BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

グレイプニル 第54話 『どうして』 感想: 修一とクレアの「二人で一つ」の親密な関係に深刻な危機が訪れそうな予感

2020-06-12 00:47:07 | グレイプニル
前回の引きで、なぜか千尋の代わりに全裸の勇を着ぐるみに変身した自分の中に受け入れることになってしまった修一w

いろいろな意味で「どうしてこうなった!」と叫ばずにはいられなかったわけだけど。

とはいえ、結果からすれば、勇が入ったところで、まともに着ぐるみを動かすこともできず。

結局、能力者なら誰でも修一と一体化できるのではないか?というクレアの仮説は、外れてしまった。

もっとも、その仮説は、千尋が修一との距離を詰めることを嫌ったクレアが考えたしたものに過ぎなかったわけだけど。

要するに嫉妬。

なので、勇はだめだったから、やっぱり千尋と一体化をしようという展開へ。

なんか、勇というイレギュラーの登場で趣旨を忘れがちになってしまったけれど、もともとの狙いは、修一の希望として、もう一度千尋と合体化をすることで、消された自分の記憶を取り戻すことにあった。

だから、千尋との合体を望んだのは、あくまでも修一。

で、そんな修一の行動に、嫉妬を隠せなくなっていくクレア。

さらに、そんな状態のクレアに追い打ちをかけたのは、千尋があっさり修一との合体を成し遂げてしまったこと。

ここは、実は読んでいてもびっくりしたところで、実にあっさりと、合体の仕方は身体が覚えているから、といって千尋は変身してしまった。

で、これはクレアにしてみればショックだよね。

今まで、ずっと修一と二人で何度も窮地を切り抜けてきたので、自分こそが修一のベストパートナーと思っていたのだけど、その自信を木っ端微塵にしてしまった。

しかも、単に修一を千尋に寝取られたwだけでなく、その千尋と合体して能力を格段に増大させた姿を見て、これまでのクレアの行動を支えてきた「姉のエレナを救い出す」という目的も、自分ではなく修一こそがなすことのできるものではないか、とまで思ってしまう。

つまり、ここまでの「絶対負けない」女子クレアを支えてきた2つの自信がもろくも崩れてしまった。

クレアの心が折れてしまった。

ということで、次回以降、このクレアがどういう行動に走るかが、一つの見所。

思っていた以上に、千尋と修一の相性がいいことも判明したので、ここで一旦、パートナーのスイッチ・・・なんてことも起こるのかもしれない。

さしあたって、陽太あたりがクレアの相談相手になるのかな。

いや、エレナのこともあるから、紗耶香という線もなくはないか。

ともあれ、修一に対する気持ちも含めて、クレアが自分の本心にたどり着くために、修一以外の相手と話したり、行動をともにしたり、という展開もあるかなー、と。

で、その一方で、修一は修一で、次回ようやく、千尋の助けを借りて、自分の消された記憶のサルベージに向かう、ということになるわけで。

あ、でもそうなると、例の、記憶を失う前の修一がクレアの首を絞めている場面も思い出してしまうのかな?

となると、クレアだけでなく、修一の方にも、コンビ解消の理由ができてしまう。

いずれにしても、この感じだと、しばらくの間、修一とクレアは「二人で一つ」の関係を解消して別々に行動しそうだな。

確かにそうならないと、クレアはクレアで、自分が過去、どんな人間であったか、探求できない、ということだし。

あ、でも、そうなると、そもそもカイトが言っていた「全ての元凶はクレア」ということの真相についても、修一は思い出してしまうのかな。

となると、単に気まずくなる、というだけでなく、むしろ、積極的にコンビ解消、ということになりそうだな、修一とクレアは。

クレアが修一と合体できなかったのも、むしろ、二人が記憶の底にしまい込んだ、かつてあった「不和」のせいなのかもしれない。

いわゆる、深層心理の部分で、修一もクレアも相手のことを拒んでいた・・・とか!

で、その間、修一は千尋と行動をともにするようになる。

王道の展開としては、そうして一旦は離別したクレアと修一が、その心の凝りを解消して、「本当の意味で」互いに心が通い合うようになったその時、真の合体を成し遂げることができる!、ということなのもかもしれない。

いずれにしても、しばらくは、ちょっと修一とクレアの間では鬱な展開が続きそう。

で、多分、その膠着状態を打ち破る事件となるのが、

千尋に取り憑いたほのかが、本格的に千尋に害をなそうとした、とか

エレナたちがカイトに挑んで絶体絶命の危機が訪れた、とか

じゃないかな?

