詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

「桜」のもうひとつの見方(情報の読み方)

2020-11-23 19:23:20 | 自民党憲法改正草案を読む
2020年11月23日(月曜日)

「桜」のもうひとつの見方(情報の読み方)

 2020年11月23日の読売新聞(西部版・14版)の1面の一面の

安倍前首相秘書ら聴取/「桜」前夜祭 会費補填巡り/東京地検

 については、すでに書いたのだが、また別の視点から考えたことを書いておく。
 なぜ、このタイミングか。

 これはトランプが敗れ、バイデンが大統領になることと関係しているのではないか。簡単に言えば、アメリカは安倍はもう「用済み」と判断し、逮捕されようがどうしようが関係ないということを「誰か」につたえたのではないのか。
 田中角栄が逮捕されたとき、立花隆の「角栄研究」が引き金のように言われたこともあったが、立花が書いたことはジャーナリズムの世界では周知のことであって、それが原因ではないという説も聞いた。
 角栄は、アメリカからのベトナム戦争に自衛隊を派兵するよう要求された。しかし、それに反対した。だから角栄を追放するために逮捕させた、という説である。
 どちらが正しいのか、まあ、わからないことだと思うが。

 コロナ対策に失敗した菅。その菅への追及を弱めるという「国内事情」だけではなく、トランプ以後のアメリカが安倍をどう見ているか、という視点も必要なのかもしれない。こういうことは、なかなか新聞には載らない。アメリカの機関が日本のジャーナリズムに情報を「リーク」するということがないからかもしれないが。
 NHKが読売新聞の記事を「後追い」報道しているのを見て、そんなことを思った。NHKも読売新聞と同様、「ニュースソース」を明確には言っていない。隠しておきたい「情報源」なのだ。

 ふと気になったので、メモしておく。



#菅を許さない #憲法改正 #読売新聞



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なぜ26日? (情報の読み方)

2020-11-23 14:36:05 | 自民党憲法改正草案を読む
なぜ26日? (情報の読み方)

 2020年11月23日の読売新聞(西部版・14版)の1面の一面。

GoTo札幌除外へ/北海道方針、26日にも/旅行停止 再生相「数日中に詳細」

 これを読んで、私がいちばん疑問に感じたのは、なぜ「26日にも」ということなのか。なぜ、すぐ除外しないのか、ということ。そして、こんなのんびりした記事のどこが「特ダネ」なのかと不思議でしようがなかった。
 記事中には、こんなことが書いてある。

 政府が21日に決めた一時停止の方針では、まずは都道府県知事が判断し、政府が最終決定することになっている。道は23日に同市と協議し、政府に意向を伝達する。道幹部らによると、早ければ26日にも停止し、期間は12月上旬までを想定しているという。

 で、なぜこれが「特ダネ」なんだろうと、思いながらネットを見ていたら、どこかのテレビ局の放送で、そのテレビ局の「経済局長」が出てきて、「キャンセル料をどうするかなどの制度設計に時間がかかる。担当の職員はいま大忙しだ」というようなことを言っていた。
 私はテレビを見ないので、どこの局か忘れた。ネットで探してみようとしたが、見つからなかったので、「情報源(出典)」は不明のままに書いておくが、これを聞いて、あ、そうか読売新聞の「特ダネ」は、「26日にも札幌を除外する」ではなく「札幌を除外するまでに時間がかかる、最速でも26日」という意味だったのかと思いなおした。
 でも、そういうことは、読売新聞の記事を読んでもわからない。かろうじて、

 西村経済再生相は22日のNHK番組で、事業の一時停止について、「この何日かで方向性を出し、感染が拡大している都道府県の知事と連携しながら対応していく」と述べ、数日中に対象地域などの詳細を決める考えを示した。停止によって生じたキャンセル料は国が負担する方向だ。

