福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

殺処分か埋没処分か

2006年11月29日 |  〇語彙と表現


△ネイバー地図

この11月、韓国では約3年ぶりに全羅北道イクサン(益山)市の
養鶏場で鳥インフルエンザの発生が確認された。

不見識(?)かもしれないが、「ヲタク」はこうした事件の関連
報道からも日夜、韓国語や日本語を学んでいる。

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△鳥インフルエンザ、家禽類処分を半径3kmに拡大(SBS)

■ AI 살처분(※殺処分) 반경 5백m에서 3km로 확대
鳥インフルエンザ、家禽類の処分を半径500mから3kmに拡大
(SBSテレビ 11月29日)

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例えば、このSBSニュースをはじめテレビ、新聞を問わず
韓国メディアで一般的に使われている、発生地域での家禽類に
対する「살처분(殺処分)」なる漢字語表現。

日本のメディアでは一般的に単に「処分」と表現される措置だ。

気になったので少し調べてみると、日本でも行政用語や
専門用語としては家禽類や家畜、犬猫に対する「殺処分」という
表現が使用されている事を初めて知った。

ところで、実は韓国でも刺激の強い「殺処分」という表現を
放送用語として使い続けることに疑問を投げかける声が一部から
出されているという。

実際、YTNやKBSなどの一部関連報道では今回の処分作業に
ついて「매몰처분(埋没処分)」という表現が使われていた。

もしかすると、遠くない将来、韓国でも放送用語としての「殺処分」
なる表現が姿を消す事になるのかもしれない。



--- いずれにしろ、「殺して食べる側」の論理と言われても
仕方のない話ではある。

(終わり)




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