そのときには、直人の着ぐるみにエレナが入って成し遂げた合体が、思い通りの成果を上げられなくて、カイトに追い詰められてしまう・・・とかね。

ともあれ、クレアと修一のコンビが、この物語の根幹にあるのは間違いないから、仮に二人が離別するにしても、あまりダラダラとした感じにはしてほしくない。

とはいえ、「なぜ、修一はクレアの首を絞めていたのか?」という場面に修一がたどり着くかどうかが、鍵を握りそう。

でも、そういえば、あの場面には、エレナもいたんだっけ?

となると、クレアとエレナとの確執、にも焦点があたっていくのかな?

要は、修一をめぐる三角関係を実の姉妹の間で最終的には繰り広げる、ということなのだろうけど、でも、その間の、いわば「つなぎの彼女」となる千尋がどうふるまうかだな。

それにしても、千尋がこんなに重要なキャラになるとは思っていなかった。

初登場の頃は「あざとい」とまで速攻で修一に言われていたのにw

まぁ、でも、クレアという癖のある、本心の見えないようなキャラの対抗馬としては、あざといくらいわかりやすいキャラでよかった、ってことか。


ともあれ、次回、修一の記憶は首尾よくサルベージされるのか?

そのとき、修一とクレアの関係はどうなるのか?

一方、ほのかに取り憑かれた千尋は生き残ることができるのか?

盛り上がってきたね!

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進撃の巨人 第129話 『回顧』 感想

2020-06-11 18:34:34 | 進撃
『進撃の巨人』もいよいよ最終回間近、ってことになったけど、

しかし、よくもまぁ、こんなにつまらない終幕にしたものか。

今回なんてマジでひどいのは、

あれだけ序盤で大苦戦させられた、鎧の巨人と女型の巨人が、雷槍の前に、足止めにもならないんだぜ?

しかに、女型の巨人なんて、アニがようやく解放されて、超・久方ぶりの登場だったにもかかわらず、いきなり頭を雷槍でぶっ飛ばされるんだぜ。

で、そのとにかく雷槍撃ちまくれ!って言ってるフロックを倒したのが、船上から銃で彼を撃ち落としたガビなんだぜ。

あれれ、巨人って、人類にとっての「脅威」じゃなかったの?

なんかもう、ガッカリするくらい「巨人」がショボい存在になってしまって。

そもそも鎧と女型の巨人が二人がかりで守ろうとしているのが、アズマビトの「飛行船」だし。

それって、結局、もはや「巨人」よりも「科学技術」のほうが戦略的にも優っている、ってことじゃない。

なんだかなー。

もう、いっそのこと、アズマビトが、対「地ならし」用に密かに開発していた巨大ロボとかでてきてもいいくらいの、巨人のショボさ。

ここまで迷走するとは思わなかったよ。

当初の『進撃の巨人』の面白さは、巨人の圧倒的な強さと残忍さ、にあったはずなのだけど、もうそんな恐怖感、どこにもないものね。

ホント、鎧と女型の序盤を盛り上げた2大巨人が、あっさりヤラレ役になりさがっているのだもの。

それに、当初あった、閉鎖空間における「巨人か?人類か?」というサバイバルゲームも、巨人が、もう一方の人類が作った一種の生体兵器のような存在になり下がった途端、かつて巨人にあった禍々しさや神々しさがすっかり消えてしまった。

あわせて、アッカーマンの力も、いわば、一種の強化人間だった、ってことになってしまって。。。

そういう意味では、この終盤のいちばん大事なときに、瀕死状態になっているリヴァイって、どうなの?

もうこれならリヴァイを強化人間というよりも改造人間にでもして、最終決戦に望ませたほうがいいんじゃない?

もちろん、リヴァイの脱落が、この終盤の戦いを、アルミンやミカサやジャンたちの世代の決断や決意によって決行させるために必要な措置だった、ってのはわかるのだけど。

だったら、エルヴィン同様、リヴァイもきちんと死なせておけばよかったんじゃない、と思ったりする。

でもねー、エレンとミカサたちを対立させる構図にして起こっていることは、なんというか、単に、高校時代の仲間たちによる内輪もめが起こっているようにしか見えないんだよね。

しかも、その内輪もめが、最終的には、人類の存亡を賭けた戦いになってしまっているわけで。

なんだ、ただのセカイ系じゃん!って印象しかない。

なんだかなー。

あれだけワクワクした壮大な世界観はどこに行ってしまったのか。

とにもかくにも、あの女型の巨人を雑魚キャラ扱いにしたのは、大失敗だよ。

あの女型に追われ続ける恐怖が描かれていた頃のドキドキ感とワクワク感を返せよ!といいたい。

ホント、どうしてこうなったー!

