天皇の言葉(天皇を沈黙させる安倍)
自民党憲法改正草案を読む/番外163(情報の読み方)
古い記事だが……。
2017年12月30日読売新聞(西部版・14版)1面の見出し。
本文は、こう書いてある。
天皇の言葉「痛惜の年」そのものについては、私は特に感想をもたない。注目したのは、
この一文である。「天皇の言葉」は天皇だけで書いているのではない。註釈に、書いてある。
ここで注目するのは、
である。
「お言葉は天皇の意思だけでなく」「その内容について内閣が責任を負う」で思い出すのは、2016年の「生前退位意向」が明らかになった後の「天皇の言葉」である。8月8日に、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を天皇はビデオメッセージとして発表している。
あれもまた、天皇が独自に書いたものではない、と言えるだろ。
このことは「天皇の悲鳴」に書いた。
ビデオメッセージには、とても不自然なことばがある。天皇なのに「申す」という動詞をつかっている。「思います」「考えます」で十分なのに「思われます」「考えられます」と婉曲的に言っている。
なぜか。
その部分には「内閣(安倍)」からの「圧力」があったのだ。「圧力」があったために、天皇のことばは歪んでいるのだ。
そういうことを、私は「推測」として書いた。
90年の盧泰愚来日時のことばが、天皇と内閣との「交渉」の結果「成文化」されたものであるなら、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」もまた天皇と内閣(安倍)の交渉の結果、成文化されたのだろう。そのことが「間接的」に証明されたといえるだろう。
2017年の「新年のおことば」は高齢の天皇に配慮して、負担にならないよう「中止」ということだったが、これもまた「配慮」というより、天皇と内閣(安倍)の交渉の結果だろう。2016年末、安倍はパールハーバーを慰問している。そのときスピーチをしている。そのスピーチをつくるのに安倍側が忙しくて、天皇の「新年のおことば」を「調整」している時間がなかったのだ。だから、「中止させた」のだ。
安倍が「天皇を沈黙させた」のだ。
安倍は、天皇を「抹殺」しようとしている。「生きたまま」の「抹殺」。それが「生前退位」である。
天皇さえ「沈黙している」、国民は天皇を見習い「沈黙しろ」。
これが安倍の「独裁」の主張だ。
憲法を改正し、戦争を引き起し、国民を戦場におくりこみ、「御霊」にする。つまり「戦死させる」。そのために、「護憲派天皇」がいては困るのだ。
こういうことを「推理・分析」したのが「天皇の悲鳴」である。天皇のことば、皇后のことば、安倍のことばを比較し、同時に報道された「政局」の細部のニュースから、そういうことを浮かび上がらせている。
自分で書くと「自画自賛」になってしまうが、読んだひとの間で評判になっている。オンデマンド出版なので、アマゾンや一般書店では買えません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072865
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自民党憲法改正草案を読む/番外163(情報の読み方)
古い記事だが……。
2017年12月30日読売新聞(西部版・14版)1面の見出し。
90年慮泰愚氏来日/「痛惜の年」陛下意向/日韓の歴史「気持ち伝えたい」
本文は、こう書いてある。
天皇陛下が1990年、当時の盧泰愚(ノテウ)・韓国大統領を迎えた宮中晩餐会のお言葉で、日韓の歴史に言及しながら表明された「痛惜の念」は、陛下のお気持ちをくみ、政府が盛り込んだ表現だったことがわかった。当時の首相海部俊樹氏(86)が読売新聞の取材に明らかにした。このお言葉は、昭和天皇が84年に伝えた「遺憾」よりも、踏み込んだ表現を求めていた韓国側に高く評価されたが、政府は内閣で調整したという説明にとどめていた。
天皇の言葉「痛惜の年」そのものについては、私は特に感想をもたない。注目したのは、
「痛惜の念」は、陛下のお気持ちをくみ、政府が盛り込んだ表現だった
この一文である。「天皇の言葉」は天皇だけで書いているのではない。註釈に、書いてある。
〈お言葉〉天皇や皇族が公に発信する言葉を指す。天皇が宮中晩餐会や全国戦没者追悼式などでお言葉を述べるのは、憲法に規定された「国事行為」ではなく、象徴の地位に基づいて公的な立場で行う「公的行為」に分類される。お言葉は天皇の意思だけでなく、国民の期待も考慮して作成され、その内容について内閣が責任を負う。
ここで注目するのは、
お言葉は天皇の意思だけでなく、国民の期待も考慮して作成され、その内容について内閣が責任を負う
である。
「お言葉は天皇の意思だけでなく」「その内容について内閣が責任を負う」で思い出すのは、2016年の「生前退位意向」が明らかになった後の「天皇の言葉」である。8月8日に、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を天皇はビデオメッセージとして発表している。
あれもまた、天皇が独自に書いたものではない、と言えるだろ。
このことは「天皇の悲鳴」に書いた。
ビデオメッセージには、とても不自然なことばがある。天皇なのに「申す」という動詞をつかっている。「思います」「考えます」で十分なのに「思われます」「考えられます」と婉曲的に言っている。
なぜか。
その部分には「内閣(安倍)」からの「圧力」があったのだ。「圧力」があったために、天皇のことばは歪んでいるのだ。
そういうことを、私は「推測」として書いた。
90年の盧泰愚来日時のことばが、天皇と内閣との「交渉」の結果「成文化」されたものであるなら、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」もまた天皇と内閣(安倍)の交渉の結果、成文化されたのだろう。そのことが「間接的」に証明されたといえるだろう。
2017年の「新年のおことば」は高齢の天皇に配慮して、負担にならないよう「中止」ということだったが、これもまた「配慮」というより、天皇と内閣(安倍)の交渉の結果だろう。2016年末、安倍はパールハーバーを慰問している。そのときスピーチをしている。そのスピーチをつくるのに安倍側が忙しくて、天皇の「新年のおことば」を「調整」している時間がなかったのだ。だから、「中止させた」のだ。
安倍が「天皇を沈黙させた」のだ。
安倍は、天皇を「抹殺」しようとしている。「生きたまま」の「抹殺」。それが「生前退位」である。
天皇さえ「沈黙している」、国民は天皇を見習い「沈黙しろ」。
これが安倍の「独裁」の主張だ。
憲法を改正し、戦争を引き起し、国民を戦場におくりこみ、「御霊」にする。つまり「戦死させる」。そのために、「護憲派天皇」がいては困るのだ。
こういうことを「推理・分析」したのが「天皇の悲鳴」である。天皇のことば、皇后のことば、安倍のことばを比較し、同時に報道された「政局」の細部のニュースから、そういうことを浮かび上がらせている。
自分で書くと「自画自賛」になってしまうが、読んだひとの間で評判になっている。オンデマンド出版なので、アマゾンや一般書店では買えません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072865
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