桜を見る会中止(その2)
自民党憲法改正草案を読む/番外303(情報の読み方)
「桜を見る会」の中止を安倍が決断した。これは14日の各紙に掲載されたニュースである。「招待基準を見直す」ためというのが理由である。
私は、ここでとても疑問に思うことがある。
「招待基準を見直す」というのは、そんなにむずかしいこと? 1年かけないと見直せない?
単純に「国会議員は地元の後援会関係者を招待してはならない」という禁止項目を設ければいいだけではないのだろうか。その結果招待客が減る、予算が余る、ということがあっても別に問題はないだろう。国民は節約節約に苦しんでいる。予算が余るというのはいいことではないか。
ここは、きっと逆に考えてみないといけないのだ。
なぜ「基準見直し」に1年もかかるか。
答えは簡単。突然「招待者の数を減らします」(厳選します)ということになると、いままで招待されていた人から、「なぜ私が除外された? あの人より私の方が貢献していたのに」という声が出てくるだろう。「冷遇されるのなら、もう支持しない。選挙運動の手伝いなんかしない」。
つまり、招待した人(安倍、安倍事務所)と招待された人(支持者)の関係がぎくしゃくする。
これを防ぐために、「来年は開催しない」ということが必要なのだ。
これは「リセット」なのだ。「一から出直し」、いや「ゼロから出直し」。
「ゼロから出直し」といっても、招待されていたひとは「一昨年は招待されたのに」と言うかもしれないが、それでも「昨年はだれも招待していないのだから」「ほんとうに新しい基準に変わったのです」といい訳が立つ。
見え透いた嘘、見え透いた論理だけれど。
しかし、こんなことをわざわざ安倍が「私の判断」ということばで大見得を切ってみせたのはなぜだろうか。
「桜を見る会」もそうだが、それに先立つ「前夜祭」、さらには「観光コース設定」というのも関係しているのではないか。
ホテルニューオタニのパーティーは、ホテルニューオータニによれば「1万1000円」以上かかる。それを安倍は「5000円」で開催している。半額以下。ということのほかに考えないといけないことがある。
あるホテル通によると、1000人規模のパーティーを設定する(予約する)には1年前からしないと無理らしい。場所の確保ができない。どこでも開催できる規模ではない。
「招待基準見直し」を理由に、すでに予約しているホテル(会場)をキャンセルするのは、なかなかむずかしいということもあるかもしれない。会そのものを中止してしまえば、キャンセルがしやすい。ほかのバスの手配とか、観光コースの手配なども。
いや、それだけではない。
こんなばかげた理由だけで、桜を見る会を中止するはずがない。
安倍には、どうしてもしなければならないことがあるのだ。
日米FAT協定の国会承認である。「日米貿易協定15日に委員会採決来週に衆院通過の見通し」という見出しは、NHKのウェブサイトにあった見出しだ。「与党側は来週、衆議院通過を図り、来月9日までとなっている今の国会の会期内に協定の承認を得たい考えです」とも書いてある。
国会で「桜を見る会」を「審議」していては、国会会期内の承認ができなくなる。
これを避けたかったのだ。
どうして?
日米FAT協定はアメリカの言うがままの協定である。それをのむことで、安倍はアメリカの(トランプの)支持を得ている。もし国会承認がおこなわれないと、安倍はアメリカにとって役に立たない人間になる。支持されなくなる。つまり、政権が維持できなくなる。
これがいちばん心配なのだ。
安倍は、安倍が首相でいられること、それだけしか考えていない。「独裁者」になるためなら何でもする。
山口の有権者( 850人)を裏切っても、たいした問題は起きない(と、安倍は考えている)。でも、トランプから怒られたらどうしていいかわからない。
さて、その「日米FAT協定」はどんなものなのか。
多くの人が日本にとっては不利であると指摘している。つまり、アメリカには有利である。トランプに「日米FAT協定を承認させました」と報告すれば、それは安倍の「手柄」になる。トランプから評価される。
「日米FAT協定」の行方とからめて「桜を見る会」問題をみつめないといけない。
私は「日米FAT協定」については何も知らない。しかし、この問題は年一回の「桜を見る会」よりもはるかに広範囲に影響が出てくるはずである。
安倍は「日米FAT協定承認」のために、「桜を見る会騒動」を利用しようとしているかもしれない。みんなが「桜を見る会」で騒いでいるいまこと、「日米FAT協定」を承認させるチャンスと思っているかもしれない。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
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自民党憲法改正草案を読む/番外303(情報の読み方)
「桜を見る会」の中止を安倍が決断した。これは14日の各紙に掲載されたニュースである。「招待基準を見直す」ためというのが理由である。
私は、ここでとても疑問に思うことがある。
「招待基準を見直す」というのは、そんなにむずかしいこと? 1年かけないと見直せない?
