四月下旬頃から五月にかけては、藤の花が美しい。
六月の梅雨の季節のアジサイの青い鮮やかな輝きも素晴らしいが、この紫色の優雅に垂れ下がった紫色の房のオンパレードが、逆行の太陽にちらつきながら揺れる風情も何とも言えないほど美しい。
群馬県のあしかがフラワーパークの藤が有名なようで、今日NHKで、樹齢150年の枝に咲いた500畳敷きの豪華な藤を放映していた。
東京では、広重が愛でて描いた程の藤だから、何と言っても亀戸天神の藤の花であろう。
あっちこっちの藤棚を見た記憶があるのだが、何故か、何処だったかは思い出せなくなってしまっているが、歴史散歩で古社寺を訪れたり、植物園などに行った時の記憶が残っているのであろう。
一つだけ印象に残っているのは、塩田平を訪れた時に見た藤の花である。
イギリスに住んでいた時で、東京出張の時の休日に、藤田平にある国宝の三重塔を見物しようと思って出かけたら、偶然にも、藤の季節で、前山寺の境内の豪華な藤の花は勿論、民家の庭先などあっちこっちにも咲いていて、その美しさはみごとなものであった。
殆ど観光客など居なくて、一人で、涼風に吹かれて揺れている優雅な藤の姿に見とれていたのだが、非常に気持ちの良い午後のひと時を過ごせて幸せであった。
今、観光案内を見ると、ジャーマンアイリスが美しいと書いてあるが、随分前のことなので、その記憶はない。
この塩田平は、小鎌倉と言われている歴史の古い由緒ある信州の街で、今では完全な田舎町だが、鎌倉時代には、塩田北条氏の拠点として栄えており、非常にユニークで美しい国宝の三重塔が2塔もあり、その他に、前山寺の三重塔などは和洋と唐様折衷だが、窓も欄干もない未完の塔で、咲き誇る藤の大木を前景にして優雅な姿を見せてくれていて素晴らしかった。
安楽寺の国宝の三重塔は、日本で唯一の八角形の形をした唐様式の塔で、三重塔の下に裳階が付いているので四重塔に見える。八角なので非常に安定しており、その堂々とした優雅な姿に圧倒される。
もう一つの国宝の三重塔は、大宝寺の和様の塔で、屋根の大きさは殆ど同じなのだが、塔身が上階に行くほど小さくなっていて、そのバランスが絶妙であり、あまりにも美しいので振り返って見たと言うことで「見返りの塔」と言う呼称があるようである。
当時は京文化の影響を受けたのであろう、上方からの職人達の製作だと言う。
微かな記憶しか残っていないので、今、写真を見ながら記憶を新たにしているのだが、両方とも、山林の中腹にあったような気がするし、結構、離れていたので、その日は、短時間に塩田平を回りたかったのでタクシーを使った。
もう一度ゆっくりと訪れたいと思いながら、残念ながら、まだ、実現していない。
ところで、この近くにも、藤棚などがあって美しい藤の花を観賞できるのだが、千葉の雑木林には、自生の藤の木が結構沢山あって、大きな大木に這い登って綺麗な花を咲かせている。
遠くから眺めると、鬱蒼とした森の中に明るい斑点が雲のように浮かんでいて面白い。
大分以前に、わが庭にも一株植えたことがあるが、小さな木の時には良かったが、根が張り蔓状の枝が伸び過ぎたので切ってしまった。
一般家庭では、余程大きな庭ならいざ知らず、種類を選ぶか鉢植えにするかしない限り無理だと言うことが分かった。
六月の梅雨の季節のアジサイの青い鮮やかな輝きも素晴らしいが、この紫色の優雅に垂れ下がった紫色の房のオンパレードが、逆行の太陽にちらつきながら揺れる風情も何とも言えないほど美しい。
群馬県のあしかがフラワーパークの藤が有名なようで、今日NHKで、樹齢150年の枝に咲いた500畳敷きの豪華な藤を放映していた。
東京では、広重が愛でて描いた程の藤だから、何と言っても亀戸天神の藤の花であろう。
あっちこっちの藤棚を見た記憶があるのだが、何故か、何処だったかは思い出せなくなってしまっているが、歴史散歩で古社寺を訪れたり、植物園などに行った時の記憶が残っているのであろう。
一つだけ印象に残っているのは、塩田平を訪れた時に見た藤の花である。
イギリスに住んでいた時で、東京出張の時の休日に、藤田平にある国宝の三重塔を見物しようと思って出かけたら、偶然にも、藤の季節で、前山寺の境内の豪華な藤の花は勿論、民家の庭先などあっちこっちにも咲いていて、その美しさはみごとなものであった。
殆ど観光客など居なくて、一人で、涼風に吹かれて揺れている優雅な藤の姿に見とれていたのだが、非常に気持ちの良い午後のひと時を過ごせて幸せであった。
今、観光案内を見ると、ジャーマンアイリスが美しいと書いてあるが、随分前のことなので、その記憶はない。
この塩田平は、小鎌倉と言われている歴史の古い由緒ある信州の街で、今では完全な田舎町だが、鎌倉時代には、塩田北条氏の拠点として栄えており、非常にユニークで美しい国宝の三重塔が2塔もあり、その他に、前山寺の三重塔などは和洋と唐様折衷だが、窓も欄干もない未完の塔で、咲き誇る藤の大木を前景にして優雅な姿を見せてくれていて素晴らしかった。
安楽寺の国宝の三重塔は、日本で唯一の八角形の形をした唐様式の塔で、三重塔の下に裳階が付いているので四重塔に見える。八角なので非常に安定しており、その堂々とした優雅な姿に圧倒される。
もう一つの国宝の三重塔は、大宝寺の和様の塔で、屋根の大きさは殆ど同じなのだが、塔身が上階に行くほど小さくなっていて、そのバランスが絶妙であり、あまりにも美しいので振り返って見たと言うことで「見返りの塔」と言う呼称があるようである。
当時は京文化の影響を受けたのであろう、上方からの職人達の製作だと言う。
微かな記憶しか残っていないので、今、写真を見ながら記憶を新たにしているのだが、両方とも、山林の中腹にあったような気がするし、結構、離れていたので、その日は、短時間に塩田平を回りたかったのでタクシーを使った。
もう一度ゆっくりと訪れたいと思いながら、残念ながら、まだ、実現していない。
ところで、この近くにも、藤棚などがあって美しい藤の花を観賞できるのだが、千葉の雑木林には、自生の藤の木が結構沢山あって、大きな大木に這い登って綺麗な花を咲かせている。
遠くから眺めると、鬱蒼とした森の中に明るい斑点が雲のように浮かんでいて面白い。
大分以前に、わが庭にも一株植えたことがあるが、小さな木の時には良かったが、根が張り蔓状の枝が伸び過ぎたので切ってしまった。
一般家庭では、余程大きな庭ならいざ知らず、種類を選ぶか鉢植えにするかしない限り無理だと言うことが分かった。