詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

Estoy loco por espana(番外篇127)Jesus Coyto Pablo

2021-12-30 20:35:32 | estoy loco por espana

Jesus Coyto Pablo "Días de tiempo gris"

200x200 mixta

Esta cuadro sacude mi memoria.
Es mejor decir que esta cuadro me rasca las emociones.
La persona en el centro está dibujada en un lienzo en capas.
Aunque es un paisaje, solo él está aislado.
Me parece que el camina bajo la lluvia de la memoria.
Este tipo de experiencia puede ser algo que todos tengan.
La ciudad conocida,la calle conocida. Y la gente conocida.
Pero no puedo comunicarme con nadie. Incluso conmigo mismo.
Estoy caminando mirando solo a mi soledad.

Cuando miro el cuadro, el cuadro me mira a mí también.
Cuando miro el cuadro, ya no soy yo.
La persona en el cuadro, él me habla.
No le conozxo, pero él conoce mi corazón.
Entonces me descubro a mí mismo.

Un día lluvioso, ciertamente, caminé en soledad.
No, he hecho que la soledad camine como "él"  de este cuadro.
La memoria en ese momento se revive.
Me duele y me aflige.
Pero no sé por qué, pero estoy contento con eso.

この絵を見ると、記憶が揺さぶられる。
記憶を引っかかれると言った方がいい。
中央の人物は、貼り重ねられたキャンバスに描かれている。
ひとつの風景なのに、彼だけが孤立している。
まるで記憶の雨の中を歩いているようだ。
こういう経験は、誰にでもあるものかもしれない。
いつもの街、いつもの通り。いつもの人々。
でも、 だれとも心が通わない。
自分の心だけをみつめて歩いている。

絵を見ることは、絵に見つめられることだ。
絵に見つめられると、私が私ではなくなる。
絵の中の人物が、私に語りかけてくるからだ。
知らない人なのに、私の心を知っている。
私は、そうやって、私自身を発見する。

ある雨の日、私は確かに孤独の中を歩いたことがある。
いや、孤独を、この絵の中の人物のように「別の存在」として歩かせたことがある。
そのときの記憶がよみがえる。

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谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(22)

2021-12-30 10:32:06 | 詩集

谷川俊太郎詩集『虚空へ』百字感想(22)

(音楽の束の間に)

音楽の束の間に
身を委ね
いつか知識を
蔑んでいた

何一つ
私は
知らない

過去の奥
未来の深み
物語を
始めたくない

言葉が
私を掠めていく

 最後の「今」。私はここで目が覚める。「今」だけが「物語」に属さない。「過去」も「未来」も持たない。「今」は「束の間」に通じる。「今」は、どこからやってきて、どこへ行くか。「音楽」だけが知っている。

 

 

 

 

(生まれる前の)

生まれる前の
無名無縁の
いのち
私?

胞衣を
纏い
羊水に
浮き

すでに
死を
知っていた

あどけない
この世の
終始を

 そうかもしれない。想像力は生まれる前のことも死んだ後のこともことばにすることができる。しかし、そのことばは、どこからやってきたのか。たとえば「胞衣」を谷川は生まれる前から知っていたと言えるだろうか。

 

 

 

 


(問いがそのまま)

問いが
そのまま
未来の
答え

言葉が
出来ないことを
音楽は
する

魂が
渇く
この数小節

調べとともに
輪廻する

 「音楽」と「輪廻」。それをつなぐのが「魂」か。私は「魂」ということばは知っているが、その存在を感じたことがない。「渇く」のは、何に対して渇くのか。「輪廻する」ことを「魂」は欲しているのか。

 

 

 

 

 

 

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