僕のインターネットを通じた韓国語の学習と日韓交流の舞台と
なっているのが、タウム(DAUM)・カフェだ。
タウムは、ネイバー(NAVER)と双璧をなす韓国を代表する
インターネット・ポータルサイトである。
アクセス数において、タウムとネイバーの2強が、ヤフーコリアや
ネイト、エンパスなど3位争いを繰り広げているサイトに大きく水を
あけていると言われている。
ネイバーが検索サービスで圧倒的な強みを発揮している一方、
タウムの方は、E-メールの代名詞ともなっている「ハンメイル」
サービスとコミュニティサービスである「カフェ」で圧倒的な強みを
見せている。
とにかく、タウム・カフェは数が多い。
これは、単にインターネットの利用者が多いからというだけではなく、
元来、人と人との交流を強く求める韓国人の民族性も深く作用して
いるのではないかと僕は見ている。
カフェには全体で22のカテゴリーがあるが、「日本語」が属している
「教育/外国語」のカテゴリーの中に開設されているカフェの数だけを
見ても、次のような数字になる。(10月1日現在)
・英語 29636
・日本語 4539
・外国語 8140
・公務員試験/試験 13742
・教師 17648
・教育一般 34032
・保護者 3733
ほとんど活動のない幽霊カフェが多いとは言え、
日本語関連だけでも実に4500を超えるコミュニティが存在して
いるのである。
3年前、初めて僕がカフェを開設したとき、この数多いカフェの中で
埋没せず、まともなコミュニティ活動ができるのか、ずいぶん不安に
思ったものだ。
僕の場合、以前からヤフーコリアのコミュニティである「同好会」での
活動が下地にあり、「同好会」の会員にカフェへの引越しの連絡と
加入のお願いができたお陰で、わりとスムーズにカフェの活動を
軌道に乗せることができた。
(とは言え、現在でも毎日20~30名の会員が訪問してくれる
小さなカフェであり、日本語カフェのランキングでは常に70位前後を
上下しているような規模の活動なのだが・・・。)
そもそも、僕が「同好会」からカフェにコミュニティの引越しをしたのは、
突然、ヤフーコリアが一方的に「同好会」サービスを中断したことに
端を発している。当時は、ユーザー不在のヤフーコリアの措置に
強い怒りを感じ不信感をいだきもしたが、今となっては「災い転じて
福となす」の言葉どおり、慣れてしまえば格段に使い勝手のいい
カフェへ引越しができて、本当によかったと思っている。
唯一残念なことは、韓国内に「住民登録番号」を持たない外国人は、
既存のカフェに加入することはできても、新しいカフェを開設することが
できないため、プサンに住む義理の姉の番号を借用しカフェを
開設するという「便法」を取らざるを得なかったことだ。
最後に、ネイバーのカフェに開設されている外国語関係の
コミュニティの数も紹介しておこう。
・英語 5134
・日本語 934
・中国語 786
・その他の外国語 468