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UQ HOLDER! 第172話 『不死狩りの神刀』 感想

2020-06-11 17:53:01 | UQH/ネギま!
えーと、なんかよくわかんないけど、いつのまにか

褐色系のイケメン達人 vs 6枚の羽を持つ天使

の戦いになっていたw

誰それ?って感じだけど、これが

刀太 vs 九郎丸

っていうんだからw

いや、これもう、キャラ崩壊でしょw

てか、もはや違うマンガだよね?

だって、これ、もう、デビルマンでしょ?

(デビルマンとなった)不動明 vs (天使となった)飛鳥了

・・・の焼き直しじゃんw

赤松健、どんだけ、他作品からネタをパクってくるんだよw

しかも、ドラゴンボールも真っ青の、ウルトラ・スーパー・パワーインフレ!w

だって、回天で太陽系から無尽蔵の魔力を常時補給して瞬間再生を繰り返す刀太を、天使モードの九郎丸が技で圧倒するって、どういう話だよ?、って思うでしょ。

あー、しかし、この神刀化した九郎丸からの天使モードへの変形があったから、九郎丸って、両性具有体設定だったのかぁ。

なるほどなぁ。

にしても、冷静に考えて、「神刀」ってなによ?

いったいどこから、あれだけの力を引き出してきてるんだよ?

どちらかというと、褐色系イケメン状態の刀太が振るっていた「黒棒」の方が、今回はかっこよかったと思うけどw

でも、今後は、刀太が「来い!九郎丸!」とか叫んだら、「神刀」モードの九郎丸が、刀太の右手に収まって、ヨルダと対峙することになるのか。

右手に神刀、左手に黒棒、の二刀流w

ホントに、なんか違うマンガになっちゃったぞー!

で、さらにこの上に、刀太は「火星の白」も使えるようになるんだよね?

もうわけがわからん。

むしろ、そんな怪物・刀太をも、初見で圧倒するであろうヨルダ、って一体全体何なの?ってことになりはしないか?

こうなった以上、どこまで壮大なウソというかバカ話(←褒めてるからね)として、UQHを赤松健が終わらせるのか、って方に興味が湧いてきた。

ここまで広げた風呂敷、さて、どうたたむ?

もはや天体規模のエネルギーレベルにはすでに達しているから、終わりは、グレンラガンみたいに、銀河系をぶつけ合うようなバカ話になるのかな?

いやー、とにかくビックリだよw

あ、そうそう、ここに来て九郎丸兄が、なんかいい感じに弟/妹想いのいい兄貴になっているのが、それってさすがにズルくね―?って思ったよw

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炎炎ノ消防隊 第222話 『第1再起』 感想

2020-06-11 10:17:02 | 炎炎ノ消防隊
バーンズ大隊長を失った第1の「再起」が話の中心。

で、焔ビトを鎮魂にいったら、どれもが言葉をしゃべる焔ビトで鎮魂に躊躇してしまう。

けど、最後は、ちゃんと倒した。

で、そこに現れたのが、前回、紅丸の師匠として紹介された爺・火鉢の姿をした鬼。

ということは、次回、新生・第1の前に、バーンズ大隊長の鬼が現れるのは必至。

で、その場には紅丸も参上して、

紅丸 vs 鬼・火鉢

新生・第1 vs 鬼・バーンズ

となるのだろうね。

問題は、その戦闘で、どんな新たな事実が明らかにされるのか?

前回の流れ的には、ジョーカーも登場しそうだから、なんだかんだいって、主要キャラ、全員集合って展開になるのかな?

ともあれ、もうちょっとだけ、話の展開を加速させてくれると助かる。

この作者、ちょっと無駄に「描写」が多い。

そこは、カットの切り替えを多用して、もっとテキパキ進めてほしいな。

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プリンセスコネクト!Re:Dive 第10話『常闇に集いし華 ~呪いのプディングなの~』感想: ペコリーヌの両親の話って、これから掘り下げるのかな?

