エルマンノ・オルミ監督が死んだ。
「木靴の樹」は、わたしのいちばん好きな作品。
ミネクの一家が農園を追われて去っていくシーンで、私は「ミネク、幸せになれよ」と祈ってしまう。
映画なのに。
思い出しただけでも、祈ってしまう。
初めて見たのは40年ほど前。
そのまま成長していれば、ミネクも中年。50歳前くらい。
幸せな家庭をもっているだろうか。
何をして働いてるだろうか。
そんなふうに想像してしまう。
「私は幸せに生きている」というミネクの声が聞けたら、どんなにいいだろう。
幸せに生きているミネクにあって、「ああ、よかったね」と声をかけたい。
幸せなミネクに会えるなら、そのためにならイタリアのあちこちを訪ね歩きたい。
映画なのにね、時代が違うのにね。
そんなふうに思ってしまう。
ミネク「水のなかには生き物がいっぱいいるんだ」
父「知ってるよ、魚だろう」
ミネク「もっとちっちゃいんだ」
父「見えないよ」
という会話とか、
両親がノートに書き込まれた文字を見て、
「これはエルだな」といったり、
初めて学校へ行く前の夜、ミネクがお風呂にはいる。
それを見た弟が「ぼくもお風呂はいりたい」と言ったりとか。
神父「ミネクを学校にやりなさい」
両親「学校は遠くて通えない」
神父「子どもは、そういうことは平気だ」とか。
学校へ行くとき、ひとり中庭を横切るときの光とか。
学校から飛び出すとき、石を踏んで木靴が割れるシーン。
割れた木靴を靴下でしばって歩くシーン。
書き出すときりがない。
次々に思い出してしまう。
「ミネク、絶対、幸せで生きていてください」と、やっぱり祈る。
監督の冥福を祈るというよりも。
*
下のurlはリバイバルを見たときの感想。
https://blog.goo.ne.jp/shokeimoji2005/e/e720a83f24bfe1357b67ea431eb3d8b8
「木靴の樹」は、わたしのいちばん好きな作品。
ミネクの一家が農園を追われて去っていくシーンで、私は「ミネク、幸せになれよ」と祈ってしまう。
映画なのに。
思い出しただけでも、祈ってしまう。
初めて見たのは40年ほど前。
そのまま成長していれば、ミネクも中年。50歳前くらい。
幸せな家庭をもっているだろうか。
何をして働いてるだろうか。
そんなふうに想像してしまう。
「私は幸せに生きている」というミネクの声が聞けたら、どんなにいいだろう。
幸せに生きているミネクにあって、「ああ、よかったね」と声をかけたい。
幸せなミネクに会えるなら、そのためにならイタリアのあちこちを訪ね歩きたい。
映画なのにね、時代が違うのにね。
そんなふうに思ってしまう。
ミネク「水のなかには生き物がいっぱいいるんだ」
父「知ってるよ、魚だろう」
ミネク「もっとちっちゃいんだ」
父「見えないよ」
という会話とか、
両親がノートに書き込まれた文字を見て、
「これはエルだな」といったり、
初めて学校へ行く前の夜、ミネクがお風呂にはいる。
それを見た弟が「ぼくもお風呂はいりたい」と言ったりとか。
神父「ミネクを学校にやりなさい」
両親「学校は遠くて通えない」
神父「子どもは、そういうことは平気だ」とか。
学校へ行くとき、ひとり中庭を横切るときの光とか。
学校から飛び出すとき、石を踏んで木靴が割れるシーン。
割れた木靴を靴下でしばって歩くシーン。
書き出すときりがない。
次々に思い出してしまう。
「ミネク、絶対、幸せで生きていてください」と、やっぱり祈る。
監督の冥福を祈るというよりも。
*
下のurlはリバイバルを見たときの感想。
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