安倍の暴言(要点を整理してみました)
自民党憲法改正草案を読む/番外125(情報の読み方)
安倍が11日のテレビ朝日系「報道ステーション」の党首討論で、小学校建設にからむ国の補助金を詐取したなどとして起訴された森友学園前理事長、籠池について「詐欺を働く人物」と述べた。このことについて、さまざまな意見が出ている。
いちばんの問題点は、有罪と確定した人間ではない人を、安倍が「詐欺を働く人物」と断定したことである。これは裁判の誘導にも当たるし、人権侵害に当たる。
ほかにも問題がある。
(1)市井の人間にだまされるようなひとが首相をやっているということ。
市井の市民にだまされるなら、外国の政治家にはもっと簡単にだまされるということではないだろうか。トランプに、プーチンに、金正恩の「ことば」「ふるまい」に安倍はだまされていないか。プーチン相手の北方領土問題では、何も解決していない。経済協力を引き出されただけであり、四島はロシアに実効支配されているままである。
北朝鮮のミサイル問題では、北朝鮮のミサイルは日本の「上空(領空)」とおってはいない。「上空」を通過しているというのが金の「ことば」なら、安倍はだまされている。「上空」ではないのに「上空」と安倍が言っているのだとしたら、事実誤認であるか、日本国民をだましていることになる。北朝鮮のミサイルがアメリカを射程に開発されているのに、日本が標的にされていると思い込んでいるのも、安倍が金にだまされていることになる。
あるいは、北朝鮮のミサイルが日本を狙っている、という説はトランプが言っているのかもしれない。そうだとすると、安倍はトランプにだまされていることになる。軍備費を日本に負担させるためのうそである。トランプは「同盟国」の大統領だから、だますはずがない、というのは「平和ぼけ」というものだろう。日本と北朝鮮を戦争させておけば、アメリカ本土を北朝鮮が狙うだけの余裕はない。アメリカを北朝鮮のミサイル攻撃から回避するために、安倍をけしかけているとも考えることが出来る。
「詐欺を働く人物」と安倍が断定した籠池は、安倍の「ごきげんとり」をして、安倍に近づいている。幼稚園の運動会で「安倍晋三バンザイ」と言わせている。だます人間は、まずだましたい人間の「味方」になるところから始める。「私は敵です」といってだますのは、なかなかむずかしい。
「おれおれ詐欺」にだまされた老人ではないのだから、「詐欺にあった」なんて言いふらすのはみっともない。少しでも良識というか、恥じらいがある人間ならば、「詐欺にあった」なんて言わない。
「詐欺にあった」という人間が、首相を務めているというのは、大問題である。「私はだまされやすい人間です」と世界に向けて公言していることになる。「私をだましてください」と言っていることにもなる。
(2)籠池が問題にされているのは、小学校建設にからむ国の補助金についてである。つまり、安倍が直接、「詐欺」の交渉相手ではない。直接交渉していない(と、言われている)安倍が、国の補助金交渉に「詐欺」がおこなわれたと断定することは、国の補助金担当者が「詐欺被害にあった」と断定することにつながる。国の役人が、一般市民に簡単にだまされていいのか。そういうだまされやすい人を、補助金交付の審査をする「係」にしておいていいのか、という問題が起きる。(だれが、そういう人事をしたのか、という問題が起きる。また、安倍は、単に籠池を犯罪者と断定しただけではなく、国の役人が詐欺を見抜けないほど無能であると断定していることにもなる。安倍は補助金交渉に携わった人を「無能」と断定しているのに等しい。役人は怒りの声を上げるべきである。)
(3)籠池のしたことが「詐欺」であるなら、それを「裏付ける証拠」のようなものが、安倍にはあるということになる。安倍は「証拠」もなしに、籠池を犯罪者と断定したのなら、それは安倍の犯罪になる。
もし「証拠」があるのなら、その「証拠」を国民に提示すべきである。国会では籠池と国の機関とのあいだでどういう交渉があったのかが問題にされた。国側の説明では、資料は全部残っていないということだった。あらゆることが「記憶にない」ということだった。