2020-06-09 11:44:30 | プリコネ
前回が太陽の日差しの下で明るく楽しい海回だったのに対して、

今回は、吸血鬼とか幽霊とかまた暗く呪いの話になってしまった。

といっても、プリンを所望する幽霊ミヤコと、完全復活を計れない古代?の吸血鬼のイリヤ。

なんていうか、結局、この2人のキャラで押し通した回だった気がする。

あとは、ひたすら幽霊的なもの嫌いのキャルが、ミヤコの登場に、ギャー!とかヒー!とか言って、怯えまくっている姿に、あーまたかー、という感じで。

うん、正しい意味で「綺麗なこのすば」に戻った回だったw

とはいえ、気になったのは、幕間に語られた、ペコリーヌによる両親の回想。

といっても、大して語られていなかったけど。

でも、今回、完全に「静」のヒロインに徹していたペコリーヌが抱える旅の理由が、次回以降の終盤に向けての鍵になるのかな?

あれ、でももう次回で11話だから、あと残すところ2話なのかな? もしかして。

とすると、ホントにその展開なのかも。

それにしても、最後の場面、あれ、ユウキは一度プリントしてミヤコに食われてしまった、ってことでいいの?

最後にあっさり「ただいまー」と言っていたから、あまり心配することもないのだけど。

しかし、ドタバタ劇としては一級の面白さなのは間違いないけれど、あっという間に終わってしまうのが辛いw

やっぱり、適度に冒険的な本筋のストーリーがある方が、より楽しめるかな。

まぁ、今回のメインは、多分、あの吸血鬼のところ、ディアボロスが登場したところなのだろうけど。

でもあそこも単にお約束の、大人→子ども→大人→子ども、を繰り返しただけだったので、もう一歩ひねりが欲しかったかなぁ。

なんというか、メインディッシュのない、サイドディッシュだけの回だった気がする。

あ、でもだから、プリン回なのか。

飯屋の主人が、腹にガッツリくるものではなく、ひたすらプリンを作っていた、というのは、そのことを暗示していたのか。

なるほど、今気がついた。

うん、そういうところ、おっさんたちの存在は、微妙にメタ発言のためにあるのか。

まぁ、語り部は必要だよね。

特に、ソシャゲ原作だと、プレイヤーが一人で物語探索をしてしまうので、それに代わるものをおかないと、話がばらばらになっちゃうからな。。。

あれ? ちょっと勉強になった気がしてきたw

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ダーウィンズゲーム 第84話 感想: 5年後の世界ではカナメの火神槌が今後の鍵を握ることがはっきりしてきた!

2020-06-09 11:26:52 | ダーウィンズゲーム
引き続き、カナメが帰ってきてからの5年後の(渋谷の)世界の説明回。

そういう意味では、いまだ嵐の前の静けさ、という感じのまま。

で、そのダラ~とした説明会に無理やり活を入れる感じで最後に唐突に始まった、いやついに実現したのが、カナメvsオボロ戦w


とはいえ、基本的には、グリードが進行してきてからの世界を、リュージとレインが説明していく。

とにかく、グリードは厄介。

まずは、人間に化ける。

どうやら喰った人間に擬態する能力があって、そうして人間社会の中枢たる、政治、行政、メディア、ビジネスといった各回の要人と入れ替わることで、人類社会を内部から崩壊させていた模様。

しかし、この「要人入れ替わり」戦術は、ターゲットたる要人の選定から、入れ替わり後の、人類自滅シナリオの実施まで、とにかく戦略的な指揮を執る者がいなくては成り立たないので、となると、グリードを送り込んだ黒幕がどこかにいるのと(まぁ、多分どこかの並行世界のGMなんだろうけど)、グリードそのものに知性があるものが存在する、ということになるのだろうな。

で、犬とかマンモスとか、具体的な動物の造形を帯びたグリードがいることを踏まえると、普通に考えて、もともと人間だった存在がまずはグリード化して、その後、グリードとして人間を食らったら、その人間の身体や記憶をも再現可能になる、ということなのだろうな。

となると、今までのダーウィンズゲームの展開パタンを考えると、どこかで、イレギュラーな「元人間グリード」がでてきて、そいつが自分たちを送り込んだ異世界GMに反旗を翻して、カナメたちと合流して戦う、とかの展開があるのだろうな。

先走った憶測を述べると、その異世界の人間の一人が、もしかしたらオボロなのかもしれないな、とかねw

なんか、オボロが、カナメ世界のGMの側近的立場にいる特権性からすれば、それくらいの隠されたプロフィールがあってもおかしくはないかな、オボロの場合は。

ともあれ、グリードは、模倣人間として人類社会の中枢に入り込み、それらを意図的に撹乱させるだけの知能があるものもいることになる。

あ、だから、ダーウィンズゲームなのか。

「進化」の別形態、ということで。

で、そのグリードたちは、レインの説明によれば、知性のメッシュネットワーク化がされていて、虫や鳥の形をした斥候タイプのグリードが得た情報を瞬時に共有することができて、その結果、群体として凄まじいまでの機動力を発揮してしまい、結果として、地球の各国の正規軍にも優る戦果をあげ、人類にはジリ貧になっていたということ。

