BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ストライク・ザ・ブラッド 第22巻 「暁の凱旋」 感想: ジブリ作品のフィナーレのようなオールキャスト大活躍で、超・超・満足!!!

2020-08-08 16:30:54 | ストブラ
とうとう刊行されたストブラ最終巻。
前巻で、浅葱のあれこれの知略の結果、再び吸血鬼となった古城。
ザ・ブラッドの眷獣を従わせて、いよいよアヴローラ救出にために「異郷(ノド)」に乗り込むばかりとなったわけだが。

22巻って長かったな、と思いつつも、あぁ、これで終わりなのかぁ、と思うくらいには楽しませてもらえたのは確かで、やっぱりちょっと名残り惜しい・・・。

ということで、まずはスペース、空けときます。









































さすはが最終巻、いつもよりも三割増しくらいの400ページの長さだったけど、一気に読めてしまったw

物語が「アヴローラ救出!」という一本道だった分、話はシンプル。

それに、古城の「血の伴侶」ヒロインズだけでなく、これまで出てきたキャラ総出の豪華さで、それもあってどんどん読めた感じ。

その分、全体的にジブリアニメwみたいな豪華さ

最後の古城と雪菜のいつもの口上は、『ラピュタ』の最後で「バルス!」って叫んでるのと変わらない気がしたw

で、どうせ、異郷(ノド)に乗り込むんだから、絶対ヴァトラーも再登場すると思っていたら、予想通り、最後にしっかり現れているしw

マジでオールキャスト!の大団円!

天部のシャフリヤル・レンだけが、ガチのラスボスとして倒されたことを除けば、真性の悪人はいなかった!という点でも、まさにジブリアニメの王道w

ということで、全体の感想は、面白かった!大満足!って感じ。


正直、第1部の終わりの「真祖大戦」では、真祖大戦といいながら相手はヴァトラーじゃん!ってことで拍子抜けしていたので、第2部が始まっても大丈夫か?と思っていたのだけど、この最後の3巻くらいの展開は、まさに、今までも物語の集大成という感じで、ホント、よかった。

てか、ここまでばらまいた伏線とかキャラとか、どれもこれもうまくつないで、よくもまぁ破綻なく畳んだなぁ、って感じ。

いやー、これ、結構すごいことだよと思うよ。

「死都」がでてきたところで、まさか「死都帰り」の暁牙城の設定が活かされると思っててなかったし、その知恵を牙城が古城に伝えるとも思ってなかった。

あるいは、凪沙が再びグレンダとチャネリングして、精神体としてアヴローラの前に現れるとは思っていなかったし、その際に「妖姫の氷蒼」を使ってアヴローラを救う、というのも想像していなかった。

いずれも第1部の頃のだいぶ前に出てきた話で、それがこの最終決戦で振り返られるというのは、大したもの。

ていうか、暁家はマジで一家総出でアヴローラ救出に関わってしまうくらい、アヴローラ大好き!ってことだよね。

正直、このあたりの「アヴローラの重要性」はすっかり忘れていたので、牙城や凪沙の振る舞いを見て、あぁ、ストブラって、始めからずっとアヴローラを巡る物語だったんだなぁ、と思い直して、素直に感心した。


それにしても、まさか「異郷(ノド)」がスペースコロニーだとは思わなかった。

天部って、ということは3人の真祖って、みんな本物の宇宙人だっただな、って。

しかも、彼らのお目付け役としてグレンダのような「龍族」もいた、ということで。

前巻で情報開示された、カインと真祖3人の友人関係とか、吸血鬼ってもともとは単に「吸血行為で栄養摂取」をしていただけで不老不死ではなかったとか、エネルギー体に相当する魔獣を自分の代わりに寄生体として取り込むことで共存共栄のために「不老不死」が実現したとか、いやー、細かい設定、よく矛盾なく描いたな、と感心していたわけだけど。

今回、それらの設定に輪をかけて宇宙とか系外惑星とか出てきて、一瞬荒唐無稽だけどどれも一応筋が通っていて。

だって、最後にヴァトラーは龍族の生き残りとともに系外惑星といわれる「東の地」に旅立っていったのだから。

もう完全にSFじゃんw

てか、吸血鬼や眷獣からして、天部の科学技術の産物なわけだし。

というか、天才科学者カインの贈り物のようなものだし。

そのカインの「巫女」なのだから、最終決戦で浅葱が活躍し続けるはずだよね。

前巻に引き続き、完全に雪菜を食っちゃってた感は否めない。

いや、もちろん、雪菜は雪菜で最後に古城のパートナーとして彼の傍らに立っているのだけど。

でも、それにしたって、いつもの決め台詞があるから無理やりそういうオチになったというだけで、物語を動かした「参謀」は完全に浅葱だった。

いやー、女帝、マジですごいよ。

でもそれも「カインの巫女」としてカインの記憶をついでいたから。

その上、「聖殲」という超・魔法wを絃神島限定!だけど使えるというのだから、もう完全にチートキャラw

その上、今回明らかにされたけど、浅葱の相棒としてシリーズの最初から登場していた「モグアイ」が、実は、カインの記憶から再現されたAIで、その意味では「ほとんどカイン」というのだから、ズルいにもほどがあるw

だって、モグアイが実はカインだったんだぜ!?