これは、とても奇妙である。
「おれおれ詐欺」にあったひとは、「詐欺の手口」をきちんと覚えている。どうやってだまされたのか、その「交渉過程」を覚えている。相手のいったことだけではなく、自分のいったこと、そのときの「気持ち」も覚えている。
億単位の金の「詐欺」にあったのなら、被害者(交渉担当者)は、その交渉のすべてを覚えているはずである。メモも残しているだろう。
安倍の「人権侵害発言」を問題にするだけではなく、(2)(3)の観点から、森友学園問題を問いなのすべきである。野党や報道機関は、そのことを追及すべきである。「人権問題」だけにしてしまうと、安倍の「謝罪」でおわってしまう。ことばだけの「謝罪」ではなく、問題を根本的に解決するには、安倍が籠池を犯罪者と呼んだ「根拠」を要求すべきである。
その根拠が示せないのなら、安倍は、うその発言で籠池をおとしめたのである。
さらに
(4)安倍をはじめ、国家機関が籠池にだまされたというのなら、安倍と国家機関はまた加計にもだまされているかもしれない。加計もまた「詐欺を働く人物」かもしれない。この視点から、加計問題を再点検しなくてはならない。
加計が友人であるという「証拠」(ゴルフをしたり、食事をおごったり、おごられたりという関係)だけではなく、どういう「交渉」があったのか、すべてを公開すべきである。「記録がない」「記憶がない」ではなく、交渉過程をすべて「思い出し」、そこに問題がないか点検すべきである。
籠池を「詐欺を働く人物」と断定した以上、安倍は、「加計は詐欺を働く人物ではない」という「証拠」を明示する必要がある。
国民は(少なくとも私は)、森友学園問題と加計学園問題は、おなじものとみている。
#安倍が国難 #安倍を許さない #憲法改正 #天皇生前退位
自民党憲法改正草案を読む/番外125(情報の読み方)
安倍が11日のテレビ朝日系「報道ステーション」の党首討論で、小学校建設にからむ国の補助金を詐取したなどとして起訴された森友学園前理事長、籠池について「詐欺を働く人物」と述べた。このことについて、さまざまな意見が出ている。
いちばんの問題点は、有罪と確定した人間ではない人を、安倍が「詐欺を働く人物」と断定したことである。これは裁判の誘導にも当たるし、人権侵害に当たる。
ほかにも問題がある。
(1)市井の人間にだまされるようなひとが首相をやっているということ。
市井の市民にだまされるなら、外国の政治家にはもっと簡単にだまされるということではないだろうか。トランプに、プーチンに、金正恩の「ことば」「ふるまい」に安倍はだまされていないか。プーチン相手の北方領土問題では、何も解決していない。経済協力を引き出されただけであり、四島はロシアに実効支配されているままである。
北朝鮮のミサイル問題では、北朝鮮のミサイルは日本の「上空(領空)」とおってはいない。「上空」を通過しているというのが金の「ことば」なら、安倍はだまされている。「上空」ではないのに「上空」と安倍が言っているのだとしたら、事実誤認であるか、日本国民をだましていることになる。北朝鮮のミサイルがアメリカを射程に開発されているのに、日本が標的にされていると思い込んでいるのも、安倍が金にだまされていることになる。
あるいは、北朝鮮のミサイルが日本を狙っている、という説はトランプが言っているのかもしれない。そうだとすると、安倍はトランプにだまされていることになる。軍備費を日本に負担させるためのうそである。トランプは「同盟国」の大統領だから、だますはずがない、というのは「平和ぼけ」というものだろう。日本と北朝鮮を戦争させておけば、アメリカ本土を北朝鮮が狙うだけの余裕はない。アメリカを北朝鮮のミサイル攻撃から回避するために、安倍をけしかけているとも考えることが出来る。
「詐欺を働く人物」と安倍が断定した籠池は、安倍の「ごきげんとり」をして、安倍に近づいている。幼稚園の運動会で「安倍晋三バンザイ」と言わせている。だます人間は、まずだましたい人間の「味方」になるところから始める。「私は敵です」といってだますのは、なかなかむずかしい。