つまり、物理的な戦闘力を保持した上で、人間社会にも潜入可能な諜報力も備える、というまさに一級品の侵略部隊がグリードだったということ。

疑心暗鬼になった人間は、人間同士の間で、魔女狩りならぬ「グリード狩り」を始めてしまい、ヨーロッパはこれで自滅したのだという。

いかにも、ゾンビ的な侵攻だけど、時節柄、コロナによるパンデミックの結果、人間同士が争い合うことになる、という近未来を暗示しているようでもあって、はたして、このグリード侵攻戦を今やっているのが、タイミング的によかったのか悪かったのか、微妙な感じもする。

ともあれ、そんな中、日本はDゲームのプレイヤーが多くて、彼らのもつ五感系のシギルで、人間になりきったグリードを見分けることができた!ってのは、ある意味、ゲーマー礼賛で清々しいw

まぁ、GMからすれば、このときのために、Dゲームでプレイヤーのシギルを含めた練度を上げていた、ということで。

いわゆる、ゲーム戦闘が文字通りの、新兵訓練用のプログラムだったというオチw

で、そのゲームを仕込んだのがGMで、それは至道イザヤという起業家だったというのが、レインの推測。

しかし、レインもあんな似顔絵でよく思いついたよなw

ただ、Dゲームも事実上、終了してしまっているので、今後、新たなプレイヤーを増やすこともできず、シギルを増やすこともできない。

そんな中で、ちょっと考えさせられたのが、いまさらながらの「くちなわ会」の再登場。

くちなわ会の信者集団が、教祖と同種のサイコキネシス系のシギルを使い、それで、現在の避難キャンプの土木建築を請け負っている、のだという。

で、そこから連想されたのが、ククリによって教えられた、シギル系能力の由来の話。

シギルの由来はどうやら、家族、友人、敵・・・と言ったネットワークから生じる力であって、個人に完結したものではないということ。

となると、仮にDゲームがなくなったとしても、シギル本来の源泉に立ち返れば、新たにシギルを生み出すことも可能なのだろうな。

唐突にくちなわ会が再登場したのも、この先Dゲームのなくなった世界で、シギルを引き出す方策を考えるためのヒントとなるためだろうし。

てか、そもそも、カナメは異世界の「シギルもどき」もすでになんども見ているわけだから、そういう意味では、Dゲームアプリがなくても、なんとかなるはず、・・・、ってきっとカナメとレインの二人で気付くという展開かな。

で、GMも似たような事を考えていて、それで今、オボロをつかってカナメと接触しようとしている。

なにしろ、カナメのシギルの火神槌って、要するに万物生成能力だしね。

想像力さえ追いつけば、なんでも作れちゃうということでしょw

そのカナメの能力を使って、新手のダーウィンズゲームを作ってしまうのかもしれない。

そういうことを含めての、VSオボロ戦なんだろうなw

しかし、5年後の世界で一つだけ残念だったのは、シーミンが左足を失っていたこと。

リュージやレインたちの退路を確保するために殿を務めて、やられてしまったみたい。

でも、これ、ゆくゆくは死亡フラグだよなぁ。

もちろん、もともと暗殺者稼業の人だから、身体の一部を失う覚悟は常にできて履いたのだろうけど・・・でもちょっと答えた。


ともあれ、こうして5年後の状況を明らかにしたのが今回。

そして、いくつか、今後の展開に鍵となるネタが仕込まれていた。

あとは、この先、ククリの世界に残してきたシュカたちをどう呼び寄せるかだけど。

でも、それももはやカナメの火神槌でなんとでもなるような気がしてきたw

まぁ、まずは、ククリの奮闘によるのだろうけどね。

ということで、次回が楽しみだ!

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ぼくたちは勉強ができない 第161話 『[x]= 文学の森の眠り姫編②』 感想: これぞラブコメって感じで最初から最後までニヤニヤがとまらないw

2020-06-08 12:45:25 | ぼく勉
引き続き、成幸の通い婚が続く文乃っちの自宅w

朝から髪型、なにで迎えようか、とか、

成幸と二人きりの勉強タイムにもう乙女心爆発wで何も手につかないとかw

いやー、これこそ、ラブコメだね。

てか、久しぶりに見たよ、これだけ、女子の方の内心が描かれ続けるのってw

もはや完全に少女マンガのノリw

さすがは、文系・眠り姫の文乃っち!って感じで、もう最初から最後までニヤニヤが止まらないw

読んでる側が思わず悶絶してしまうwという点で、マジで、ラブコメだー1

まだ序盤も序盤だと言うのに、これがあと8話?続くわけでしょ?

