2019年冬、プサン草梁洞の街角で、またポルシェを
目にした。
前回と同じ場所だ。
ごく一部とは言え、釜山には「ヲタク」の
想像を超えた金持ちが住んでいる。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問は3泊4日(フェリーでの1泊除き)の
非常に短いものだった。
しかし、その短い間にも、人間存在の非正常な在り方を
何度か目にした。
人通りの多い歩道にわざとのように寝転んでいる人。
地下の商店街に2人で座り込み、大声で怒鳴り合う
ように談笑しているホームレス風の男性2人。
明らかに非正常な世界が、私たちの住む正常な世界の
裂け目から視界に飛び込んでくる瞬間だ。
迷惑と言えば迷惑な行為だが、「ヲタク」も含め、
皆、見て見ぬふりをして通り過ぎていくだけ。
関わりたくないのである。
△誰も近づかない非正常なベンチ
この写真は、釜山駅前のバス停のベンチ。
ワザとのようにベンチにタンを吐きタバコを
もみ消し、ガムをこすり付けた上にタバコの
吸殻を2本押し付けている。
さらにベンチの上にジュースをこぼし、空き缶は、
置き捨てたまま。
一体、心にどういう闇を抱えれば、こういう
行為が平気でできるのか?
しばらく、考え込んでしまった「ヲタク」である。
(終わり)
△釜山駅前のロシアタウン(中華街)
2019年冬のプサン訪問では、草梁洞のロシアタウン
(中華街)で、初めてロシア式ケバブを賞味した。
ロシア語では「шаурма」(シャウルマ)と言い、
オスマン帝国発祥の由緒ある(?)人気料理だ。
△ロシア料理店
これがけっこうおいしかった。
△オスマン帝国発祥のロシア式ケバブ
クセになりそうなくらい、「ヲタク」の口に合っていた。
△パリパリに焼かれた生地の中にはジューシーな具材たち
1本5000ウォン(約500円)。
△ロシア(ウズベク)式サラダは3000ウォン
その日は、いっしょにロシア式サラダも注文。
チーズ入りのシャキシャキ野菜たちにサルサソース風の
ドレッシングをかける。
一口食べると、気分はもう中央アジア。
なお、この時の食事のお伴が、ベラルーシのビールだった。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問では、久しぶりに草梁洞
名物の「불백(豚焼定食)」を食べた。
場所はプサン高校下に軒を並べる運転手食堂。
△軒を並べる運転手食堂
ホテルのあるプサン駅前からなら、歩いて5分ほどの距離。
△副食の数々
朝から開いている店が多いので、朝からガッツリ
食べたい時は、実に便利な一角だ。
△メインの豚焼
野菜もしっかり取れる。
この日も「ヲタク」は、汁物やごはん以外、口に
入れる全てのものを野菜やワカメ、漬物に包んで
食べた。
豚焼自体が甘辛い濃い目の味付けなので、包んで
食べるくらいがちょうどいい。
長時間、釜山の街を歩いて回る「ヲタク」である。
栄養は、バランスよく十分に取っておく必要がある。
それにしても、物価高の韓国で、これだけ食べて
8000ウォン(約800円)はありがたい。
(終わり)
「ヲタク」に限らず、釜山には中華料理が好きな人が
多い。
「ヲタク」が知っている限り、釜山市東区の草梁洞に
限ってみても、同じ「張家界」の店名を持つ中華料理店が
2軒ある。
2019年冬のプサン訪問では、そのうちの1軒で
食事した。
食事時ではなかったので、店内で待機していた
3、4人の配達要員の男たちが、テレビを見ながら
中国語で雑談を楽しんでいた。
△「ヲタク」が食べたのは「雑湯パプ」
店舗自体は小さいながらも出前用の電話番号は
2つ、配達用スクーターは数台(写真には5台!?)。
けっこうな繁盛ぶりである。
その日、食べたチャプタン(雑湯)パプからも、店の
勢いが伝わって来るような気がした。
野菜にしろ海産物にしろ、食材が新鮮だった。
ただし、一皿15000ウォン(約1500円)は、「ヲタク」の
金銭感覚では高すぎる。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問では、華商(華僑)系
ではない、街の中華料理店でも炒肉飯を賞味した。
ミニ酢豚を食べた件の店だ。
目玉焼きがのっかっていたのは新鮮だったが、
中華街の炒肉飯とは、見た目も味も大きく
異なっていた。
△黒味噌は別の皿に
やっぱり、「ヲタク」の口には、華商系の中華
料理の方が、合っている。
(終わり)
△店名を漢字で書けば「炒福」
2019年冬のプサン訪問では、草梁の中華料理店で
「ミニ酢豚」を注文した。
わざわざ「ミニ」とあるので、お一人様でも
大丈夫だろうと思ったのだ。
△「ヲタク」の感覚では「中」か「大」
しかし、「ヲタク」の考えは甘かった。
△酢豚にかける甘酢あん
この量のどこが「ミニ」なのか?