 という部分の後半、「数日中に対象地域などの詳細を決める考えを示した」からうかがえるだけてある。ここは「見出し」にもとっているが、まさか「詳細」な「基準」が設定されていなかった(つまり、GoToを売り出したものの、中止せざるを得なくなったとき、キャンセル料などはどうなるのかは考えられていなかった)のだとは……。
 しかし、こんなことは「見出し」と「記事」を読んだだけではわからない。
 しかし。(わた、しかし、をくりかえしてしまうが。)
 しかし、この記事を書いた記者はわかっているはずである。そして、「見出し」にもそのことを明示するように要求したはずである。私のようなふつうの読者には「数日中に詳細」というようなことが見出しにとってあったとしても、それがどういう意味かさっぱりわからない。なぜさっさと中止しないのか、おかしいじゃないか、という疑問しか思い浮かばない。

 で、ここから、言うのだ。

 読売新聞の「見出し」と「記事」はおかしいだろう。たしかに「方針としての事実」を伝えているが、ニュースの本質はそんなところにあるのではない。「26日から札幌が除外される」と知って、急いで札幌へ旅行に行く人がいるだろうか。札幌が危ないとわかったら、お金を損してもいいから行くのはやめよう、でも、キャンセル料はどうなるのかなあ、それも自分の負担になるのかなあ、大損だなあ、というようなことを考えるのではないだろうか。さっさとGoToを中止にしてくれれば、金の問題は国が解決してくれる(国の負担になるのでは)と考えるのではないだろうか。
 そして、これこそが問題だったのだ。
 「GoToをやめたら経済がまわらなくなる」と菅は言い続けたが、「GoToを中止しなければならなくなったとき、どういう問題が発生するか、損失はどういうかたちで補填するか」をいっさい考えていなかった。コロナ感染は終息すると勝手に予測していた。「希望的観測」で、「希望的施策」を実施した。
 やっていることが、まったくデタラメだったのだ。
 旅行の計画を立てた国民も困るが、客を受け入れるために設備投資をしたホテル、旅館も困るだろう。
 読売新聞は「26日にも札幌除外」という方針を、ただ「リーク」されたまま報道するのではなく、なぜ「26日まで除外できないのか」という視点でこそ、記事を書き、問題を提起すべきだったのだ。
 「GoTo中止」が「後手後手」だっただけではなく、中止時の制度設計をしていなかったために、その中止さえ「後手後手」になってしまっている、というのがニュースなのだ。

 こういうことを書けば、それこそ、もう一本の「特ダネ」、

安倍前首相秘書ら聴取/「桜」前夜祭 会費補填巡り/東京地検

 というニュースどころではなくなる。安倍はすでに首相をやめている。捜査が拡大し、安倍が逮捕されたとしても「やっとか」くらいの衝撃しかないだろう。しかし、菅の政策に大問題があるということが指摘されれば、菅政権はさらに揺らぐ。野党の追及、国民の批判にさらされ、崩壊するだろう。
 GoToとコロナ感染拡大の「因果関係」は科学的に指摘されているわけではないが、ずさんな政策しか菅は打ち出せないということが国民に知れ渡る。信頼感が消えてしまう。マスクしながら会食だとか、三密回避だとか,手洗い励行だとかは、「政策」ではないからね。
 菅がコロナ対策で実行した唯一の「政策」が「GoToの見切り発車」だからね。
 菅の「無能さ」が、「Goto」であからさまに露顕したのだ。

 うがった見方をすれば、読売新聞の記者は、GoToをすぐに中止できない(最低でも26日まで時間がかかる)のは、制度そのものに問題があるからだということから読者の目をそらさせるために「26日にも札幌を除外」というトーンで記事を書いた、そういう見出しにしたということになる。
 国民のいのちがかかわっている問題なのに、国民よりも菅に「忖度」していて、どうするのだ。「リーク」されたことをそのまま「特ダネ」と大いばりして書いて、どうするのだ。









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志村喜代子『人隠し』

2020-11-23 10:46:36 | 詩集
志村喜代子『人隠し』(水仁舎、2020年08月16日発行)

