、お店で洗剤を調べたり、あっという間に答えをくれました。
「私が、やります。」と。

おっと、そうきたか!お姉さん夫婦に世話になっている彼女は、何とか仕事をしてお金を得ようとしています。
オルティンドーの通訳をとても熱心にしてくれるので、アルバイト料を支払いますと言ったのですが、それは、私にとってとても勉強になることだから、要りませんとはっきり答えました。

彼女の言うとおりに、することにして、最後の通訳の日にまとめて、将来の勉強のために使ってくださいと渡してあげるつもりで、封筒を用意してあります。そのほかに、何か稼ぐチャンスを見つけてあげることにしましょう。

シンジリーン バヤルという新年の祭りが12月31日にあります。
この日は、収入のすべてを投じてドレスを新調しパーティーに命を鰍ッる若い人がいるそうです。
このような、祭りの日は、仕事場に美容師を呼んで全員がおしゃれをしたり、仕事中に厚保化粧に余念の無い人がいたりするようです。

彼女は、学生ですからまだそのようなことは無いのでしょうが、将来、そのような職場に入ったとしたらどうするのかなぁ。

お義兄さんの運転の支払いは、先週の半分でした。
SAVE THE CHILDRENの仕事がない分、かなり違ってきます。
それは、仕方が無いのです。

さて、次は、トゥールさんは何を考えてくるかしら。
ほんとに、知恵を良く働かせる人で、それが、純な感じがして、好感が持てます。
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バットスフさん

2006年12月08日 | チンゲル亭裏日記

今朝の、お迎えの車は黒色か白色かどちらなのだろうと、窓からのぞいていました。白い車が来ました。

あ、バットスフさんの車だ。

先週、車の故障でこられなくなったので、急遽、トゥールさんの義兄に車を出してもらいました。

その後、義兄さんから、木曜日の仕事もしたいと申し出があったのですが、もう一度チャンスをあげましょうと言うことで、今日を待ちました。

モンゴル人のGさんに、このことを茶飲み話でしましたら、あなたは優しすぎる、モンゴル人はそんなことが有ったら、チャンスなどあげません。」と言われました。

バットスフさんの車は、古いので、夜間動かさないでいると、朝の早くには、エンジンがかからなくなるそうです。
今は、ご主人が入院中なので、夜間、ご主人が運転していた分まで彼女が仕事をしています。朝の8時から4時まで!

トゥールさん情報によると、朝夕の送り迎えの契約仕事があり、その定期収入は月に80ドル(公務員の一ヶ月の平均給料 とは言え、安いのでアルバイトの要あり)あると言ったそうです。ちょっと、ほっとしました。

来週からも、この仕事を続けたいですかと再確認しましたら、トゥールさんはすでに確認していてくれました。
来週も、白い車が、SAVE THE CHILDRENまで運んでくれることになりました。
今日のエンジン音は、この寒さにもかかわらず快調でした。

北へ向かってハイリャスを通って施設への新しい道路が整備されたので、20分で到着するようになりました。
工事中は、迂回したり渋滞するため10時に家を出ても、11時にやっと間に合う日もありました。
10時から3時までの時間契約のバットスフさんにとっては、ガソリン代が余分に必要になるので、工事中は彼女にとって辛かったのでした。
その代わり、3時までの約束を、かなり早い時間に切り上げ、ほかの用事を作らないようにしたのですが。

タクシーをそのたびに乗り捨てるのが、どれだけ気が楽か。
けれど、UBでは、冬になるとタクシーの走っている台数が極端に少なくなります。
暖房付きの駐車場を借りる費用が莫大なため、そして、暖機運転にも、通常に走るにも余計にガソリンを食うために、冬は、町から車が少なくなってどこかで、冬眠しているようです。

人を雇うのは気を使うけれど、マイナスの中を車を待つ、時間に間に合、一番に安全を買ったと思うと、贅沢ではないと思える今の状況です。
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