福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

1位小笠原、2位松坂

2006年11月27日 |   〇芸能・スポーツ
最近、韓国では日本のプロ野球に対する関心が「ヲタク」が
想像していた以上に高まっているようだ。

イ・スンヨプ効果がかなり大きく働いていると見ればいいのか。


その通りだ!
(写真とは無関係)

今日、何気なくネイバーの人気検索語ランキングを見ていると、
「外国の野球選手」部門(日間集計、11月27日)に目が
とまった。


△外国の野球選手ランキング

何と1位にはイ・スンヨプ選手の同僚となる小笠原選手の名が
挙がっているではないか。2位はメジャーへの移籍が決まっている
松坂選手だ。

ここでは上位15人までを切り取って貼り付けているが、日本と
メジャーの選手がほぼ半数ずつを占めている。

日本語に翻訳すると以下の通り(外国人選手の分は手抜き)。

・・ ・・

1)小笠原道大
2)松坂大輔
3)Vladimir Alvino Guerrero
4)Michael Stanley Myers
5)イチロー
6)阿部慎之助
7)川崎宗則
8)Randall David Johnson
9)Mariano Rivera
10)清原和博
11)David Michael Bell
12)井川慶
13)サイトウユキ
14)Alexander Emmanuel Rodriguez
15)Jose Alberto Pujols

・・ ・・

一般的に韓国ではサッカーほど野球の人気は高くはないし、
日米で活躍する韓国人選手に向けられる関心とは別に、純粋に
日米のプロ野球リーグ自体に関心を持つファンの絶対数は
そんなに多くはないと見るべきだろう。

とは言え、日本プロ野球のスター選手に対する関心度が
メジャーのスター選手と同等か、あるいはそれ以上のレベルに
達していることは注目に値する。

ちなみに意外だったのは13位につけている「サイトウユキ」。

正直、中年の「ヲタク」がこの名前を見てまず思い浮かべたのは
女優の斉藤由貴。

彼女がなぜこんな場違いなところに顔を出しているのかと
思いきや、名前をクリックしてみて初めて合点が行った。



韓国語の表記で「ユキ(유키)」と読める名前の部分は正確には
「ユウキ」だったのだ。「ユウキ」など日本語の発音では
「ユーキ」と長音(記号)が入る単語の場合、ハングル表記では
一般的に長音が省かれる。

それにしても一部のファンとは言え、「ハンカチ王子」にまで関心を
向けている韓国人がいるとは恐れ入った。

「ムネリン」こと、ソフトバンクの川崎宗則選手(7位)に熱い思いを
寄せる女性ファンらと同じような層から注目を浴びているの
だろうか?

(終わり)


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漢江の大白鳥

2006年11月27日 |   〇自然・動物



■ 한강으로 돌아온 큰고니
漢江に帰って来た大白鳥
(連合ニュース 11月26日)

철새 및 생물종 보호를 위해 지난 4월 한강하구가 습지보호
지역으로 지정된 이후 한강하구에서 추가 발견된 멸종위기종
조류 큰고니.
渡り鳥及び生物種の保護のため今年の4月、漢江の河口が
湿地保護地域に指定されて以降、漢江河口で今回、新たに
確認された絶滅危惧種の大白鳥

・・・・・・・・・・・・・

このフォトニュースに写っている「큰고니」とは韓国語の固有語
表現だ。無理やり訳せば「大きなコニ(白鳥の意味)」。

日本語では「大白鳥(オオハクチョウ)」。

ところで、韓国語でも漢字語を使い「대백조(大白鳥)」とも
呼ばれることがあるのかどうかが気になってネイバー辞典で
調べてみると、これが意外や意外・・・。

・・ ・・

・대백조 [大白鳥] [명사]
[북한어]<동물> ‘큰고니’의 북한어.

大白鳥(名詞)
北朝鮮語)<動物>「큰고니(大きなコニ)」の北朝鮮語

・・ ・・

と出ていた。

この辞典が正確ならば「大白鳥」という名称については日本と
北朝鮮で全く同じ漢字語を使っていることになる。

北朝鮮の方が漢字語の固有朝鮮語への言い換えが進んで
いるのではないかと漠然と認識しているが、このような
例外(?)もあるようだ。

もっとも、「백조(白鳥)」という漢字語については、韓国語でも
一般的に広く「고니(コニ)」と並んで併用されているようだ。


--- どうでもいいような「ヲタク」のメモであった。

(終わり)

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カラテの起源

2006年11月27日 |  〇文化・歴史

12月1日から約2週間にわたってカタールのドーハを舞台に
第15回アジア大会が開かれる。

アジア大会関連報道は、日本に比べ韓国のほうが圧倒的に
多い。

今日も、ふと新聞(電子版)を読んでいてアジア大会の異色種目を
紹介する記事が目にとまった。

「空手」が見出しに使われていたので、つい興味を引かれたのだ。

・・・・・・・・・

■ [열려라 메달박스!]<6>가라테 등 이색종목
[開けメダルの箱!] <6>カラテなど異色種目
(東亜日報 11月27日)
 
어! 이런 종목도 2006 도하 아시아경기대회 정식 종목이야?
우리에게 익숙하지는 않지만 한국 대표팀의 수준도 높아
금메달을 바라볼 수 있는 ‘이색’ 종목들이 있다.
2006年ドーハアジア大会では、こんな競技も正式種目に
なっているのかと思わせる聞きなれない種目でありながら、
韓国代表チームのレベルも高く金メダルが期待できる「異色」
種目もある。

○ 세팍타크로
セパタクロー

-省略-
※「足のバレーボール」とも呼ばれている東南アジアの球技。

○ 가라테
カラテ

고대 인도에서 발생해 중국(당나라)에서 삼국시대 때
한반도에 전래된 뒤 일본으로 전파됐다.
古代インドで生まれ三国時代のころ中国(唐)から朝鮮半島に
伝わり、その後日本に伝播された。

-以下省略-

○ 소프트볼
ソフトボール

-省略-

・・・・・・・・・

本文中、空手に関する説明以外は翻訳練習を省いた。

空手やソフトボールが韓国社会では「異色競技」として位置付け
されるという点にも興味を引かれたが、それよりもこの記事の
中でなされていた空手の解説にあらためて強い違和感を覚えざるを
得ず、結局、その部分のみ翻訳し記録することにした。

この「空手の起源」問題のように日本で定説となっている歴史とは
ずい分違った日本関連の珍説(?)が韓国で定説とされている
ことはけっこう多い。

妥当性のある根拠さえあれば何を主張しても全く問題はないの
だろうが、そうは思えない話がけっこう多いところに、韓国語を
学ぶ日本人の苦悩が生じる。

韓国語を学ぶ日本人は、ある意味で韓国社会に存在する
日本関連の諸珍説と「戦う」知識と気概が求められることも多い。

もちろん、日本の定説が客観的に見て間違っていると認められる
場合、それを率直に認め考えを改める「勇気」が必要なことは
言うまでもない。



(終わり)



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