日本語では、もっぱら北朝鮮の外交政策を一方的に揶揄する
表現として定着した感のある「瀬戸際政策」なる用語。
韓国語では、これを「벼랑끝정책(崖っぷち政策)」と表現する。
ともに語源は英語の「brink(s)manship」だと考えられる。
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□ brink
━━ n.
(がけの)ふち; 水際; せとぎわ.
on [to] the brink of …のせとぎわで[へ].
□ brinkmanship, brinksmanship
━━ n. せとぎわ作戦[交渉,政策].
<goo 辞書より>
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北朝鮮が緊張を高めることによって状況を打開しようとしているのか、
それとも、アメリカや日本が、わざわざ「脅威」をつくりだし自らの
政治(軍事)目的のために利用しようとしているのか、「ヲタク」には
判然としない部分がある。
日本や韓国のメディアで北朝鮮の「瀬戸際政策/벼랑끝정책」と
いうアメリカ経由の用語が踊るたびに思うことである。
--- ところで、単純に言葉の問題だけに限って見た場合、英語の
「brinkmanship」の訳語としては、日本語に定着した「瀬戸際
政策」よりも、韓国語の「崖っぷち政策」の方が、臨場感(?)に
あふれるいい訳だと思うのは「ヲタク」だけだろうか?
(終わり) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話