樋口裕一氏の「旅のハプニングから思考力をつける!」と言う新書を読んでいて、旅は、人それぞれだなあ、と思った。
フランス語などを教えている先生で、西欧文化に心酔しながらも、若い時から、100万円で60日間の東欧を主とした新婚旅行を試みるなど、可なり安い旅行と冒険心旺盛な世界旅をしている。
本書に書かれてる旅は、大分データが古いが、ヨーロッパ以外に、インドや北朝鮮、ヴェトナム、カンボジア等、私の行っていない国の話が語られていて興味を持って読んだ。
私の海外旅行は、海外に住んでいて海外を旅行したと言うのが相当多くて、それ以外は、外国出張の時とか、個人的な旅行である。
海外在住の時は、年末年始と夏期休暇を利用しての2週間程度の少し長い旅であるが、海外出張を利用しての旅は短時間だが、色々な異文化との遭遇と言う貴重な機会を与えてくれた。
アメリカ在住時は、アメリカやメキシコ、ブラジル在住時は南アメリカ諸国、ヨーロッパ在住時はヨーロッパ諸国になるのは仕方がないが、日本に居た時は、出張で、東南アジアや中東にも出かけた。
海外旅行を始めたのは、アメリカ留学中であった。
最初は、大学でフロリダまでの団体旅行が企画されたのでこれに参加したのが始まりだが、その翌年に家族を連れてヨーロッパまで個人旅行をすると言う可なり思い切ったことをしたので、それ以降は、殆ど、自分自身の手作りの個人旅行である。
海外駐在員であった所為もあり、十分用心して大事を取ったりかなり余裕を見た旅行に心がけたので、樋口氏のように異常なハプニングや危険、事故等にあったことはない。
本のタイトルの「ハプニングから思考力を」と言う発想は特にないが、私自身は、異文化に遭遇してカルチュア・ショックを受けること自体が豊かな発想と思考力の源だと思っている。
ヨーロッパの文化文明の進歩とその豊かさは、あの人種の坩堝のような異民族が、言葉や宗教や歴史や風俗習慣などを異にしながらモザイク模様のように同居して、切磋琢磨し、時には血で血を洗いながら生きていることを無視しては語れないと思う。
異文化に遭遇して外国人と付き合う時には、やはり、経験以外にはないと思うが、何処の国の人も人間として同じだと言う要素と、この国は違うのだと言う違いの要素を嗅覚として摑むことが肝要だと思っている。
もっとも、車で1時間も走れば国境を越えてしまうオランダでさえ、時には北と南では言葉が通じないと言う信じられないような話を聞くし、某大建設会社のトップは、私にオランダ国内にも少なくとも8つ別々の支店を置かないと仕事にならないのだと言っていた。
それでも、私は、ヨーロッパでは、飛行機に乗ったら、これから出かける国にビジネスの頭を切り替える努力をした。信じられない人が多いが、オランダも、ドイツも、フランスも、イギリスも、スペインも、ベルギーも、例えば、システムや慣行が違うので、建設会社一つを使って工事するだけでも全く対応が違うのである。
面白いのは、フランスのアルザス地方。ここは、普仏戦争でドイツ領になっていたが2度の世界大戦で4回も国が変わって今はフランス領だが、文化文明的にはドイツの影響が濃厚に残っている。
しかし、アルザスの中心都市で実に美しいストラスブールで、商工会議所のトップでもある不動産会社の社長と土地買収の交渉をしたが、これが実にユニークなラテン商法で非常に貴重な経験をしたことがある。
今では完全なフランス文化圏に取り込まれて隣のドイツやオランダとは全く違ったビジネス・ルールが支配していて、東京と大阪の違いの次元どころの差では全くないのである。
話が横道に逸れてしまったが、樋口氏の言いたかったことは、外国旅行で日常とは違ったことを見る事によって、日頃あたり前だと思っていたことが違って見え、新しい自分を発見出来る。発想が豊かになって自分をもっと広げられる。と言うことであるようである。
その場合、危険や苦労が伴うが、やはり、お仕着せの旅行会社が仕立てた団体旅行ではなくて、自分自身の手作りの旅を心掛けるべきであろう。
もっとも、その時は、英語力がほどほど備わっていることが必須条件ではあるが、海外旅行の醍醐味とその楽しさは抜群に増す筈である。