いやー、凄いなぁ。。。

しかし、まだ文乃編第2話で、序盤も序盤でこの状態なのに、この先、一体、文乃の内面描写のボルテージはどこまで上がっていくのだろう!w


とはいえ、さすがに、この文乃と成幸の二人きりの密会状態がいつまでも続くわけもないだろうから、次回あたり、成幸ラブの妹・水希あたりがきっと乱入してくるんだろうな。

だって、お兄ちゃんだって、受験を控えている身ですから!とかいってw

あるいは、今回の散髪騒動で対応に困った成幸は、勉強以外の日常生活の女子的場面のサポート役として、水希を自ら引き連れてきてしまうのかもしれないw

さすがは、鈍感主人公w

いや、それ、多分あるだろうな。

だって、いつまでも文乃っちの独白を聞かされていたままでは、話が先に進まないから。

とはいえ、文乃にはいまのところ、行動範囲に制限があるから。

となると、水希が文乃の話し相手になって、少しずつ文乃の成幸に対する想いを口にさせていく、って展開かなぁ。

うん、ありそうだ!


しかし、この文乃で3周目?を迎える、パラレルヒロインの展開って、成幸視点に立つと、マジで、ゲームクリアのシナリオ難度が上がっていく感じだな。

1周目のうるかは、いわゆる幼馴染エンドで、思い出を対価に恋愛感情が盛り上げる系。

2周目の理珠は、感情表現に難有りのリケジョの効力に伴う、家族愛の確認編w

となると、3周目の文乃では、マジメに「乙女心」を読むための鍛錬の場となるのかね?

で、4周目の先輩では、小悪魔キャラをむしろ文乃ルートを経た「乙女心マエストロ」として正面から揺さぶる感じになるのかなw

それで、最後の5周目の真冬編では、先輩を通じて得た「年上攻略法」をもってして、難攻不落の女子力ゼロwの姉キャラをおとすジゴロになると・・・w

うん、それくらいのノリ・ツッコミは、考えてそうだな。この展開だと。

ともあれ、ドキドキが止まらない文乃、ニヤニヤが止まらない読者、の心拍数増大のラブコメが、しばらくは続きそうでワクワクが止まらないw

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グレイプニル 第10話 『美しい花』 感想: クレアの本質である「残忍さ」が際立った回!

2020-06-08 01:31:26 | グレイプニル
うん、わかっていたけど、この回は凄いね。

「美しい花」というタイトルは、いうまでになく、「美しい薔薇には棘がある」の暗示であり、しかも、その棘を持つ「美しい薔薇」とは、クレアのことでもあるというわけだ。

もちろん、今回の花は薔薇ではなくキョウチクトウで、だから棘ではなく毒なわけだけど。

でも、そうしてクレアという無能力者のただの人間が、もっとも狡猾で残忍である、ということをこれでもかとばかりに執拗に示してきた。

裏返すと、能力はあくまでも一つの道具でありツールであり、ただの技術にすぎない、ということ。

そして、その「技術」をどう使うかは、あくまでも人間の判断による、ということ。

これ、よくある科学の中立性を語る話に近いわけだけど。

つまり、科学には善悪はなく、それを使用する人間が善悪を塗り分ける、ということなわけだけど、

でも、その話を純粋に人間の方に寄せて考えると、突き詰めれば、その人間の善悪でどうとでもなる、ということ。

今回のキョクチクトウによる円一党の毒殺に至ったクレアにはヤバいところがいくつもあるわけど、

まず1つには、直接能力をもっていないクレアが、とにもかくにも、敵を殺害するという決断を、ほぼ独断でしてしまったこと。

実は、原作でだいぶあとになってわかることだけど、クレアも、修一と同じように、エレナによって昔の記憶を消されている。

で、どうやら、この物語における悲劇の連鎖の発端にクレアがいるような描写が随所で記されている。

となると、多分、今回の円の殺害についても、その過去における悪の中心であったクレアの本質が浮上してきているように見えること。

でも、まだこの時点でのクレアについては、そんな過去情報の開示はされていないから、このエピソードだけを見ると、クレアがキョウチクトウによる殺害を「やむなく」選択した用に見えるように描写されている。

