韓国語における中国の人名・地名。
なかなか一筋縄ではいかないものだ。
今夜、スカイライフでMBNニュースを見ていたら、「中国の人名・
地名(1) (2)」で触れた「内蒙古」の話題が偶然、出てきた。
ところが、MBNニュースでは内蒙古について、네이멍구でも
내몽고でもない내몽골という表現を使っていた。
あわてて、ヤフーコリアのウェブ文書検索でヒット数を確認して
みると、次のような結果が出た。
네이멍구(ネイモング:中国音) 3,040
내몽고(内蒙古:韓国語の漢字音) 59,400
내몽골(内モンゴル:韓国語音+モンゴル語音) 2,430,000
なんと、내몽골のヒット数が圧倒的に多いではないか。
内モンゴルは、現在、中国の自治区に編入されているとは言え、
本来はモンゴル(旧外蒙古)とともにモンゴル人の居住地である
ことに変わりはない。人口だけを見ると、モンゴルに住むモンゴル人
より、中国(内モンゴル)に住むモンゴル人の方が多いという
不条理な逆転現象を見せている。
きわめて政治的な問題になるが、いつの日にか、チベットや
ウイグルの独立問題と同様、内モンゴルとモンゴルの統一問題も
東アジアを緊張させる問題として浮上してくるかもしれない。
いずれにしろ、今後、内モンゴルについては、中国音の네이멍구
ではなく、モンゴル音を尊重した내몽골を使おう、と僕も思う。