つまり、第1巻からカインも「カインの巫女」設定も、すでに稼働していたわけでw

いやー、これはね、ホント、ビックリだよ。

でもさ、それならシリーズ通じての浅葱の安定感にも納得できるし、

今回、最後にちょっとだけ出てきたけど、浅葱と古城の娘である萌葱が、未来の「暁の帝国」でまさに総帥のように振る舞っているのも理解できる。

てっきり当初は、ただの幼馴染滑り台キャラだとばかり思っていた浅葱が、最後は古城をも使いこなす「女帝」になっていたのだから。

てか、なんだかんだいって雪菜が古城に対してフラフラしていたのに対して、浅葱は最初からもう古城一択!で、ずっと尽くしてきてたわけで。

そりゃ、正妻の地位を浅葱が占めてもおかしくないよね。

でも、これにしたって、自称・正妻のラ・フォリアがいたから、浅葱がそこまで出張ってくるとは思っていなかったわけで。

そういう意味では、雪菜とラ・フォリアの影で、浅葱は最初から虎視眈々と正妻の地位を狙っていたわけで、しかもそれを実際にほぼ実現しまったのだから。

いや、マジで浅葱、すごいよ。

でも、それも「カインに見いだされた巫女」だったのだから、その時点で雌雄は決していたんだよねぇ。

で、その浅葱に比べれば、煌坂のネタキャラ化、いじられキャラ化の酷さと言ったら・・・w

まさか最終巻で煌坂よりも妃崎のほうが活躍するとも思ってなかったw

作者もヒドイよねw


でもまぁ、こういろいろあったけど、古城の心理に従えば、結局彼がシリーズを通じて別格に気を使っていたのがアヴローラだったのは、まぁ、やっぱり古城がシスコンだったからなんだろうな、と思うよね。

あれだけ凪沙ラブの古城なら、そりゃあ、アヴローラのことを一心に考えるわけで。

でもその古城の本音にも気づいている浅葱って、ホント、女将さんすぎて。


前回、12体の眷獣を従えるのに12人の「血の伴侶」が必要だ、と匂わせたわけだけど、12人もどうするんだよ?、全員と吸血行為するのかよ?と思わせておきながら、ほとんどんの人とは、古城の体組織から作った指輪経由で実行した、というのはうまく逃げたな、と思ったけど。

でも、そんな中でも、今回、きちんと吸血描写があったのが浅葱だからねぇ。

作者、どれだけ浅葱好きなんだよ!


ということで、とにかく、最終巻、面白かった。

今回、途中で龍族の秘密が出てきたときには、あ、これはストブラも、仕切り直しで「龍族編」開始か?と思っていたのだけど、あとがきには、新シリーズについては書いてなかった。

でも、「暁の帝国」のことを考えたら、新シリーズや、古城の子どもの第2世代の話とか、続編やスピンオフの可能性はまだ残っている。

ただ、あとがきで、作者が「この10年で擦り切れた」と自分を評しているのは気になって、その意味では、作者自身が、ストブラを書くのに疲れちゃったんだろうな。

多分、本人としては第1部の「真祖大戦」で終わりにしたかったのを、諸般の事情で第2部として書き継いだということなのだろうけど。

なので、しばらく休んで、違う作品を書いてみるなりしたところで、気力充実をしたら、ストブラの新シリーズに着手することもあるんじゃないかと思っている。

まぁ、天部とかノドとか龍族とか「東の地」とか、物語の根幹を支える「設定」については事実上全て書きつくしてしまったので、新しい話って難しいのかもしれないけどね。

とはいえ、仕切り直して新たな話を作ることも可能だと思うので、気長に待ちますかね。


ということで、シリーズ・フィナーレ、素晴らしかった!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼女、お借りします 第5話 『温泉と彼女』 感想

2020-08-08 14:17:28 | かのかり
うん、今回確信したけど、これ、製作スタッフが無能なんだな。

原作のセリフを適当に抜き出して、一見、忠実に映像化しているように見せながら、実際は、ただのエロアニメにしようとしているだけで、ガッカリだよ。

てか、監督がバカなんだろうな、これ、美少女ゲームかなんかのアニメ化と勘違いしてるんじゃない?