つまり、クレアだけは能力者ではないこと、それから、円から一方的に、お前は殺さないと宣言されていること。

この2つの制約によって、クレアだけが、異質で安全圏にいる存在になっており、しかし、「心根の優しい」クレアは、自分だけ無条件に助かるのは嫌なので、みずから、円たちからすれば予想外の毒殺という強硬手段に訴えた、ということになる。

ただ、それでも、ここのクレアが狡猾なのは、

まず、キョウチクトウをなぜか持ち合わせていたことで、これはどこかで勇の能力を活用しようと考えていた(ことがある)ことを表していて、クレアは、どれだけ頭が回るのか、それから、用意周到なのか、ということになる。

端的に、戦術ではなく、戦略眼があるということ。

それから、キョウチクトウに火を着けて毒を辺り一帯に撒き散らした場合、円が単騎で自分たちを強襲しに来るのではなく、仲間を救出することを選択すると読んでいたこと。

相手の心理を読んだということ。

クレアは「賭けた」と言っていたけど、それは言葉の彩でしかなくて、実際には、円の言動からそう動くと精確に予測した。

このあたりの話が、完全にクレアの「異常さ」を表している。

つまり、記憶を失って履いても、そして、その結果、性格も少し変わっているように見えるけれど、以前持ち合わせていた狡猾さや残忍さは、きちんと残っていて、身の危険を感じたときには、自動的に発動してしまう、ということ。

その意味では、毒殺という方法の選択に躊躇がなかったのも、かつて、実際に誰かを殺めたことがあったから、ということになりそう。


ということで、今回の円一党からの脱出劇は、とにかく展開が急で、かつ唐突であったこと、それから、なんとなくクレアのことを思いやる修一の存在によって、クレアの悲劇、のようなロマンティックな印象を与えていたこと、で、最初に読んだときは、結構、ポカーンとしてしまったのだけど、でも、よくよく見直すと、そういう、窮地からの脱出、とか、一人、殺人の業を背負うクレアの悲劇、だが、それを機にむしろ二人の結び付きを強めるクレアと修一、という具合に、思い切りドラマティックに脚色されていたことに気づいてしまう。

でも、そのドラマティックな演出も、後から思えば、クレアの残忍さという本質にオブラートに包むためのものだったのだなと強く思う。

ただ、そのための防衛線がいくつも敷かれているのにはびっくり。

あと、なにげに、池内が裏切って円側につこうと思ったら、しっかり小柳の呪いが発動して、あの場面で失神してしまう、というのは、設定の積み重ねとストーリーテリングがきっちり組み合わさっていたことに改めて気づいて脱帽していた。

しかも、そもそも池内が、あれ、これ円に寝返るしかない、という風に心理的に追い詰めたのもクレアだったわけで、あそこもクレアの邪悪さが頭をもたげたところだよね。


ということで、とにかくこの回は、能力バトルか!と見せかけておきながら、あっさりとクレアの策略で勝ちを拾ってしまうところが凄い。

しかし、これで、実は記憶を失う前にも、クレアがキョウチクトウを使って誰かを実際に殺害していたら、更にヤバいことになりそうで怖い。

昔、一度やった殺害方法だから、本人もあまりそれと意識せずにキョウチクトウの仕込みを勝手にしていた、ということになりそうで。

身体は覚えていた、というやつね。

しかし、これで、クレアは小柳たちからすれば、生命の恩人にもなってしまうわけで、実はそこまでクレアが計算していた、となると、マジで恐ろしくなるのだが。。。

でも、それもほんとになりそうで怖い。


ということで、とにかくクレアの残忍さ、狡猾さ、怖さを感じずにはいられない回だった。

うーん、これはやはり、次回も楽しみだな。

てか、これ、分割2期とは言わず、続きもぜひやってほしいと本気で思ってきた。

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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 第10話 『破滅の時が訪れてしまった…前編』 感想: 唐突に「闇の魔法」というシリアスというかマジメな展開が来たね!

2020-06-07 13:06:42 | Weblog
いや、ちょっとビックリ。

この数回は、あれ、なにしてたんだっけ?というくらいにのんきなどうでもいい話が続いていたので。

それがここに来て、突然、「光の魔法」の保持者たるマリアに対して、「闇の魔法」の使い手が登場したのだから。

しかも、それが生徒会長のシリウスだ、というのだから。

もっとも、カタリナの周りにいるキャラたちを考えたら、彼くらいしかイレギュラーな存在は考えられないから、そういわれても、あぁ、そうか、くらいしか思わないけれどね。

それにしても「隠しキャラ」というのは、ちょっと便利すぎかなぁ。

このあたりの唐突さは、ホント、ゲームにおける「お約束」と普通のお話における「お約束」との違いだよなぁ、やっぱり。

さすがは、原作が「なろう」だけのことはある。

ホント、さすがは、ゲームにおける経験の焼き直し、というか、ゲーム体験という本来なら個別プレイヤーごとに細部は異なっているがためにファンやマニアでの間での共有体験といいがたいものを、一本のシナリオのみをテキストのストーリーにして、それをもって「共通体験」にしたい、という欲望の現れであるだけのことはあるね。

