風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

鼓太郎5才

2006年03月27日 | 風のこたろう裏日記

鼓太郎が5才になりました。

離乳すると同時に、我が家にやってきた鼓太郎は、あっというまになくてはならない家族になりました。
犬派と思っていた私が実は、猫も大好きだったと言うことが分かりました。
そして、猫は大嫌いだと思っていた亡き母も、そうではなかったのでした。

小さい頃、我が家に野良猫が近付こうものならおもいっきり、「シッ」と言って追い払っていましたから。
それは、良く頼まれて着物を縫っていた母が、預かりものの反物に猫の毛一すじでもつけたくないと言う思いからだったのです。

ショートステイから帰ってきた母が、「猫よ、猫よ」と呼びかけ、膝の上に載せたら、にっこり笑ったのでした。

娘が中国に派遣されて家族が一人減り、その寂しさを埋め、その1年後に母がなくなり、入れ替わりに娘が帰り、そしてまた数ヵ月後に、夫がモンゴルに派遣され、いつも5人だった家族が4人になり、3人になりしていた一番寂しいときに、鼓太郎は私たち家族を慰めてくれました。

そして、命を全うするまで責任を持って世話をすると、約束したのに、今は、長女に任せて私もモンゴルで生活しています。

今は、長女と鼓太郎の二人で生活していますが、鼓太郎が長女をしっかりと慰めてくれているようです。

私と一緒にいるときは、布団の上で眠っていたのですが、私がいなくなるとすっかり甘えん坊になり、次女の布団の中にもぐって眠るようになりました。
次女は、よく、眠りに落ちそうになるとおなかの上に飛び乗ってこられて、睡眠不足だと文句を言いつつ、それでも可愛くて仕方がなかったのです。

最初にモンゴルに出かけた10ヶ月は、帰国したその日から元の私の布団の上で眠り何事もなかったような生活が始まりました。
睡眠不足を余儀なくされていた次女からは、「裏切り者」と言われました。

2度目のモンゴルから帰国したときは、次女の結婚式で、みんなが落ち着かない毎日でした。
鼓太郎も落ち着かない毎日のようで、どこが一番落ち着いて眠れるところか毎夜毎夜探し続けました。。。かわいそうに。

そして、今、長女と二人の生活が続き始めると、迷うことなく、布団とモンゴル製カシミア毛布の間に挟まって眠っているそうです。
心地よさに毛布の取り合いになることもあるそうです。(笑)

鼓太郎 5才おめでとう!
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約束

2006年03月27日 | モンゴルについて
アーァ、残念。
自分の不手際でおきたことですが、モンゴルでの約束ごとについては、こうなんだよねぇ。。。

今日は、2時に来客のある日です。

今日から引越し荷物の箱詰めをはじめました。
いつの間にか一生懸命になっていて、気が付いたら、2時10分過ぎ。
マンチョクさんは、時間より早いくらいに来る人です。
15分から30分遅れは許容範囲という中で、きちんと時間を守る人です。

あっと思って、ベランダから下を除いてみましたが、居るはずもありません。ブザーが二つあって、一つは音が小さいのです。
奥の部屋に居たので、聞こえなかったようです。そのときは、もう一つの方を押してくれるかなと思ったのですが。。。
夫の通訳さんに、電話をして尋ねてもらいました。

「ブザーを押しても出てこなかったので、留守だと思って帰ってしまったそうです。今から行きます。」
悪いことをしたなと思って待っていると、折り返し通訳さんから電話がかかって、「3時から授業が入ったので、今日はいけません。」
とのことでした。

モンゴル人は、ブザーを押して出てこなかったら、キャンセルと思う。
キャンセルするほうもされるほうも、仕方がないと思うのです。
ですから、電話番号を教えてあげていても、確認をするということはしないようです。
わざわざ、確認するのは申し訳ないと思うのかもしれません。
これから日本に行こうとしているマンチョクさんですから、日本人は、若し都合が悪くなったら、必ず事前に連絡をするということをわかってもらう必要があると、痛く感じたことでした。
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ピンクの似合う女の子

2006年03月27日 | こたろう

協力隊員のNさんを隊長とする孤児院訪問のグループに入れてもらっています。
私以外の人は、月曜から金曜日まで仕事をこなしその貴重なお休みを使ってのボランティアです。
今日の訪問先は、私立の孤児院で12月に行ったときまた来るねと約束したところです。

ここは、ちゃんと自立できたらここを出て行くということになっているので、メンバーの入れ替わりはほとんどありません。
一番の年長は20才で日本語がとても上手な女性です。
私たちが行くと、とても張り切って通訳をしてくれます。

今日、とても可愛くいとしかった女の子はピンク色の服の最年少の子です。
ここに居る子どもたちは、明るく目を合わせてにっこりと笑ってくれる中で、なかなか目を合わせて笑わない恥ずかしがり屋の子です。
それでも、手を伸ばすとすっと手を差し入れるようにして手をつなぎ、しっかりと握り締めてきます。
折り紙を教えてあげると、誰よりも長い時間集中していろんなものを作り出していました。
やがて、年長のお姉さんに日本語を教えて欲しいと言われその場を動いたのですが、遊びの時間が終わって食堂に向かうとき、いつの間にか私の手を握っていました。
階段の上り下りは、私と一緒にと決めたようです。そのちっちゃくて冷たい手の感触が今もよみがえります。
食堂で、カレーの出来上がるのを待ちながら、テレビを見ている子どもたちに加わって一緒に待っていました。
思わず、膝に乗せてしまいました。
周りを見ても、それをうらやましがったりする子は居ません。
他の施設だったら、大騒ぎで奪い合いが始まるのですが。。。
安心してそのまま座って居ると今度は両手をしっかり握り締めてきました。
膝に暖かいものが伝わってきます。

ご飯よと大きいお姉さんの声がしたら、自分から膝を降りていつも座っているらしい席に自然に行きました。
十分に余韻を残して行ったので、行ってしまったという思いもなく、かといって未練がましくもなく。

すると次は、今日ここに来たばかりの10歳くらいの女の子が、ここにおいでと席を半分空けてくれました。
ありがとうと言ってぎゅうっと座るとうれしそうにしていました。長いピアスが揺れていました。
この子は、院長先生の、公平な大きく深い愛情を注がれて聡明な女性に育つことでしょう。

また来るよと返事をしたけれど、ここには来る必要がないのかもしれません。
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TISの地質の学生さん

2006年03月27日 | チンゲル亭
学生さんが夫の部屋に、笑顔満面でやってきた。
可愛い彼女を連れて。

モンゴルでは、日本の大相撲が大人気です。
まして、今場所はモンゴル人同士の優勝争いとあって、テレビの前は人だかりがしています。

TISの入り口のロビーには、コートを預けるクロークと守衛さんのブースとテレビがあります。
人気の取り組みの時間には、そのロビーにテレビを囲んで学生がぎっしりと詰め鰍ッます。

今場所も、その学生さんと夫が賭けをしました。
朝青龍の大ファンの学生さんは当然朝青龍優勝に、夫は白鵬優勝に、500トグルクを賭けたそうです。
それで、お昼の時間に件の学生が彼女を連れて、鰍ッ金を取りに来たのです。
大好きな力士が優勝して、日本人の先生から勝ち取ったお金ですから、彼女には大得意だったことでしょう。
その獲得金で、彼女にジュースをご馳走してあげるのだと言って、連れてきたのだそうす。
実は、彼女を見せたかったのだろうと夫は言っていました。

夕食後のほっと一息ついたとき、愉快なニュースでした。


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