まず前回の訂正と補足から;
朝青龍が人骨食餌療法のために新しい温泉地に行くという新聞記事について、日刊スポーツと申し上げたが、東京中日スポーツでした。電車のなかで人の読んでいるスポーツ紙を裏側から読んだもので紙名を取り違えました。末尾にスポーツとつく新聞はいっぱいあるんですね。
その記事によると、温泉で湯と一緒に湧き出してくるカルシウムか何かの塊を食べるらしい。腰を直したければ腰骨に似た塊をたべるとかね。フレーザーの類感呪術とか感染呪術を思い出した。ま、そんな風習が残ったところなんですな。
さて、前にも書いたことがあるが、モンゴル力士についてはドラッグの疑惑が払拭できない。別に負け惜しみでもなんでもないんだが、日本人と比べても大きくない彼らがどうして強いのかということ。むしろ日本人の力士の平均より軽いのではないか。勿論大きさが強さの唯一の原因ではないが、関取のなかに占める彼らの比重は異常だ。
かって、高見山から始まって小錦、曙、武蔵丸のハワイ勢が強いのは彼らの体を見ても納得できた。最近の黒海とか、露鵬、琴欧州、バルトの欧州勢の強さも自然と納得できる。モンゴル力士の強さは不自然さがともなう。モンゴル力士以外は狭い土俵で激しく動くから怪我も多い。これも自然だ。ところがモンゴル力士はあんまり怪我をしない。したとすると今回の朝青龍のように仮病だ。
朝青龍に絞ろう。勝ったときと負けたときの落差がありすぎる。これは勝負のことであるが、メンタルな面でも今回の騒動でものすごい落差を示した。私は当ブログで朝青龍のマスコミへの対応をほめてきた。高校時代から日本に留学して日本語に不自由しないといっても、マスコミへの対応は日本人力士よりよほどしっかりとしていて感心させられることが多かった。とても二十台の若者とは思えないしっかりとしたものであった。
それと今回の騒動で見せた態度との差はおなじ人間と思われない。人格が解離して二重、三重の多重人格かと疑わせる。これらの落差もドラッグが切れたと考えれば理解がいくのである。
モンゴルに戻った朝青龍は自分の口からマスコミに発言しない。兄とかいう人物が弟の発言を一方的に発表している。どれだけ信用できるかだ。その発言も前後の朝青龍の言動からは、大きく信じられないほど解離している。
彼の兄によると、朝青龍は治療でからだが大分良くなったので今月末には日本に帰るといったそうだ。格闘技の関係者から30億円のオファーがあったとかも言う。これは全くのウソだろう。格闘技関係者から漏れてくる情報では、騒動を起こした彼にはそもそも商品価値が無くなったというのが多い。
かりにこれ等の発言が朝青龍の発言を忠実に伝えているとしても、分かることは彼が猛烈にハイテンションになっていることだ。雲隠れした彼のモンゴル帰国後の状態が欝とすると、兄に話したときは狂騒状態の極限にあったということだ。この大きな振幅はドラッグによって増幅されたものではないのか。
日本相撲協会は今年中にドーピング監視体制を確立せよ。勿論モンゴルの民間呪薬の薬学的検出法も確立しなければならない。