経団連ホールで、終日、早稲田大学インド経済研究所設立記念シンポジュームが開催されて、熱心な聴衆が集まり、インド経済の現状について認識を新たにした。
駐日インド大使館と日経の後援で、証券会社の協賛を得たシンポジュームであるが、榊原英資氏が慶應大学から早稲田大学に移籍してインド経済研究所の所長として本格的にインド学を専門にやろうとする記念すべきセミナーで、日頃のインドに対する薀蓄を傾けた講演で幕が開いた。
「インド経済の現状」については、インド国際経済関係研究所会長イシャー・アルワリア博士が詳細に説明し、「インド投資環境の現状」については、ウィプロ社のアジム・プレムジー会長が講演し、その後、榊原教授の司会で、パネルディスカッションが持たれた。
午後からは、一寸毛色が変わって「早稲田大学インド投資セミナー」で、近藤正規国際基督教大準教授の「投資市場としてのインド」に引き続いて、インドからの専門家による「マクロ経済の現状」「インドへの直接投資」「株式市場の現状」「不動産市場の現状」について講演と質疑応答がなされた。
数日前のインド株式市場の暴落もあって熱心にセミナーが進められていた。
榊原教授は、インドに関わったのは2000年からだとウィプロ社の社外取締り役としての経験から説明。
1991年の経済改革からインド経済の成長が加速し、現在は第二の成長段階に入り、中国に続いて経済大国への道を昇り始めたが、日本のインド経済との関わりは、中国韓国等から大きく遅れをとっている現状を説いた。
現在、インド政府は、インフラ整備、産業の育成、貧困の撲滅等積極的に経済および構造改革を進めていて、中国に劣らない経済成長を続けている。
東南アジア共同体の拡大とインドを主とする南アジア経済圏との接近は当然の帰結で、インド経済市場との密接な協力関係なくして日本経済の将来の発展は望み得ないと言うことであろうか。
インドの国際経済に占める強みは、やはり、IT関連の世界のアウトソーシング基地、バックオフイスとしてのソフト力に負うところが大きいようだが、ITをインデアン、チャイニーズの略語だと言われるくらいインド人のハイテクIT技術力には定評がある。
とにかく、ゼロを発見した国であり、九九は子供でも20×20まで覚えている国だから、アメリカでインド人の数学能力には度肝を抜かれた経験がある。
イギリスには、巨大なインド人社会があり、旧大英帝国のコモンウエルスを筆頭に世界全体に印僑が住んでいて、国連や世界銀行など国際機関の職員はインド人が一番多くて、インド人の世界での影響力は抜群である。
その上、本国には10億以上の人口があり、近く一人っ子政策の中国を凌駕すると言う。
インドのもう一つの強みは、中国とは違って同じ地盤に立った民主的な資本主義国であると言うことであろうか。
何となく、まだ、カントリーリスクの比較的高い国と言う気がしているが、本で得た知識とは違って、今日のシンポジュームで少し別な角度からインドに対する知識が増えたような気がする。
駐日インド大使館と日経の後援で、証券会社の協賛を得たシンポジュームであるが、榊原英資氏が慶應大学から早稲田大学に移籍してインド経済研究所の所長として本格的にインド学を専門にやろうとする記念すべきセミナーで、日頃のインドに対する薀蓄を傾けた講演で幕が開いた。
「インド経済の現状」については、インド国際経済関係研究所会長イシャー・アルワリア博士が詳細に説明し、「インド投資環境の現状」については、ウィプロ社のアジム・プレムジー会長が講演し、その後、榊原教授の司会で、パネルディスカッションが持たれた。
午後からは、一寸毛色が変わって「早稲田大学インド投資セミナー」で、近藤正規国際基督教大準教授の「投資市場としてのインド」に引き続いて、インドからの専門家による「マクロ経済の現状」「インドへの直接投資」「株式市場の現状」「不動産市場の現状」について講演と質疑応答がなされた。
数日前のインド株式市場の暴落もあって熱心にセミナーが進められていた。
榊原教授は、インドに関わったのは2000年からだとウィプロ社の社外取締り役としての経験から説明。
1991年の経済改革からインド経済の成長が加速し、現在は第二の成長段階に入り、中国に続いて経済大国への道を昇り始めたが、日本のインド経済との関わりは、中国韓国等から大きく遅れをとっている現状を説いた。
現在、インド政府は、インフラ整備、産業の育成、貧困の撲滅等積極的に経済および構造改革を進めていて、中国に劣らない経済成長を続けている。
東南アジア共同体の拡大とインドを主とする南アジア経済圏との接近は当然の帰結で、インド経済市場との密接な協力関係なくして日本経済の将来の発展は望み得ないと言うことであろうか。
インドの国際経済に占める強みは、やはり、IT関連の世界のアウトソーシング基地、バックオフイスとしてのソフト力に負うところが大きいようだが、ITをインデアン、チャイニーズの略語だと言われるくらいインド人のハイテクIT技術力には定評がある。
とにかく、ゼロを発見した国であり、九九は子供でも20×20まで覚えている国だから、アメリカでインド人の数学能力には度肝を抜かれた経験がある。
イギリスには、巨大なインド人社会があり、旧大英帝国のコモンウエルスを筆頭に世界全体に印僑が住んでいて、国連や世界銀行など国際機関の職員はインド人が一番多くて、インド人の世界での影響力は抜群である。
その上、本国には10億以上の人口があり、近く一人っ子政策の中国を凌駕すると言う。
インドのもう一つの強みは、中国とは違って同じ地盤に立った民主的な資本主義国であると言うことであろうか。
何となく、まだ、カントリーリスクの比較的高い国と言う気がしているが、本で得た知識とは違って、今日のシンポジュームで少し別な角度からインドに対する知識が増えたような気がする。