フランス語などを教えている先生で、西欧文化に心酔しながらも、若い時から、100万円で60日間の東欧を主とした新婚旅行を試みるなど、可なり安い旅行と冒険心旺盛な世界旅をしている。
本書に書かれてる旅は、大分データが古いが、ヨーロッパ以外に、インドや北朝鮮、ヴェトナム、カンボジア等、私の行っていない国の話が語られていて興味を持って読んだ。
私の海外旅行は、海外に住んでいて海外を旅行したと言うのが相当多くて、それ以外は、外国出張の時とか、個人的な旅行である。
海外在住の時は、年末年始と夏期休暇を利用しての2週間程度の少し長い旅であるが、海外出張を利用しての旅は短時間だが、色々な異文化との遭遇と言う貴重な機会を与えてくれた。
アメリカ在住時は、アメリカやメキシコ、ブラジル在住時は南アメリカ諸国、ヨーロッパ在住時はヨーロッパ諸国になるのは仕方がないが、日本に居た時は、出張で、東南アジアや中東にも出かけた。
海外旅行を始めたのは、アメリカ留学中であった。
最初は、大学でフロリダまでの団体旅行が企画されたのでこれに参加したのが始まりだが、その翌年に家族を連れてヨーロッパまで個人旅行をすると言う可なり思い切ったことをしたので、それ以降は、殆ど、自分自身の手作りの個人旅行である。
海外駐在員であった所為もあり、十分用心して大事を取ったりかなり余裕を見た旅行に心がけたので、樋口氏のように異常なハプニングや危険、事故等にあったことはない。
本のタイトルの「ハプニングから思考力を」と言う発想は特にないが、私自身は、異文化に遭遇してカルチュア・ショックを受けること自体が豊かな発想と思考力の源だと思っている。
ヨーロッパの文化文明の進歩とその豊かさは、あの人種の坩堝のような異民族が、言葉や宗教や歴史や風俗習慣などを異にしながらモザイク模様のように同居して、切磋琢磨し、時には血で血を洗いながら生きていることを無視しては語れないと思う。
異文化に遭遇して外国人と付き合う時には、やはり、経験以外にはないと思うが、何処の国の人も人間として同じだと言う要素と、この国は違うのだと言う違いの要素を嗅覚として摑むことが肝要だと思っている。
もっとも、車で1時間も走れば国境を越えてしまうオランダでさえ、時には北と南では言葉が通じないと言う信じられないような話を聞くし、某大建設会社のトップは、私にオランダ国内にも少なくとも8つ別々の支店を置かないと仕事にならないのだと言っていた。
それでも、私は、ヨーロッパでは、飛行機に乗ったら、これから出かける国にビジネスの頭を切り替える努力をした。信じられない人が多いが、オランダも、ドイツも、フランスも、イギリスも、スペインも、ベルギーも、例えば、システムや慣行が違うので、建設会社一つを使って工事するだけでも全く対応が違うのである。
面白いのは、フランスのアルザス地方。ここは、普仏戦争でドイツ領になっていたが2度の世界大戦で4回も国が変わって今はフランス領だが、文化文明的にはドイツの影響が濃厚に残っている。
しかし、アルザスの中心都市で実に美しいストラスブールで、商工会議所のトップでもある不動産会社の社長と土地買収の交渉をしたが、これが実にユニークなラテン商法で非常に貴重な経験をしたことがある。
今では完全なフランス文化圏に取り込まれて隣のドイツやオランダとは全く違ったビジネス・ルールが支配していて、東京と大阪の違いの次元どころの差では全くないのである。
話が横道に逸れてしまったが、樋口氏の言いたかったことは、外国旅行で日常とは違ったことを見る事によって、日頃あたり前だと思っていたことが違って見え、新しい自分を発見出来る。発想が豊かになって自分をもっと広げられる。と言うことであるようである。
その場合、危険や苦労が伴うが、やはり、お仕着せの旅行会社が仕立てた団体旅行ではなくて、自分自身の手作りの旅を心掛けるべきであろう。
もっとも、その時は、英語力がほどほど備わっていることが必須条件ではあるが、海外旅行の醍醐味とその楽しさは抜群に増す筈である。