鼓太郎が5才になりました。
離乳すると同時に、我が家にやってきた鼓太郎は、あっというまになくてはならない家族になりました。
犬派と思っていた私が実は、猫も大好きだったと言うことが分かりました。
そして、猫は大嫌いだと思っていた亡き母も、そうではなかったのでした。
小さい頃、我が家に野良猫が近付こうものならおもいっきり、「シッ」と言って追い払っていましたから。
それは、良く頼まれて着物を縫っていた母が、預かりものの反物に猫の毛一すじでもつけたくないと言う思いからだったのです。
ショートステイから帰ってきた母が、「猫よ、猫よ」と呼びかけ、膝の上に載せたら、にっこり笑ったのでした。
娘が中国に派遣されて家族が一人減り、その寂しさを埋め、その1年後に母がなくなり、入れ替わりに娘が帰り、そしてまた数ヵ月後に、夫がモンゴルに派遣され、いつも5人だった家族が4人になり、3人になりしていた一番寂しいときに、鼓太郎は私たち家族を慰めてくれました。
そして、命を全うするまで責任を持って世話をすると、約束したのに、今は、長女に任せて私もモンゴルで生活しています。
今は、長女と鼓太郎の二人で生活していますが、鼓太郎が長女をしっかりと慰めてくれているようです。
私と一緒にいるときは、布団の上で眠っていたのですが、私がいなくなるとすっかり甘えん坊になり、次女の布団の中にもぐって眠るようになりました。
次女は、よく、眠りに落ちそうになるとおなかの上に飛び乗ってこられて、睡眠不足だと文句を言いつつ、それでも可愛くて仕方がなかったのです。
最初にモンゴルに出かけた10ヶ月は、帰国したその日から元の私の布団の上で眠り何事もなかったような生活が始まりました。
睡眠不足を余儀なくされていた次女からは、「裏切り者」と言われました。
2度目のモンゴルから帰国したときは、次女の結婚式で、みんなが落ち着かない毎日でした。
鼓太郎も落ち着かない毎日のようで、どこが一番落ち着いて眠れるところか毎夜毎夜探し続けました。。。かわいそうに。
そして、今、長女と二人の生活が続き始めると、迷うことなく、布団とモンゴル製カシミア毛布の間に挟まって眠っているそうです。
心地よさに毛布の取り合いになることもあるそうです。(笑)
鼓太郎 5才おめでとう!