ワールドカップが開幕し、初戦のトーゴ戦(6月13日)を目前に
控えた韓国のマスコミには関連報道が溢れている。
まさにお祭りムードだ。
しかし、一部にはそういうムードに反対する人々も存在している。
ただ、「ヲタク」はここで、何もアンチ・ワールドカップ運動が
紹介したいわけではない。
--- 実は、あるアンチ・ワールドカップのビラを見て苦笑させられた
のだ。
△ソウルの繁華街に約1万枚貼られたアンチW杯ビラ(連合ニュース)
この4種類のビラのうち、赤い背景のビラに書かれたコピー(?)は
次のようになっている。
・・ ・・
열정의 중심에서 반대를 외치다!
情熱の中心で反対を叫ぶ!
・・ ・・
--- パロディとしてはけっこうおもしろいのかも知れない。
しかし、アンチ・ワールドカップのビラの中にまで日本の影を
見ようとは・・・。(※)
※「세상의 중심에서 사랑을 외치다(世界の中心で愛を
叫ぶ)」という日本の小説・映画の題名のパロディ。
以下、アンチ・ワールドカップ運動(?)を批判的に取り上げた
東亜日報の記事を一つ紹介しておく。
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△東亜日報より
■ 대∼한민국 외치면 이성없는 사람?
「テ~ハンミングッ」叫べば理性のない人間?
(東亜日報 6月8日)
일부 시민단체 회원이 6일 새벽 서울 광화문과 종로, 대학로,
명동 일대 월드컵 관련 포스터와 조형물 등에 ‘반(反)월드컵
스티커’를 붙이자 “월드컵마저 정치적으로 해석해야 하느냐”는
비판이 일고 있다.
一部の市民団体の会員が6日の明け方、ソウルのクァンファムン、
チョンノ、テハンノ、ミョンドン一帯のワールドカップ関連のポスターや
飾りものなどに「アンチ・ワールドカップ」ビラを貼った。しかし市民の
間では「ワールドカップまで政治的に解釈しなければいけないのか」
との批判が起きている。
‘문화개혁을 위한 시민연대’ 회원 김완 씨는 7일 “시민단체
활동가와 대학생 100여 명이 6일 0시부터 4시간여 동안 월드컵의
폐해를 비판하는 스티커 1만여 장을 붙였다”고 밝혔다.
「文化改革のための市民連帯」に所属するキム・ワンさんは7日、
「市民団体活動家と大学生100余名が6日の午前0時から4時間
あまりかけてワールドカップの弊害を批判するビラ1万枚あまりを
街頭に貼った」と発表した。
이 스티커에는 ‘월드컵 보러 집 나간 정치적 이성을 찾습니다’,
‘나의 열정을 이용하려는 너의 월드컵에 반대한다’ 등의 문구가
적혀 있다.
このビラには「ワールドカップを見るため家出した政治的理性を
探しています」、「私の情熱を利用しようとするあなたのワールド
カップに反対する」などのコピーが書かれている。
김 씨는 “월드컵 열풍과 상업주의가 결합해 평택 미군기지 관련
투쟁이나 한미 자유무역협정(FTA) 협상 등 중요한 문제가
주변으로 밀려나고 있어 이 같은 스티커를 붙였다”면서 “시민
단체 차원에서 한 행동은 아니며 시민들이 우리의 활동에
공감했다”고 주장했다.
キムさんは「ワールドカップブームと商業主義が結びつきピョンテク
米軍基地関連闘争や韓米自由貿易協定(FTA)交渉など重要な
問題が周辺に追いやられており、こうしたビラを貼って訴えることに
した」と説明し、「これは一部の市民団体レベルの運動ではなく、
多くの市民が私たちの活動に共感してくれた」と主張した。
하지만 임모(31·경기 안산시) 씨는 “월드컵은 일종의 축제인데
굳이 남의 조형물에 스티커를 붙이며 찬물을 끼얹어야 했는지
모르겠다”고 지적했다.
しかし、ビラを見たイムさん(31、京畿道アンサン市)は「ワールド
カップは一種のお祭りなのに、わざわざ人が作った飾りものなどに
ビラを貼って水を差す必要があるのか」と指摘した。
한 누리꾼은 포털 사이트에 “지구촌 축제를 즐기고 싶은
사람도 많다. 이 세상의 정의는 하나뿐이라는 생각과 국민을
계몽하겠다는 태도를 버리라”는 글을 올리기도 했다.
あるインターネット・ポータルサイトの掲示板には「全世界的な
お祭りを楽しみたい人も多い。この世に正義は一つしかないという
考え方や国民を啓蒙してやろうという態度は捨ててほしい」という
書き込みもされていた。
(終わり)