今回の場面って、いずれも物語が進んだ先で、あとあと効いてくるところばかりだったのに、なんか、どれもこれも中途半端な発情顔で済ましてしまっていて、ホント、バカなんじゃん?って思った。


まず、前回の引きから続く、海に落ちた千鶴を和也が救いに行って、ちゃんと彼女を溺死するのから救ったのはいいけれど、今度は和也のほうが倒れてるって場面。

あそこは、とにかく救命最優先で千鶴が動いて、やむにやまれず人工呼吸までしたわけだけど、要は、あれって、千鶴にしてみたらファーストキスにあたる場面だったはずで。

だから、救急車で搬送される時に千鶴は恥ずかしさのあまり顔を赤くしていたわけで。

でも、その「恥じらい」の感じが全く出ていなくて。

しかも、あれが和也と千鶴にとってのファーストキスだったって事実は、あとあと、ルカちゃんが和也とキスをして千鶴に対して自信をもったことへのカウンターにもなっていて。

つまり、このあたりの描写って、全てあとあとの展開の「仕込み」にあたるところだから、原作だとわりと淡々とした描写で終わっているのだけど。

それを今回の展開って、どれもこれも過剰に説明しすぎていて。

その上で、和也のマスターベーションとか、温泉での和婆さんと千鶴の絡みとか、無駄に忠実に原作を「動き」で再現しようとするから、胸焼けするくらい気持ち悪くなる。


・・・ってことで、これ、ホント、監督が無能なんだな。

「メディアの違いと理解せよ!」

の原則を全く度外視している。

ラノベとか美少女ゲームとかをアニメ化するのとは違うんだよ、マンガの場合。

コマ割りを含めて、マンガの場合、緩急に相当気を使っているはずなのだから、その緩急の中に込められた情感を再現するところに頭を使わないとダメだと思うのだけど、どうやら、この監督には、そんな頭は無いらしい。マジ、無能。

せめて色指定の段階で、もう少しテカった感じを落とせばもう少し見れただろうに、全体手に無駄に明るすぎるんだよね、画面が。


多分、今回のエピソードに対しては、多くの視聴者が、うわ、これ、マジ、気持ちわりぃわ、って思ってると思うのだけど、原作の方は、もっとメリハリの効いたリズムのある展開になっているから、そちらを見たほうが、きっと楽しめると思う。

和也は確かにクズ主人公なのだけど、前回、木部が言ったように、そのクズさが、徐々に朴訥さが変な形で出ていただけだったってことが分かってくるし、その本質に少しずつ千鶴が気づいていって二人の距離が近づいていくのが、物語の根幹にある。

なので、物語の初期の和也がボトムから始まるのは、後々上昇気流に乗るために必要な処置だったので仕方ないのだけど、それを愚直に動画で再現したら、ひたすら気持ち悪いに決まってるんだよね。

そこをなんとかしてほしかった。

そういう意味では、次回ようやく登場するルカちゃんや、クール後半で現れる墨ちゃんは、和也のそうした本質をあらわにするために出てきたキャラでもあるので。

つまり、千鶴が直感的には気づいているけど意識として了解できていない和也の良さを見つける役がルカちゃんと墨ちゃんなので。

だから、彼女たちの登場もそういう役割を意識した形で表現してほしいのだけど。

でもまぁ、この監督だと、きっと二人とも、ただの発情娘のように描いちゃうんだろうなぁ。

あーあ、『五等分の花嫁』のアニメ化のときもそうだったけど、マンガのアニメ化って、特有の癖はあるけど、やっぱりシャフトあたりのほうがあっているのだろうな。

アニメ製作陣の独自解釈がだいぶはいった表現にはなるけど、それでも原作の意図をくんだ形のアニメ表現になるので。

少なくとも原作の売上を伸ばすためには、原作の魅力を伝えることが最低限の条件のはずだけど、その点で『かのかり』のアニメ化は、まったくダメだね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とある科学の超電磁砲T 第18話 『巨乳御手(バストアッパー)』感想: 美琴と絹旗とはまたレアなコンビだこと!

2020-08-08 00:12:56 | 超電磁砲/禁書目録
しかも中身が完全におバカと来てるw

えーと、このインディアンポーカーのネタって、どこまで続くの?

てか、ドリームランカー編、ってもう始まっているんだよね?

いま、別につなぎじゃないよね?

・・・って思うくらい、前回といい、今回といい、あれれ???、これは一体どこに向かうの???と首を傾げてしまうものが続いてしまって・・・

いや、おバカなのも嫌いじゃないんだけどねw


それにしても、美琴と絹旗ってのは、意外だったなぁ。

まぁ、絹旗の方は、美琴がレールガンってこと知っている上で、あそこまで共闘wできるんだから、懐が深い、というかこだわりがないというか・・・

てか、絹旗、意外といいヤツじゃんw

確かに、麦野に知られたら、メルトダウナー乱れ撃ちwになりそうだけどw


しかし、フレンダがうろちょろする度に、あー、なんで禁書本編の方で「フレ/ンダ」しちゃったんだろう?、マジもったいないことしたなー、って思うよ。

アイテムの面々、みんな残しておけばよかったのにね。

でも、次回は、そのフレンダと佐天さんの絡みみたいだけどw

そろそろ本編、始まるのかなぁ。

まぁ、まさか、冒頭、けん玉の妙技を示す佐天さんから始まるとは思ってなかったけど。

ちなみに、美琴たちが見た夢って、これまで出てきたキャラの夢だったんだよね?

おおむねわかったけど、ギターケースの娘って誰だったんだろう。

ともあれ、そろそろお話がちゃんと動いてほしいぞ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする