「並列の夢」ということばが72ページに出てくる。電池の「並列」である。直列だと電力が大きくなり電球が明るくなる。しかし並列だと電池を何個つかおうと明るさはかわならない。その並列である。
堀江の作品の特徴は、この「並列の夢」に象徴されている。ある存在がかわらずにあること。しかし、その奥にあるものはひとつではない。ささやかな光を支える複数の存在。複数のエネルギー。それは積み重なって巨大になるわけでもいな。互いにぶつかりあい、エネルギーを消耗してしまうこともない。
堀江は、そうした状態に「詩」を感じているのだと思う。
堀江の作品の特徴は、この「並列の夢」に象徴されている。ある存在がかわらずにあること。しかし、その奥にあるものはひとつではない。ささやかな光を支える複数の存在。複数のエネルギー。それは積み重なって巨大になるわけでもいな。互いにぶつかりあい、エネルギーを消耗してしまうこともない。
堀江は、そうした状態に「詩」を感じているのだと思う。