風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

また来ましたよ。

2006年03月26日 | チンゲル亭
             カレーを作って食べよう

12/18K氏撮影
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テムーレルという日本人墓地に程近いところにある孤児院に遊びに行きました。
今回はコンサートではなく、カレーを作って食べるという催しでした。

子どもたちは、優しくおとなしく、それでも子どもらしく育っています。
両親が居ないということを十分に調べた上で、ここにつれてこられます。
ですから、院長夫妻はお父さんお母さんであり、ここに居る子どもたちは兄弟姉妹になるわけです。
この日、始めてここにきた女の子が居ました。
あっという間に溶け込んで、みんなと遊んでいるのには、驚きました。

総勢30人のカレーが配られるのを、いたずらをするでもなくお行儀良く待っている様子も、待たされている風情はちっともなく当たり前の様子で小さい子が待っているのには、驚きました。

食事前に階段を上がるときに手をつないで上がった一番小さい女の子が居ました。その子は、一遊びして食堂に下りるとき、目ざとく見つけて私の手に自分の小さい手を滑り込ませてきました。
そんなに小さくても、膝の痛みでちょっと降りにくそうにする様子を目ざとく見つけていたわってくれる様子が、言葉がなくても伝わってきます。

食堂にに入ったら、大きい子がさっと自分の座っていた椅子を空けてくれました。
そこでは、食事が出来るまで大きなテレビで映画鑑賞です。
思わず、一緒に降りてきた女の子を膝に乗せると今度は両手を絡ませてきました。
いとおしくて抱きしめたい思いでした。

気が付いたら、その私の膝を奪い合う子が居ません。
きっとそのうち自分の順番がまわってくると信じているのかなと思ったのです。
ここでは、院長ご夫妻の公平な愛情が注がれていることが、言葉がなくても伝わってくるのです。
これは、資金的に恵まれているということだけでは実現できないのではないか、やはり、そのご夫妻に秘密がありそうだと、協力隊員のNさんと話したことでした。

Nさんが前回(12月18日)のお約束どおり遊びに行きたいと連絡を取ったら、「私たちには、何も隠すものがないから、いつでもいらっしゃってください」と言ったという院長先生の言葉が印象的でした。
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