福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

アンチW杯とセカチュー

2006年06月11日 |  〇文化・歴史

ワールドカップが開幕し、初戦のトーゴ戦(6月13日)を目前に
控えた韓国のマスコミには関連報道が溢れている。

まさにお祭りムードだ。

しかし、一部にはそういうムードに反対する人々も存在している。

ただ、「ヲタク」はここで、何もアンチ・ワールドカップ運動が
紹介したいわけではない。

--- 実は、あるアンチ・ワールドカップのビラを見て苦笑させられた
のだ。


△ソウルの繁華街に約1万枚貼られたアンチW杯ビラ(連合ニュース)

この4種類のビラのうち、赤い背景のビラに書かれたコピー(?)は
次のようになっている。

・・  ・・

열정의 중심에서 반대를 외치다!
情熱の中心で反対を叫ぶ!

・・  ・・

--- パロディとしてはけっこうおもしろいのかも知れない。
しかし、アンチ・ワールドカップのビラの中にまで日本の影を
見ようとは・・・。(※)

※「세상의 중심에서 사랑을 외치다(世界の中心で愛を
叫ぶ)」という日本の小説・映画の題名のパロディ。

以下、アンチ・ワールドカップ運動(?)を批判的に取り上げた
東亜日報の記事を一つ紹介しておく。

・・・・・・・・・・・・・・


△東亜日報より

■ 대∼한민국 외치면 이성없는 사람?
「テ~ハンミングッ」叫べば理性のない人間?
(東亜日報 6月8日)

일부 시민단체 회원이 6일 새벽 서울 광화문과 종로, 대학로,
명동 일대 월드컵 관련 포스터와 조형물 등에 ‘반(反)월드컵
스티커’를 붙이자 “월드컵마저 정치적으로 해석해야 하느냐”는
비판이 일고 있다.
一部の市民団体の会員が6日の明け方、ソウルのクァンファムン、
チョンノ、テハンノ、ミョンドン一帯のワールドカップ関連のポスターや
飾りものなどに「アンチ・ワールドカップ」ビラを貼った。しかし市民の
間では「ワールドカップまで政治的に解釈しなければいけないのか」
との批判が起きている。

‘문화개혁을 위한 시민연대’ 회원 김완 씨는 7일 “시민단체
활동가와 대학생 100여 명이 6일 0시부터 4시간여 동안 월드컵의
폐해를 비판하는 스티커 1만여 장을 붙였다”고 밝혔다.
「文化改革のための市民連帯」に所属するキム・ワンさんは7日、
市民団体活動家と大学生100余名が6日の午前0時から4時間
あまりかけてワールドカップの弊害を批判するビラ1万枚あまりを
街頭に貼った
」と発表した。

이 스티커에는 ‘월드컵 보러 집 나간 정치적 이성을 찾습니다’,
‘나의 열정을 이용하려는 너의 월드컵에 반대한다’ 등의 문구가
적혀 있다.
このビラには「ワールドカップを見るため家出した政治的理性を
探しています」、「私の情熱を利用しようとするあなたのワールド
カップに反対する」などのコピーが書かれている。

김 씨는 “월드컵 열풍과 상업주의가 결합해 평택 미군기지 관련
투쟁이나 한미 자유무역협정(FTA) 협상 등 중요한 문제가
주변으로 밀려나고 있어 이 같은 스티커를 붙였다”면서 “시민
단체 차원에서 한 행동은 아니며 시민들이 우리의 활동에
공감했다”고 주장했다.
キムさんは「ワールドカップブームと商業主義が結びつきピョンテク
米軍基地関連闘争や韓米自由貿易協定(FTA)交渉など重要な
問題が周辺に追いやられており、こうしたビラを貼って訴えることに
した
」と説明し、「これは一部の市民団体レベルの運動ではなく、
多くの市民が私たちの活動に共感してくれた」と主張した。

하지만 임모(31·경기 안산시) 씨는 “월드컵은 일종의 축제인데
굳이 남의 조형물에 스티커를 붙이며 찬물을 끼얹어야 했는지
모르겠다”고 지적했다.
しかし、ビラを見たイムさん(31、京畿道アンサン市)は「ワールド
カップは一種のお祭りなのに、わざわざ人が作った飾りものなどに
ビラを貼って水を差す必要があるのか」と指摘した。

한 누리꾼은 포털 사이트에 “지구촌 축제를 즐기고 싶은
사람도 많다. 이 세상의 정의는 하나뿐이라는 생각과 국민을
계몽하겠다는 태도를 버리라”는 글을 올리기도 했다.
あるインターネット・ポータルサイトの掲示板には「全世界的な
お祭りを楽しみたい人も多い。この世に正義は一つしかないという
考え方や国民を啓蒙してやろうという態度は捨ててほしい」という
書き込みもされていた。

(終わり)

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悲壮な韓国、軽快な日本

2006年06月11日 |   〇日韓関係

ワールドカップ・ドイツ大会を現地で取材する韓国人記者が本国に
送ったある署名記事が目についた。

海外に出かけてもライバル・日本を強く意識する韓国人も少なく
ないようだ。

日本に対するこうした強烈なライバル意識や日本に向けられる
複雑な視線には、「ヲタク」ならずとも引いてしまいたくなる日本人も
多いことだろうと思う。

しかし、韓国語学習から引いてしまっては元も子もない(?)。
韓国語学習者は、何はともあれ、淡々と韓国語を学び続けていく
しかないのだ。

韓国語学習者に幸あれ!

