詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『OB抒情歌』(1988)(9)

2019-11-07 09:48:52 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (満目罌粟の野原だ)

満目罌粟の野原だ
真赤に燃えあがる地平線は
愛慾の極みであり
世界の果である

「愛慾」が「世界」。「極み」と「果て」は言いなおし。
「罌粟 (けし) 」からは阿片がとれる。阿片と愛慾が結びつけられている。
意味が強く、愛慾そのものの姿が見えてこない。





*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
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コメント (1)
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