東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

石油恐怖症3

2007-09-18 08:38:00 | 社会・経済

アメリカ攻撃は実にわが国の二千六百年ぶりの東征である。最初の東征は初代のスメラミコト(天皇)である神武天皇が即位前に行った東征である。2600年前の2月11日に日本国が成立したわけだ。だから今でも2月11日は建国記念日となっておる。

その前に神武天皇(カムヤマトイワレヒコノスメラミコト)は九州から近畿地方まで東征をおこなったのである。昭和15年は数えてそれから2600年目にあたる。紀元は皇紀2600年ということで日本中はお祭り騒ぎだった。頃やよし、2600年の下二桁の00を取って零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が実戦配備された。

ゼロ戦は中国戦線に配備され、蒋介石の逃げ込んだ重慶への爆撃で爆撃機の護衛戦闘機として目覚しい戦果をあげた。太平洋戦争では真珠湾攻撃には雷撃機などとともにハワイ沖の空母から発進し、地上での米軍機破壊に戦果をあげた。

ゼロ戦の二大特徴の一つは当時の世界常識では信じられない航続距離の長さで、本来なら空母が必要な作戦であるフィリピンのアメリカ軍攻撃を台湾の地上基地から無着陸で敢行した。きわめて短期間でフィリピンのアメリカ空軍は壊滅した。

ゼロ戦の航続距離は2千キロ、すなわち往復で二千キロだから戦闘地域での活動を30分として片道1千キロ近い作戦が可能であると理解していた。念のために改めて調べてみると燃料タンクを増設すると3400キロもあったんだね。これだと作戦半径は1500キロ以上になる。当時のアメリカの戦闘機の航続距離はせいぜい4ないし500キロくらいではないのか。

アメリカがゼロ戦なみの航続距離を持った戦闘機を投入したのは昭和20年に入ってからである。硫黄島を占領してそこの飛行場から無着陸で関東上空に侵入できるようになったP51ムスタングの登場を待たなければならない。

(フト我にかえって独り言)わたしは今何をしておるか。戦史シミュレーション小説作家に無料ネタを提供しているのである。シミュレーション小説では艦隊決戦ストーリーが主流でアメリカ本土蹂躙を扱ったものはないのではないか。そこでいつもの通り無償でネタを提供しているのである。