単純に「国会議員は地元の後援会関係者を招待してはならない」という禁止項目を設ければいいだけではないのだろうか。その結果招待客が減る、予算が余る、ということがあっても別に問題はないだろう。国民は節約節約に苦しんでいる。予算が余るというのはいいことではないか。
ここは、きっと逆に考えてみないといけないのだ。
なぜ「基準見直し」に1年もかかるか。
答えは簡単。突然「招待者の数を減らします」(厳選します)ということになると、いままで招待されていた人から、「なぜ私が除外された? あの人より私の方が貢献していたのに」という声が出てくるだろう。「冷遇されるのなら、もう支持しない。選挙運動の手伝いなんかしない」。
つまり、招待した人(安倍、安倍事務所)と招待された人(支持者)の関係がぎくしゃくする。
これを防ぐために、「来年は開催しない」ということが必要なのだ。
これは「リセット」なのだ。「一から出直し」、いや「ゼロから出直し」。
「ゼロから出直し」といっても、招待されていたひとは「一昨年は招待されたのに」と言うかもしれないが、それでも「昨年はだれも招待していないのだから」「ほんとうに新しい基準に変わったのです」といい訳が立つ。
見え透いた嘘、見え透いた論理だけれど。
しかし、こんなことをわざわざ安倍が「私の判断」ということばで大見得を切ってみせたのはなぜだろうか。
「桜を見る会」もそうだが、それに先立つ「前夜祭」、さらには「観光コース設定」というのも関係しているのではないか。
ホテルニューオタニのパーティーは、ホテルニューオータニによれば「1万1000円」以上かかる。それを安倍は「5000円」で開催している。半額以下。ということのほかに考えないといけないことがある。
あるホテル通によると、1000人規模のパーティーを設定する(予約する)には1年前からしないと無理らしい。場所の確保ができない。どこでも開催できる規模ではない。
「招待基準見直し」を理由に、すでに予約しているホテル(会場)をキャンセルするのは、なかなかむずかしいということもあるかもしれない。会そのものを中止してしまえば、キャンセルがしやすい。ほかのバスの手配とか、観光コースの手配なども。
いや、それだけではない。
こんなばかげた理由だけで、桜を見る会を中止するはずがない。
安倍には、どうしてもしなければならないことがあるのだ。
日米FAT協定の国会承認である。「日米貿易協定15日に委員会採決来週に衆院通過の見通し」という見出しは、NHKのウェブサイトにあった見出しだ。「与党側は来週、衆議院通過を図り、来月9日までとなっている今の国会の会期内に協定の承認を得たい考えです」とも書いてある。
国会で「桜を見る会」を「審議」していては、国会会期内の承認ができなくなる。
これを避けたかったのだ。
どうして?
日米FAT協定はアメリカの言うがままの協定である。それをのむことで、安倍はアメリカの(トランプの)支持を得ている。もし国会承認がおこなわれないと、安倍はアメリカにとって役に立たない人間になる。支持されなくなる。つまり、政権が維持できなくなる。
これがいちばん心配なのだ。
安倍は、安倍が首相でいられること、それだけしか考えていない。「独裁者」になるためなら何でもする。
山口の有権者( 850人)を裏切っても、たいした問題は起きない(と、安倍は考えている)。でも、トランプから怒られたらどうしていいかわからない。
さて、その「日米FAT協定」はどんなものなのか。
多くの人が日本にとっては不利であると指摘している。つまり、アメリカには有利である。トランプに「日米FAT協定を承認させました」と報告すれば、それは安倍の「手柄」になる。トランプから評価される。
「日米FAT協定」の行方とからめて「桜を見る会」問題をみつめないといけない。
私は「日米FAT協定」については何も知らない。しかし、この問題は年一回の「桜を見る会」よりもはるかに広範囲に影響が出てくるはずである。
安倍は「日米FAT協定承認」のために、「桜を見る会騒動」を利用しようとしているかもしれない。みんなが「桜を見る会」で騒いでいるいまこと、「日米FAT協定」を承認させるチャンスと思っているかもしれない。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
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