詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

詩を読むと、何が起きるか。

2021-12-18 23:38:32 | 考える日記
日本語で読んでいるときは気がつかなかったが。
詩は、やっぱり、難しい。
なんといっても、詩には5W1Hがない。
つぎにどんなことばが来るか予測がつかない。
だから。
詩を読んでも、ぜったいに日常会話は上達しない。
しかし、詩を読みこなせれば、日常会話を超えて会話できる。
考えてみれば、日常会話に「通訳」はいらない。
何語でも、その場にゆけば、なんとか通じる。
そうしてみると、ことばは意味をつたえるためにあるのではない、ということだな。
そういうことが、はっきりわかる。
何のためにあるか。
ことばは、自分で何かを考えるためにある。
自分の(個人の)考えなんて、他人につたわるわけがない。
ただ、自分が納得するために考えるのである。
というようなことを、スペイン語を教えてもらいながら考えたので、頭の中が、ことばでいっぱい。
抱え込んだままでは、寝つけそうにないので、とりあえず、書いて、ことばを吐き出しておく。
 
 
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Palabras archivadas

2021-12-18 21:32:02 | 

Palabras archivadas

 

Hay una foto en tu libro.

Hay algo escrito con letras familiaresen la parte de atrás:

" Llena mi vacío con tu gigante".

¿Ese sueño se hizo realidad?

 

"Tu caliente vida corre por mi cuerpo, y

Se florece en una gran flor blanca en mi mente ".

¿Cuándo sucedió eso, hace diez años o ayer?

¿Es una habitación con sol del oeste o en una cama con las luces apagadas?

 

"Un olor fuerte se desbordará de mi cuerpo durante todo el día.

Todos me miraran y me culparan”.

Tienes ojos salvajes en la foto.

Conozco esos ojos, aunque algunas veces me parece no conocerlos.

 

"Quiero ser odiado por todos mis amigos,

Quiero ser único tuyo".

¿Ese sueño se hizo realidad?

¿De quién son las lágrimas que borraron las letras?


yachishuso

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谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(10)

2021-12-18 10:34:38 | 谷川俊太郎『虚空へ』百字感想

谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(10)

(分別の罪を)

分別の
罪を
言葉は
負う

無名に
色はあるか
透明には?

空に満ちる
自然は
無尽

なおヒトは
語と語で
色を
切り分ける

 「分別(する)」は「切り分ける」と言いなおされ、「言葉」は「語」と言いなおされる。言い直しは「罪」のひとつか。地上の罪はそうやって「無尽」に近づくのか。「語」がヒトを「切り分ける」こともあるだろう。

 

 

 


(書いた言葉を)

書いた言葉を
読む
私から離れる
意味

私有できないのに
負う

語が
語に絡んで

行と行の
間も

かな?

 私がことばを書くとき、ことばが私を書く。私がことばを読むとき、ことばが私を読む。私が谷川の詩を読むとき、谷川の詩が私を読む。どう読んだか、谷川も私も知らない。ことばの肉体だけが知っている。

 

 

 

 

 

(文字で)

文字で
読みたくない
声で
聞きたくない

言葉の
意味から
滲み出すものを
沈黙に探る

山の
無意味の
静けさ

死に向かう
人間の
無言

 「静けさ」と「無言」は違う。無言は外面的には静かだが、内面は音に満ちている。山にはいろいろな音があるが、内面は静かである。内面とつながるものしか音にならないと知っているからだ。言う必要がない。

 

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