福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

オタクとマニア

2005年12月14日 |  〇語彙と表現

今日の日-韓翻訳練習の課題は

20~40代女性の2割がオタクを自認(Infostand)

という記事を選んだ。

僕自身、韓国語「オタク」を自認しているのだが、いわゆるこの
「オタク」なる日本語。

「オタク」は、これを韓国語に訳すときには、「매니아(マニア)」と
いう言葉を使っている。

「オタク」と「マニア」では、ニュアンスに微妙な違いがあるのは
わかっているのだが、そこは割り切るしかない。

ところで、この韓国語の「매니아(めにあ)」。

実は、現在使われているほとんどの辞典では「마니아(まにあ)」で
出ている。これは、以前は「마니아(まにあ)」という和製英語発音に
よる表記が一般的であったということを物語っている。

例によってYahoo!Koreaの文書検索でのヒット数で比較すると
次のようになる。

매니아(めにあ)  5,560,000
마니아(まにあ)  1,290,000

では、最後に今日の翻訳練習を紹介しておく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

20~40代女性の2割がオタクを自認
20~40대 여성 중 20% 스스로를 "매니아"로 자부
 
インテージ(本社:東京都千代田区)とヤフーは2005年12月12日、
20代から40代までの女性を対象に行った「熱中していること」に
ついてのアンケート調査結果を発表した。熱中対象に関して自分を
“オタク”と自認している女性が20.4%にのぼり、そうでない女性
よりもストレスを感じる割合が低いことがわかった。
인테지(본사 도쿄도 치요다구)와 야후 재팬은 2005년 12월12일,
20대에서 40대까지의 여성을 대상으로 실시한 "열중하고 있는
것"에 대한 설문조사 결과를 발표했다.이에 따르면 열중하고
있는 대상과 관련,스스로를 "매니아"로 자부하고 있는 여성이
20.4%에 이르렀으며 매니아가 아닌 여성에 비해 스트레스를
덜 받고 있는 것으로 조사됐다.

調査結果によると、「何らかに熱中している(はまっている)
ことがある」した人は87.0%。内訳(複数回答)は、「インターネット」
(39.5%)、「ファッション・アクセサリー」(22.7%)、「旅行」
(22.4%)、「映画」(21.6%)、「料理」(20.9%)など。
이 조사결과에 따르면 "지금 열중하고(빠져) 있는 대상이 있다"고
답한 응답자가 87.0%에 달했다. 내역(복수응답)은 "인터넷"
(39.5%),"패션,액세서리"(22.7%),"여행"(22.4%),"영화"
(21.6%),"요리"(20.9%) 등의 순이었다.

また、熱中していることに対して自分が「○○オタクだと思う」人は
20.4%。とくに「漫画・アニメ」(32.6%)、「ペット」「芸能人」
(ともに26.7%)で、オタク自認度が高かった。
또 열중하고 있는 대상에 대해서 스스로를 "○○매니아"로 자부
하고 있는 응답자는 20.4%에 달했다.특히 "만화,애니메션"
(32.6%),"애완동물" "연예인"(둘 다 26.7%) 등에서 "매니아"로
자부하는 응답자의 비율이 높았다.

一方、オタクを自認する人で「今の人生が楽しい・充実している」と
した人は48.1%で、そうでない人(34.6%)よりもはっきり割合が多い。
さらに、「ストレスを抱えていると思う」人の割合は、オタクを自認する
人では37.7%で、そうでない人(54.9%)よりも少なかった。
한편 스스로를 매니아로 자부하는 응답자 가운데 "지금 인생이
즐겁다,충족감을 느끼고 있다"고 답한 사람이 48.1%에 이르렀으
며 매니아가 아닌 사람(34.6%)보다 비율이 많이 높았다.
또 매니아를 자부하고 있는 사람 가운데 "스트레스가 많다"고
답한 사람은 37.7%로 매니아가 아닌 사람(54.9%)보다 많이
낮았다.

