福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画とハゼの思い出

2019年12月12日 |  〇映画・映画音楽

카센타  「カーセンター」  2019年 〇〇〇〇-
(891)



2019年11月に公開されたインディーズ系のブラック
コメディ。

舞台は、慶尚南道の人里離れた国道沿いにポツンと
小さな工場を構えた、車の修理センター。

経営者の夫婦(夫はソウル出身)が、センターの近くで
起きた1件のパンク事故をきっかけに、前もって道路に
先のとがった釘状の金属をはめ込み、通行車両をパンク
させることを思いついた。

目的は、もちろん、センターの近くを通る車を
パンクさせ、商売を繁盛させるため。

まるでクモが巣を張って獲物をねらうような、この
もくろみが図に当たり、センターは繁盛し始める。

しかし、町のボス的なヤクザな男が、夫婦の犯罪に
気づく。

妻は、自分に気のある男に体を提供することで、
男の口を封じ、この商売を続けようとしたが、
2人の関係に気づいた夫は苦悶する。

そして最後に、夫が工事現場から盗んだコンクリート
ミキサー車を運転し、修理センター目がけて突進する
シーンで映画は終わる。

なかなか見ごたえのある映画だった。


△慶南泗川警察署(映画より)

ところで、この映画の舞台になった町が、慶尚南道の
サチョン(泗川)だった。


△コネスト韓国地図より

今となっては断片的な記憶しか残っていないが、
「ヲタク」が学生時代(1980年代)に、2、3度
訪ねたことのある町だ。

その海辺の町は、「ヲタク」が関釜フェリーで
知り合った在日韓国人男性の亡父の故郷だった。

「ヲタク」は誘われるまま、空き家になっていた
男性の亡父の実家に泊めてもらいながら、彼の
用事について回ったり、海岸でいっしょに釣った
ハゼ(망둥어を肴にお酒を飲んだりした。

そうした関係もあり、個人的に様々な記憶や
感慨を呼び起こしてくれた映画であった。


(終わり)