 志村喜代子『人隠し』の「花びら」。

それがなにかわからないが
白日にさらすほど
すき透ってゆく

咳のような毀れめから 剥がれ
いたんだ日をつつむ うすい皮膜

 「なにかわからない」とはじまるのがとても自然。いつでも「なにかわからない」から、それをもとめてことばが動く。
 一連目の「白日にさらす」がに連目で「いたんだ日をつつむ」にかわる。
 いや、これは私の「誤読」であって、志村は、その花びらのようなもの、花びら自身の「いたんだ記憶(日々)」をつつむようにして、薄い皮膜があると書いているのかもしれないが、私は「太陽(日)」をつつむと読んでしまうのである。
 花びら越しに太陽を見る。そのとき、花びらを見ているのだけれど、同時に太陽をも見ている。花びらを太陽に透かして見ているのではなく、花びらを透かして太陽を見ている。そのとき、まるで花びらが太陽をつつんでいるように見える。
 なぜ、花びらが太陽をつつむ? それは花びら自身のなかに「つつまれたい」という願いがあるからだ。願いの裏返しとして「受動」から「能動」に転換する。ちょうど「愛されたい」と思っている人が「愛する」のに似ている。花びらはたしかに傷ついている。こわれかけている。それでもなおかつ、残っているいのちで太陽を愛するように、つつむ。そのとき、太陽と花びらが一体になる。同時に志村とも一体になる。
 私は、そう読みたいのである。

ひりひり 沁みるものへ
ゆるやかに降りてくる
鉤さきの 裂

 このときの「沁みるもの」とは志村の肉体であり、こころだろう。
 「神さまの黄」は「花びら」と重ね合わせるようにして読みたい詩である。。

ひと株の水菜は
ちぎってサラダに添える
いっそう冴えるさみどり
細い葉先の反り

四十センチ余り伸びた天辺は
粒状の固いしこりを
密生させていたが
そとがわの一本が離れ
つつんでいた萼をほどく

裂きながら
一片は次の一片へと感覚をひらき
花のかたちにあえぐ黄

 「つつむ」「ほどく」「裂く」「ひらく」、そして「あえぐ」。それは花の「肉体」ではなく志村の「肉体」だろう。ここには自分をいとおしむ静かな力がある。
 「来る雨」はことばのリズムの変化がそのまま雨が近づいて世界を変えていくリズムになっている。

はるかにも来る
のどは棲めないこえを溜め
やけつく嗚咽をつめ
待ち受けながら知る
その遠さに
来るものの象は毛羽立ち喘ぎつつ落ちると

花は草へ触れ 草は木へ道へ獣へ
海へ 河川や湖 ため池 沼 置きざりの庭の盥に

あゝ来る
父祖の 廃屋の まばらな集落の 屋根
きりもない墓地という墓地の
石の
たたずむ人垣に

坂が たわむ
切り通しがひしゃげる
干われた砂地に
水の流れがすじを引きひろがり
そくそくと つながっていく

 「のどは棲めないこえを溜め/やけつく嗚咽をつめ」という緊張感というか苦しさのようなものが、雨によって叩きこわされ、解放されていくのを「リズム」のなかに感じる。駆け抜けていく驟雨の鮮やかさを見る感じがする。






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いつ?(情報の読み方)

2020-11-23 08:45:47 | 自民党憲法改正草案を読む
いつ?(情報の読み方)

 2020年11月23日の読売新聞(西部版・14版)の1面に「特ダネ」。

安倍前首相秘書ら聴取/「桜」前夜祭 会費補填巡り/東京地検

 安倍晋三前首相(66)側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、安倍氏らに対して政治資金規正法違反容疑などでの告発状が出されていた問題で、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取をしていたことが、関係者の話でわかった。特捜部は、会場のホテル側に支払われた総額が参加者からの会費徴収額を上回り、差額分は安倍氏側が補填ほてんしていた可能性があるとみており、立件の可否を検討している。

 この記事でいちばん気になるのは「いつ」任意で事情聴取をしたか。
 二通り考えることができる。
①安倍の辞任前。任意聴取があったので、安倍がうろたえて体調を崩した。(仮病という説もあるが。)追及を逃れるために、病院へ駆け込む準備をした。
②学術会議6人任命拒否の「黒幕」が杉田と判明し、国会の追及(国民の批判)が杉田に向かった。
 どちらの場合でも、権力と検察の「蜜月」がほころびはじめたときである。①のときは黒川が黒川が検察庁長官構想が破綻した。②は杉田「公安」の支配力が低下するきざしを見せた。
 単純に考えれば、②が起きたから、遡って①も視野に入れているということかも。