インテージによると、オタクと言えるほどに特定の分野にどっぷりと
はまりこむことで、充実感を得て楽しみを感じ、同時にストレスを
感じにくい傾向が見受けられるという。
인테지는 이 결과에 대해 "매니아로 자부할 정도로 특정 분야에
푹 빠짐으로써 충족감을 얻고 즐거움도 느끼고 동시에
스트레스를 덜 받는 경향이 있다"고 분석했다.

調査は「Yahoo!リサーチ・モニター」の20代から40代までの女性を
対象に11月29日~12月2日にかけて実施した。有効回答者数は
598名。世代構成は20代29.4%、30代33.8%、40代36.8%。
이 조사는 "Yahoo! 리서치 모니터"인 20대에서 40대까지의
여성을 대상으로 11월 29일~12월2일에 걸쳐 실시됐다.
유효응답수는 598명.연령대별로는 20대 29.4%,30대 33.8%,
40대 36.8%였다.

(終わり)


 ← 応援のクリックをお願いします。 


さすがNHK!(オタクと廃人)

2005年12月14日 |  〇語彙と表現

偶然、NHKがBSで放送を予定している韓国ドラマの広告が目に
入った。2003年度に韓国で大ヒットしたドラマだという。

当然、「オタク」もドラマの題名程度は知っていた。

原題は「朝鮮(王朝時代)の女刑事、다모(茶母)」。

この「다모(茶母)」という言葉自体は、朝鮮王朝時代、身分の低い
女性使用人を指して使われていた言葉だという。現代韓国語では
使われていない死語だ。

ところで、「オタク」の虫がひどく騒いだのは、このドラマのせいでは
ない。

上の広告文の中で使われている「다모폐인(茶母嬖人・タモペイン)」
という表現が気になったのだ。

日本語の「オタク」に近いニュアンスの韓国語に「폐인」という
俗語があるが、漢字は「廃人」のはずなのに、ここでは「嬖人」などと
見たこともない漢字が使われているではないか。

NHKの間違いか?

「オタク」は正直、そう思った。

しかし、韓国の関連サイトで調べて見たところ、なんと、このドラマに
ハマったファンたちが、単にドラマにハマっただけではなく主人公を
愛しているという意味を込めて、発音は同じ「폐인」でも「廃人」では
なく「嬖人」という漢字語をあてて使うようになったということを知った。

この「嬖(はい)」という漢字。

日本語では全く使われていないが、パソコンで韓国語IMEを使い
」を漢字変換すると、最後の9番に「사랑할 폐」(愛するハイ)と
して登場する。つまり、この「嬖(はい)」は「愛」と同じ意味なのだ。

「廃人(はいじん)」ではなく「嬖人(はいじん)」。

このドラマに深くはまった韓国人視聴者の、そんな「思い」まで
NHK関係者は理解していたのだ。

さすがは天下のNHKだ。

「オタク」も一本とられてしまった。

しかし、韓国語を知らない人が圧倒的多数を占める日本人を
対象とした広告文の中に、「茶母嬖人(タモペイン)」などという
韓国語「オタク」ですら知らなかった文句を挿入して宣伝するなんて、
どう考えても濃すぎる。あまりにマニアックすぎる。(他人のことは
言えた義理ではないが)

NHK関係者の中に、相当な韓国語オタク兼韓国ドラマオタクがいる
としか考えられない。

それにしても、「冬ソナ」の大ヒット以降、NHKは、まるで何かに
取りつかれたかのように、連続して韓国ドラマを放送している
ように感じる。

末永く韓国ドラマが日本のお茶の間で愛されるようにするためには、
今のような集中豪雨的な紹介の仕方は、はたしてどうなのだろう。

まあ、これは「オタク」の余計なお世話か。


韓国情報 - 海外生活ブログ村     ← 応援のクリックをお願いします。