韓国で酢豚と言えば、大皿に盛られた大量の酢豚の
イメージが強力な固定観念と化している、と見るしか
ないだろう。
これからは、たとえ「ミニ」とか「小」と書いて
あったとしても、1人で酢豚を注文するのはやめよう。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問では、草梁商店街で予定外の
カルビタンを食べた。
とある韓国牛専門の焼肉屋さんでランチ限定の
焼肉定食を食べる予定にしていたのだが、残念な
ことに入店できなかった。
1人客だからなのか?理由はよくわからない。
「できない」と言われるものをゴチャゴチャ言うのも
好きではないので、その店をそそくさと立ち去り、
急きょ、食事する店を変えたというわけだ。
実は、この店での食事は、今回、2度目。
前日には焼肉を食べた、1人客にも優しい贔屓
(ひいき)の店である。
ただし、この店でカルビタンを食べるのは初めて。
肉の量も多く、味もよし。
ついつい、焼肉と同じように、お肉を野菜に包んで
食べたりもした。
(終わり)
2019年冬の華僑大飯店では、炒肉飯に加え、酢豚も注文。
大中小とあったので、当然、「小」を注文。
それでも、量は多かった。
「ヲタク」がイメージしていた「小」の2倍はあった。
さいわい、非常に美味だったので、時間をかけ、ゆっくりと完食した。
食事のお伴は、青島ビール。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問でも、プサン上陸後、最初の
食事を中華街の華僑大飯店で取った。
注文したのは、まず炒肉飯。
△炒肉飯(普通)
誤解している人も多いが、韓国中華の炒肉飯は、
韓国料理のチャプチェをご飯にかけた料理では
決してない。
韓国料理のチャプチェとは全くの別物なのだ。
独特の香ばしさがある具材に甘みのある黒味噌。
その取り合わせが、実によい。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問で使った日韓フェリーのカメリア号。
男子便所の個室に面白いステッカーが貼ってあった。
韓国語では、温水洗浄便座のことを一般に「비데」と
称しているので、これはこれでいいのだが、日本語的な
感覚からは、少々違和感を感じてしまう。
韓国内で使われている温水便座も、機械的には日本と
同じく「おしり」と「ビデ」の区別はあるのだが、
「ビデ」が温水便座を指す一般名詞として定着して
いるのだ。
もっとも、英語でも温水便座のことを「Bidet toilet seat」
と言ったりするようなので、何も韓国語だけが特殊な
発想をしているわけではない。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問では、中区ヨンジュ(瀛州)洞の
山腹道路を歩いていて、見慣れない黄色いボックスを
目にした。
「제설함」(除雪函)はわかるとしても、「적사함」とは
いったい何なのか?
調べてみると、「적사함」は漢字で「積沙函」。
滑り止めの砂(=沙)が入っているのだ。
北海道でいう「砂箱」と同じだ。
(終わり)
2019年冬のプサン訪問でも、中華街近くの住宅街を
歩いている途中、中国語の個人授業を宣伝する看板が
目に入った。
今回は、看板の見える細道を通ることにした。
すると、看板を通り過ぎてすぐのところに、おそらく、
先生が住んでいる家(兼教室)があった。
漢字(繁体字)でわざわざ「華語」と強調している
ところから、先生は、台湾やシンガポールなど、中国
大陸以外の出身者に違いない。
「南部教育庁申告第1275号」とあるのは、先生が、
中国語教育に関し、申告に値する資格や経歴の持ち主で
あることを物語っている。
余計なお世話にはなるが、釜山市草梁洞における
先生の華語教育が、うまく行くことを祈りたい。
(終わり)
2019年冬の訪韓では、行き返りとも日韓フェリーの
カメリア号を利用した。
△日韓フェリー、カメリア号の喫煙室に置かれたタバコ自販機
これまで通りなら、カメリア号のデッキや喫煙室で
タバコをスパスパ吸っていたはずの「ヲタク」。
△ボーヘム(韓国)は1箱250円
ところが今回は違った。
△エッセ(韓国)は250円と280円
禁煙中ということもあり、カメリア号の中は
もちろん、プサンにおいても1本のタバコも
吸っていない。
△パーラメント(米フィリップモリス)300円
そこで、今回は、カメリア号の喫煙室には、タバコを
吸うためにではなく、喫煙室が禁煙中の人間の心理に
どういう影響を与えるのか、自分自身で試してみる
ために2,3回立ち寄った。
△マールボロ(米フィリップモリス)は280円
結論を書けば、「ヲタク」の中に特段の反応は
起きなかった。
その代わり、日韓フェリーの自販機で売られて
いるタバコ(免税)の中で、一番、安いタバコが
日本のメビウス(旧マイルドセブン)である、
という、どうでもいいトリビアを発見した。
△写真はないがセブンスターも同額の230円で売られていた
画像にある通り、日本のメビウスは、1箱230円で
韓国のタバコよりも安いのだ。
(終わり)