「おれおれ詐欺」にだまされた老人ではないのだから、「詐欺にあった」なんて言いふらすのはみっともない。少しでも良識というか、恥じらいがある人間ならば、「詐欺にあった」なんて言わない。
「詐欺にあった」という人間が、首相を務めているというのは、大問題である。「私はだまされやすい人間です」と世界に向けて公言していることになる。「私をだましてください」と言っていることにもなる。
(2)籠池が問題にされているのは、小学校建設にからむ国の補助金についてである。つまり、安倍が直接、「詐欺」の交渉相手ではない。直接交渉していない(と、言われている)安倍が、国の補助金交渉に「詐欺」がおこなわれたと断定することは、国の補助金担当者が「詐欺被害にあった」と断定することにつながる。国の役人が、一般市民に簡単にだまされていいのか。そういうだまされやすい人を、補助金交付の審査をする「係」にしておいていいのか、という問題が起きる。(だれが、そういう人事をしたのか、という問題が起きる。また、安倍は、単に籠池を犯罪者と断定しただけではなく、国の役人が詐欺を見抜けないほど無能であると断定していることにもなる。安倍は補助金交渉に携わった人を「無能」と断定しているのに等しい。役人は怒りの声を上げるべきである。)
(3)籠池のしたことが「詐欺」であるなら、それを「裏付ける証拠」のようなものが、安倍にはあるということになる。安倍は「証拠」もなしに、籠池を犯罪者と断定したのなら、それは安倍の犯罪になる。
もし「証拠」があるのなら、その「証拠」を国民に提示すべきである。国会では籠池と国の機関とのあいだでどういう交渉があったのかが問題にされた。国側の説明では、資料は全部残っていないということだった。あらゆることが「記憶にない」ということだった。
これは、とても奇妙である。
「おれおれ詐欺」にあったひとは、「詐欺の手口」をきちんと覚えている。どうやってだまされたのか、その「交渉過程」を覚えている。相手のいったことだけではなく、自分のいったこと、そのときの「気持ち」も覚えている。
億単位の金の「詐欺」にあったのなら、被害者(交渉担当者)は、その交渉のすべてを覚えているはずである。メモも残しているだろう。
安倍の「人権侵害発言」を問題にするだけではなく、(2)(3)の観点から、森友学園問題を問いなのすべきである。野党や報道機関は、そのことを追及すべきである。「人権問題」だけにしてしまうと、安倍の「謝罪」でおわってしまう。ことばだけの「謝罪」ではなく、問題を根本的に解決するには、安倍が籠池を犯罪者と呼んだ「根拠」を要求すべきである。
その根拠が示せないのなら、安倍は、うその発言で籠池をおとしめたのである。
さらに
(4)安倍をはじめ、国家機関が籠池にだまされたというのなら、安倍と国家機関はまた加計にもだまされているかもしれない。加計もまた「詐欺を働く人物」かもしれない。この視点から、加計問題を再点検しなくてはならない。
加計が友人であるという「証拠」(ゴルフをしたり、食事をおごったり、おごられたりという関係)だけではなく、どういう「交渉」があったのか、すべてを公開すべきである。「記録がない」「記憶がない」ではなく、交渉過程をすべて「思い出し」、そこに問題がないか点検すべきである。
籠池を「詐欺を働く人物」と断定した以上、安倍は、「加計は詐欺を働く人物ではない」という「証拠」を明示する必要がある。
国民は(少なくとも私は)、森友学園問題と加計学園問題は、おなじものとみている。
#安倍が国難 #安倍を許さない #憲法改正 #天皇生前退位
詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイント 日本国憲法/自民党憲法改正案 全文掲載 | |
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