以下、関連部分を抜粋、翻訳し記録しておく。

・・・・・・・・・・・・・

■ 비장한 한국, 경쾌한 일본
悲壮な韓国、軽快な日本
(ハンギョレ新聞 6月9日)

오태규 선임기자의 라인강 편지
オ・テギュ特派員のライン川通信

・・  ・・

독일월드컵 개막을 앞두고 각국 선수들의 몸놀림도 빨라지고
있습니다. 8일 오전(한국시각) 레버쿠젠의 바이아레나에서
한국팀의 훈련을 보고 난 뒤, 40~50분 가량 아우토반을 달려
일본팀 연습장인 본의 노르트 스포츠파크에 가봤습니다.
두 팀의 분위기 속에 ‘가깝고도 먼 나라’의 차이가 그대로
드러났습니다.
ワールドカップ・ドイツ大会の開幕を控え各国の選手たちの練習にも
熱気がこもっている。8日午前(韓国時間)、レバークーゼン市の
バイアレナで訓練中の韓国チームを取材した後、40~50分ほど
アウトバーンを走り、日本チームの訓練場であるボンのノルト・
スポーツパークを見学してきた。
両チームの雰囲気には「近くて
遠い国」の言葉通り、その違いが如実に現れていた。

일본 팀에 대한 독일인들의 반응은 대단했습니다. 400여명의
구경꾼 속에는 독일 시민도 100여명 정도 섞여 있었는데, 이 중
몇몇은 계속 “야판(Japan), 야판”을 외쳐댔습니다. 일본 기자가
대부분이지만, 다른 나라 기자들도 간간이 눈에 띄었습니다.
日本チームに対するドイツ人たちの反応は大変なものだった。
400人あまりの見物人の中にはドイツ市民も100人くらい混じって
いたが、そのうちの数名は「ヤーパン、ヤーパン(Japan)」と大声で
叫び続けながら応援していた。見物人のほとんどは日本人記者
だったが、外国の記者もぽつぽつ目に付いた。

한국팀의 연습장에는 한국 기자 100여명 외에 다른 나라 사람을
찾기가 매우 어렵습니다. 외국에 나가 보면 더욱 절실하게 느끼는
점이지만, 국력의 차이에서 나오는 현상이라고 봅니다. 더구나
일본은 독일의 비스마르크 정권을 모범으로 삼아 메이지유신을
단행하고, 2차대전도 독일과 함께 싸운 동맹국의 일원이었으니까,
독일 사람이 느끼는 감정도 남다르겠지요.
韓国チームの練習場には韓国人記者100人あまりが詰めているが、
外国人の姿を探すことは難しい。外国に出てみると一層切実に感じる
ことだが、こうした差は両国の国力差から来る現象だと言える。さらに
日本はドイツのビスマルク政権を模範にして明治維新を敢行し、
第2次大戦時にはドイツと共に同盟国の一員として戦争に臨んだ
歴史があるので、ドイツ人が日本人に感じる感情も格別のものが
あるのだろう。

선수들의 표정도 달랐습니다. 한국 선수들의 움직임에는 4강
신화의 재현은 아니더라도 16강에는 반드시 들어야 한다는
비장함이 서려 있습니다. 여기에 국내의 높은 기대와, 졸전을
펼친 가나와의 마지막 평가전에 대한 부담이 선수들의 어깨를
무겁게 하고 있는 듯했습니다. 반면, 일본 선수들의 모습에서는
가벼움과 자유가 느껴졌습니다. 개인기와 창의성을 강조하는
브라질 출신 지쿠 감독의 철학이 침투된 탓이 크겠지만, 우리와
같은 비장함까지는 느껴지지 않았습니다.
選手たちの表情も違っていた。韓国選手らの動きには4強神話の
再現はならずとも16強には必ず進出しなければならないという
悲壮感が漂っていた。さらに国内の大きな期待とガーナとの最終
親善試合で見せたまずい試合運びに対する負担感が、選手たちの
肩に重くのしかかっているような気がした。一方、日本選手たちの
姿からは自由な軽快さが感じ取れた。個人技と創造性を強調する
ブラジル出身のジーコ監督の哲学が浸透しているせいもあるの
だろうが、韓国チームのような悲壮感を感じ取ることはなかった。

・・  ・・

한국과 일본은 최근 들어 앞서거니 뒤서거니 하면서 아시아
축구의 양강으로 떠올랐습니다. 이번 대회는 두 나라 간 선의의
경쟁장이기도 합니다. 그 결과는 12, 13일 잇달아 열리는 첫
경기에 달려 있다고 해도 과언이 아닙니다. 긴장의 한국과
경쾌의 일본, 누가 ‘아시아의 자존심’으로 떠오를까요? 본에서
韓国と日本は、最近、抜きつ抜かれつしながらアジアの2強として
並び立っている。今回のドイツ大会は両国間の競争の場でもある。
その結果は、12、13日と連続して行われる初戦にかかっていると
言っても過言ではない。緊張感の韓国と軽快さの日本、「アジアの
プライド」として脚光を浴びるのは、はたしてどちらになるのか。

ボンにて。

(終わり)


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