時間に余裕が出来ると、暇つぶしに一番良く出かける所は神田神保町の古書店街である。
三省堂本店と古書店を数軒ハシゴするのだが、三省堂では新刊書や出版物の傾向をキャッチするのが主な目的で、必ず出かける。
少し以前には、3Fの経営経済等法文系の本の階に、フリーなイスが6脚置いてあって立ち読みなどしていたが、今はなくなっているので、一通り書棚を一覧して素通りするだけの時が多い。
この階は、硬軟取り混ぜてゴッチャマゼのディスプレーで、ポイントがなく、専門の経済や経営書にさえあまり触手を伸ばせないくらいに興味の乏しい店の雰囲気である。
経営の分野なら、ある期間、例えば、イノベーション関係の書物を総合的に集めてエヴェントを打つとか何か知の発信基地としての特色と値打ちのようなものを示すなども一考であろう。
ベストセラーと新聞の読書評掲載書籍が一堂に会しているコーナーやサイン本コーナーがあって、ここでは一応の最新ブック事情は分かることになっている。
しかし、サイン本も、売れない作家の本が何時までも並んでいて興味が湧かないしあまり意味がない。
ロンドンのハッチャーズなどは、旬の作家や注目の著者のなど話題性の高いオーサーのサイン本に力を入れていて面白いが、三省堂にはその楽しみが少ない。
素晴しい場所に立地しながら、世の中が大きく変わり、知識・情報化社会が急速に進展しているのに、何時まで経っても何も変わらずに旧態依然としていて、本を探す楽しみが感じられない店であるのが寂しい。
大型書店は、丁度、小売業の百貨店と良く似ていて、専門店やカテゴリーキラーの大型量販店に押されて青息吐息であるが、それと同じで何の特色もなく面白みのない書店は消えて行かざるを得ないのではなかろうか。
そんな気がする。
その点、古書街の書店には夫々専門と特色があって、目的に合わせて本を探せるのでこれはそれなりに楽しい。
私の場合は、経済、経営、政治及び時事・国際関係等の新刊書、歴史、芸術、美術、それに、歌舞伎や文楽、オペラやクラシック音楽、シェイクスピア等演劇関係、それにドラマや小説も、兎に角、矢鱈に興味を持って幅を広げているので、いつでも、面白い本を探し出せる。
古書店の場合は、新刊書でも一冊毎なので、狭いスペースに沢山の本が並んでいて一覧性が利いていて実に探し易い。
それに、大書店では隅に追い遣られていたり、書棚にさえないような高級で高価な、そして、専門的にも価値のある本が、然るべき古書店にはあるし、多少時期を失した本を探すことも出来る。
素晴しい本に出会う楽しみは、何故か、古書店には多いような気がする。
ある書店は小説家の古書を作家毎に順繰りに店頭ワゴンセールで放出しているし、新刊書も含めて硬軟取り混ぜて100円均一で箱に投売りしている書店もあるし、歴史書なら歴史ばかり音楽なら音楽ばかりの店もある、何故か、いつの間にか、洋書の古書店は消えてしまった。
興味深いのは、テーブル状の棚や平済み棚には、ポルノ関係の本(主に雑誌)ばかり並べているのだが、壁の書棚には、映画演劇、文学、古典芸能・歴史、美術、食べ物、戦記軍記もの、政治経済、辞書、等々立派な専門書がディスプレィされている面白い書店がある。客は二層に分かれていて、最初は入り難かったが、結構素晴しい専門書があって重宝している。
この神田神保町には、読書好きの趣味人が多い所為か、古風で雰囲気のある喫茶店が沢山残っている。
中々面白い街である。
三省堂本店と古書店を数軒ハシゴするのだが、三省堂では新刊書や出版物の傾向をキャッチするのが主な目的で、必ず出かける。
少し以前には、3Fの経営経済等法文系の本の階に、フリーなイスが6脚置いてあって立ち読みなどしていたが、今はなくなっているので、一通り書棚を一覧して素通りするだけの時が多い。
この階は、硬軟取り混ぜてゴッチャマゼのディスプレーで、ポイントがなく、専門の経済や経営書にさえあまり触手を伸ばせないくらいに興味の乏しい店の雰囲気である。
経営の分野なら、ある期間、例えば、イノベーション関係の書物を総合的に集めてエヴェントを打つとか何か知の発信基地としての特色と値打ちのようなものを示すなども一考であろう。
ベストセラーと新聞の読書評掲載書籍が一堂に会しているコーナーやサイン本コーナーがあって、ここでは一応の最新ブック事情は分かることになっている。
しかし、サイン本も、売れない作家の本が何時までも並んでいて興味が湧かないしあまり意味がない。
ロンドンのハッチャーズなどは、旬の作家や注目の著者のなど話題性の高いオーサーのサイン本に力を入れていて面白いが、三省堂にはその楽しみが少ない。
素晴しい場所に立地しながら、世の中が大きく変わり、知識・情報化社会が急速に進展しているのに、何時まで経っても何も変わらずに旧態依然としていて、本を探す楽しみが感じられない店であるのが寂しい。
大型書店は、丁度、小売業の百貨店と良く似ていて、専門店やカテゴリーキラーの大型量販店に押されて青息吐息であるが、それと同じで何の特色もなく面白みのない書店は消えて行かざるを得ないのではなかろうか。
そんな気がする。
その点、古書街の書店には夫々専門と特色があって、目的に合わせて本を探せるのでこれはそれなりに楽しい。
私の場合は、経済、経営、政治及び時事・国際関係等の新刊書、歴史、芸術、美術、それに、歌舞伎や文楽、オペラやクラシック音楽、シェイクスピア等演劇関係、それにドラマや小説も、兎に角、矢鱈に興味を持って幅を広げているので、いつでも、面白い本を探し出せる。
古書店の場合は、新刊書でも一冊毎なので、狭いスペースに沢山の本が並んでいて一覧性が利いていて実に探し易い。
それに、大書店では隅に追い遣られていたり、書棚にさえないような高級で高価な、そして、専門的にも価値のある本が、然るべき古書店にはあるし、多少時期を失した本を探すことも出来る。
素晴しい本に出会う楽しみは、何故か、古書店には多いような気がする。
ある書店は小説家の古書を作家毎に順繰りに店頭ワゴンセールで放出しているし、新刊書も含めて硬軟取り混ぜて100円均一で箱に投売りしている書店もあるし、歴史書なら歴史ばかり音楽なら音楽ばかりの店もある、何故か、いつの間にか、洋書の古書店は消えてしまった。
興味深いのは、テーブル状の棚や平済み棚には、ポルノ関係の本(主に雑誌)ばかり並べているのだが、壁の書棚には、映画演劇、文学、古典芸能・歴史、美術、食べ物、戦記軍記もの、政治経済、辞書、等々立派な専門書がディスプレィされている面白い書店がある。客は二層に分かれていて、最初は入り難かったが、結構素晴しい専門書があって重宝している。
この神田神保町には、読書好きの趣味人が多い所為か、古風で雰囲気のある喫茶店が沢山残っている。
中々面白い街である。