 そして、記事には、こんなくだりもある。

 特捜部はこれまでに、安倍氏の公設第1秘書や私設秘書のほか、地元の支援者ら少なくとも20人以上から、任意での聴取を実施。安倍氏側からは出納帳などを、ホテル側からは明細書などの提出を受けて分析を進めている。関係者によると、前夜祭の飲食代などの総額は、参加者の会費だけでは不足していたという。

 任意聴取が20人以上。安倍の出納帳とホテルの明細書を付き合わせている。その結果「前夜祭の飲食代などの総額は、参加者の会費だけでは不足していた」という「証言」を聞き出している。
 もう一度、桜を見る会問題が国会で注目を集めるだろう。

 で、これからが、私の思うあれこれ。
 どうして、これが一面のトップではなかったのだろうか。1面トップは、

GoTo札幌除外へ/北海道方針、26日にも/旅行停止 再生相「数日中に詳細」

 コロナ感染が大問題になっているから、いま緊急の話題がトップというのは、たしかにわかる。しかし、GoToの縮小(なぜ即座に停止しないのかわからないが)は、すでに規定方針。しかも、「札幌除外へ」というのは「方針」。読者の驚きは、その決定が「26日にも」ということの方にあるかもしれない。私は、なぜ、きょうからではないのか思ってしまう。26日まで「延期」する理由がわからない。たぶん、キャンセル料を考慮しているのだと思うが、もしそうなら、なぜ26日まで決定をしないのかを追及する記事にしないといけないだろうと思う。
 そして、そうであるなら。
 読売新聞は、まだ、安倍に「忖度」をしていることになる。
 桜を見る会は「任意聴取」であり、「事件」になるかどうかあいまいだから(つまり、「予測」に過ぎないから)トップにしなかったということなのかもしれない。
 でも、先に書いたように「前夜祭の飲食代などの総額は、参加者の会費だけでは不足していた」という「証言」が引き出せたのなら、これはかならず追及される問題である。
 きっと今後、「桜費用、会費では不足判明」というような見出しの記事が出てくるはずである。ニュースとして広がり続ける。権力の犯罪が明るみに出る。

 GoToのドタバタも、権力(内閣)のめちゃくちゃ(ほかに表現がみつからない)が招いたものだが、もしかすると、このコロナ対策をめちゃくちゃを隠すため(コロナ対策批判が噴出しているが、その矛先を別のところに向かわせるため)に、「安倍秘書聴取」という情報が「リーク」されたのかもしれない。
 そう考えると、菅は、保身のために安倍を捨てた、ということも考えられる。菅は、安倍のやってきたことを隠蔽するために担ぎだされた人間だが、それが目的(?)を遂行できない、ということになれば、どうなるのか。
 私は、菅の任務は遂行されるべきではないと考えているから、大歓迎なのだが……。

 こんな余分なことを書くのは。
 読売新聞は、一面で「政治の現場」という連載を開始している。その一回目が「首相の厚遇 二階派の春」という作文。
 政治の裏側を派閥から描き出しているのだが、GoToと桜で問題が起きているのに、わざわざおなじ紙面で「派閥」の動き(政治の裏側)に目を向けることはないだろう。連載企画はきょうからはじめると決まっていたのかもしれないが、どうも紙面構成が奇妙である。
 最初に書いた「任意聴取」は「いつ」なのか。さらには、そこに書かれていることが「わかった」のは「いつ」なのか。
 これがわかると、記事はもっとおもしろくなる。
 私は野次馬なので、「桜」がどうなるか、とても気になる。読売新聞の「続報」が気になる。
 別ないい方をすると、読売新聞は、安倍にも菅にも見切りをつけて、「二階よいしょ」に傾き始めた、それを二階に知らせるために紙面を利用しているということなのかも、などと考えたりするのである。





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