詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『小詩無辺』(1994)を読む(35)

2020-02-22 11:15:04 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (無自覚で 空白で 自分を捨てたとき)

一つの言葉が
ぼくの心の奥を掠めた

 このときの「一つの言葉」とはどんなことばだろうか。具体的には何だろうか。花や鳥といった具体的なことばか。愛や祈りというような抽象的なことばだろうか。
 私は、どちらでもないと思う。
 「言葉」としか呼べないもの、まだ具体的なことばにはなっていない何か、だと思う。
 嵯峨が詩人だから「言葉」と感じるのであって、音楽家なら「音」、画家なら「色」、彫刻家なら「形」かもしれない。
 その人を、肉体の奥から揺さぶる「本質的なもの」、生まれる前の「真実」のようなもの。
 「それ」とか「あれ」としか呼べないもの。
 しかも、それは「掠めていく」だけなのだ。希望のように。あるいは絶望のように。



*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)
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コロナウィルス「妄想」

2020-02-22 08:42:19 | 自民党憲法改正草案を読む
コロナウィルスについて、いろいろ言われている。
一番の不思議は、安倍が(政府が、ではない)、さまざまな検査を渋っていることである。
テレビ報道(私はテレビを見ないので、ネットで得たテレビ情報であるけれど)では、検査は簡単にできる。問題は保険適用がされないということらしい。しかし、この保険適用は、厚労省が「認可」すればすむことらしい。

ここからかわる簡単な事実。

コロナウィルスに感染しているかどうか、多くの民間機関はすぐにでも検査ができる。
それをしないのは、安倍の「お友達(安倍に献金している検査機関なり、製薬会社なり)」の「準備」が整っていないからだ。
いま、厚労省が「保険適用」を決定すれば、準備の整っている民間機関には検査依頼が殺到する。そういう機関は、ことばは悪いが、金もうけになる。けれど、安倍の「お友達」はこの「金もうけの契機に、金もうけができない」。これが問題なのだ。
「安倍のお友達」が金もうけできるようになるまで、(準備が整うまで)、保険適用をしないだろう。「安倍のお友達」が金もうけができるようになれば、認可する。

たぶん、安倍の「お友達機関」は、他の民間機関よりも有名。どうしても「有名」な機関を人は選びがちである。いま検査できる民間機関ではなく、安倍の「お友達機関」、さらには「安倍のお友達医療関係会社」がより多くの利益を確保できる「体制」が整えば、安倍は「保険適用」を指示する。
「金もうけ」のためなら国民の健康など二の次、というのが安倍の基本姿勢である。

「安倍のお友達」がもうかれば、それだけ安倍への献金が増え、安倍がもうかる。

安倍はことあるごとに、「民主党政権下の暗黒時代」というような言い方をするが、その具体的な事実は、民主党政権下では安倍への献金(安倍の闇の収入)が減ったというだけである。
いまは、安倍への献金が増えている。だから、安倍は「幸福」である。
安倍は、自分の「利益」しか考えていない。
その「お坊っちゃま性格」がそのまま、新型肺炎問題にも反映していると見るべきだろう。

私の書いていることは、「事実の裏付け」などない。
単なる「妄想」だが、私はこういう「妄想」を書くことを「はずかしい」とは思わない。
「妄想」でしかたどりつけない「事実」というものがある。
とくに、いまのように、あらゆる「事実」が隠蔽され、改竄され、廃棄される時代には、「事実」を裏付けるものが何もないのだから、国民が「妄想」を抱く権利は肯定されるべきだと思う。

新型コロナウィルスの検査が保険適用されるようになったとき、どの「医療関係機関(製薬会社や、検査機器製造会社など)」がいちばんもうけたか、ということが明らかになる。
そのとき、私の「妄想」が「妄想」か、そうでないかが明らかになる。

安倍はいろいろなものを隠蔽し、改竄し、廃棄するが、どこの企業がもうけたかという「事実」は隠蔽も改竄も廃棄もできない。
明確な「証拠」として、社会に公になる。
(他の政策でも、どの企業が、どのような政策でもうけたかということを分析すれば、安倍のやっていることがすべて明確になる。消費税問題では、すでに消費税増税で一般国民は生活が苦しくなっているが、大企業は輸出分の還付を受けるなど「特典」があることが指摘されている。)
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