+++ 相撲協会の自治能力欠如
朝青龍処分のときの北の湖理事長の対応を批判する人がいる。テレビによく出てくる「コメンテーター」とかいうフリーターとか「スポーツ評論家」だ。私はかならずしもそうは思わない。高砂親方の管理能力の無さ、権威の無さにはあきれてはいるが。
というのは、曲がりなりにも処分の内容は発表されているし、その内容も口頭で追加説明しなければならないほど分かりにくいとか、奇異の思いを抱かせるというほどのものではない。要するに四辻に「このもの不届きな所業あり、よってお仕置きいたし候ものなり」と高札を立てて置くだけでよい。
大相撲の一枚看板(だった)花形だから北の湖が自ら説明しろと言いたいのだろうがね。
ところが、今回の事件はまるで違う。キタノウミはすっとぼけたことをいっている。「警察が調べているから任しておくのがいい。なにも言わないほうがいい」とは何たる言い種(イイグサ)!!
キタノウミも知らないで突然聞かされた話で、すでに警察が動いているならそういうイイグサもあろう。今回の件は三ヶ月も前に報道されている。ことの重要性から直ちに時津風を呼びつけて協会のイニシアティブで聴取、調査をすべきだ。それが協会の責任ではないか。そうしてしかるべき処置をすべきだ。そのために相撲協会という自治組織があるのだろう。まして公益法人だ。その途中で警察が捜査を開始して協力しろ、任せろといわれたなら、その時点で警察に任せればいい。
キタノウミにはこれだけ社会的に大きな存在である公益法人のトップに留まる資格は微塵も持っていない。まえにも書いたが相撲協会の理事くらい役人の古手でも務まる。相撲取りではやはり無理だろう。役人は行政改革で天下り先が減って悲鳴をあげているそうだ。ひとつ相撲協会理事のポストを二つ三つ分けてやれ。
あるいは、財団法人格を剥奪するのがいいのかもしれない。