風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

池上サークル

2018年01月30日 | 詩吟
優秀な初心者さんが、とうとう、質問を投げかけるようになりました。
的確な、把握と、状況打破のための、その質問には、それぞれの指導者の言葉がそれぞれに違いました。

同じことを目指し、同じように吟じているのに。

言葉って、不便。
同じことをしているのに、使う言葉が、真逆であったりするのです。

こんな時は、どうする?

初心者さんには、言葉を尽くして説明しようとしないで、先生の吟詠を良く聞いて、そっくり真似をしなさいと、私なら答えます。

そうしたら、どうやったら、どう声が出るのかじぶんで、わかるようになります。

そして、優秀な人であればあるほど、次のステップに至る技を教えたいものですが、先を急がず、今ここに到着したことを、しっかり見据えて、喜んで周りを見回すゆとりの時間を差し上げたい。

山の頂上に着いたら、一息入れて、周りを見回し、どれだけ高いところに来たのか実感し、水分補給をし、手を取り合って喜ばねばねぇ。

優秀な人には、先を急いで、次の山に飛び移るが如くの指導をしてしまいそうになりますが、それは、やめておきましょ。

だって、それをすると、まだ、足りないよ、まだがんばれ!と言っているのと同じ。

初心者は、足りないだらけなのが当たり前なのです。
だから、足りないところを伝えるのではなく、今積み重ねたことを、実感してもらいたい。

そこから、積み重なってきたのを実感したら、今の自分に対する自信が湧いてくるはず。

鼻先にぶら下げられた、ニンジンがいつまでも食べられないで走らされる状況と同じでは、どんなに優秀な人でも、辛くなるよねぇ。

一緒に喜ぼうよ。ここまで来たことを。
今あげた成果を、何かの形で、発表したら、手を取り合って、喜んで、そして、余韻まで楽しんで、次のテーマに行こうよね。

優秀な人材が集まるところだからこそ、起きる、ジレンマ。

それでいいよ!パチパチ 拍手!!!


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