だから、ゲームにある常識を、むりやりテキストの中に挟み込んできても、読者側は違和感をもたないという。

映画のノベライゼーションってのがあったけど、それと同じように、ゲームシステムのノベライゼーションが「なろう」の基本的な性格なんだろうな。

裏返すと、物語の転調が、それまでの文脈を無視しても、唐突に「隠しキャラ」設定で実現できてしまうから、それまでの間にプロットを重ねていく、ということができない、ということだよね。

だから、この数回のどうでもいいようなネタのオリジカル回は、ホントに、終盤のこの会長=闇の魔法使いエピソードにむけた、消化試合でしかなかった、ってことなんだな。

うーん。

にしても、いったい、あの会長くんは、カタリナに何の恨みをもっているのだろう?

そのあたりは、次回の後編?中編?で明らかにされるのだろうけど。

まぁ、多くの「カタリナさま大好きキャラ」があれだけいるから、何の心配もいらないと思うけどw

でもこれで、カタリナが素直に闇落ちして、本来のカタリナの姿として悪役令嬢として振る舞ってくれるのは、ありといえばありだなw

その場合は、会長は、隠しキャラ、というよりも、本来の悪役令嬢のルートをことごとく潰してきたカタリナに対する、ゲーマスからのお仕置き、という気もしなくはないけれど。

もしかして、マジで、ソフィアの前世が、カタリナの前世でのともだちだった「あっちゃん」であることと関係しているのかね?

となると、実は、大なり小なり、前世からの「恨み」をそのまま持ち込んできている人たちもいそうだけれど。。。

あ、でもそうか、カタリナが前世の記憶を思い出したのと同じように、生前の記憶を取り戻すキャラが他にいてもおかしくはないわけか。

うーん、もしかして、会長も、そういう前世からの因縁組なのだろうか?

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かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 第9話 感想

2020-06-07 12:44:27 | かぐや様
うーん、やっぱり藤原書記の出番が少ないとイマイチだなぁ。

なんていうか、明るく天然な邪悪さは、この手のギャグでは、一陣の風として、清涼剤ポジションなんだけどね。

一刀両断の清々しさ、というかw

まぁ、中盤で早坂は出てきてから、多少は持ち直したけれど。


で、伊井野ミコ、マジ、ウゼー。

なんでまたこいつがでてくるわけ?

いや、出てくるのはもちろんわかるよ、新キャラだから。

でもさー、出すなら中継ぎくらいの位置でいいじゃない、ウザいんだからさ。

むしろ、友人のこばちのツッコミがなかったらやってられなでしょ。

てか、こばちのキャラはCV含めていい感じなので、伊井野を出すなら、必ずこばちとセットにしてくれないかなー。

で、中盤で、一瞬、早坂のワンポイントリリーフがあったものの、あとは、あとはかぐやの「ルーティーン」訓練での、いつもどおりのアップダウンの繰り返しの演技になって・・・単調なんだよなぁ。

しかし、この先は、石上が主人公ってホント?

唐突の応援団展開に、はぁ?ってなっていたら、そこで出てきたつばめ先輩ってのまで石上がらみで本編に関わってくるって本当?

うーん、なんか、ものすごく迷走し始めているようにしか見えないのだけれど。

そりゃ、まぁ、白金とかぐやの二人だけの話を、生徒会室だけでやっているだけでは、ネタ切れになるのはわかるけど。。。

でも、その停滞感を拭うために、新キャラ投入による舞台の外部化って、どうなんだろうなぁ。

ていうか、あの応援団の描写自体が、さすがに石上視点的に「盛りすぎ」なので、嗤うに笑えない、というのが厳しいところ。

そんなオタクの自虐ネタが楽しいかね。

なんか、石上のシーンになると、ダメな時の「絶望先生」的な、ねっとりした嫌な笑いになっていくので、あまりおもしろいとは思えないんだよな。

伊井野とか石上とか、ほんと、どうでもいいから。

藤原書記と早坂に尺を割いて、かぐやと白金を、どうぞ、いじってください。

それが本筋だと思うんだけどなぁ、この作品の場合は。

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