福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

マナヅル、北帰行の謎

2007年02月15日 |   〇自然・動物


재두루미(マナヅル):画像は「ツル博物館クレインパークいずみ」より

連合ニュースの報道によれば、鹿児島の出水(いずみ)で越冬し
シベリア東部に向け北帰行を始めたマナヅルの一群が、観察
史上初めて、昨日(2月14日)午後、韓国中部のクミ(亀尾)湿地に
立ち寄ったことが確認されたという。


△「クミに飛来したマナヅル」(2月15日、連合ニュース)

連合ニュースではあわせて、「例年より1ヶ月以上早い」マナヅルの
北帰行と伝えているが、クミ市関係者の話も含めて、こちらは
どうやら事実誤認に基づく「誤報」のようだ。

ツル博物館クレインパークいずみ(出水市)によれば、マナヅルは
例年2月中には北帰行を終えているとのことで、今年の北帰行も
例年通りの行動だと考えられる。ちなみに出水で確認されている
マナヅルの北帰行の開始日は昨年が2月2日で今年は2月8日だ。



せめて、クミ湿地で途中休憩を取るマナヅルの様子が確認される
のは「今回が初めて」という部分については、間違いないと
見たいところだ。

しかし、実は、それすらも疑わしくなるから困ったものだ。

北東アジア地域ツル類ネットワーク(IV各地の便り 2.)の報告に
よれば、1998年の3月2日、クミ市で北帰行途中に農薬死した
と推定されるマナヅル37羽の死骸が確認されている。密猟者が
カモ類の捕獲のために撒いた毒物混じりの米を食べたことが
原因だと見られている。

つまり、出水で越冬したマナヅルが、従来からちょくちょく、
クミ湿地で羽根を休めていた可能性も否定できないのだ。

いずれにしろ、この件に限らず、「連合ニュース」にはもう少し
緻密な取材や事実確認に基づいた報道を願いたいものだ。

余計なお世話なのかもしれないが、「ヲタク」は切実に願っている。

謎は深まる一方だが、とりあえず、この記念すべき(?)関連
記事について翻訳練習し記録しておく。

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■ 러시아 북상 도중 구미 들른 재두루미
ロシアへの北帰行途中、クミに立ち拠ったマナヅル
(連合ニュース 2月15日)


 
일본에서 겨울을 난 재두루미가 러시아로 북상하던
도중 경북 구미습지를 찾아와 눈길을 끌고 있다.
日本で越冬したマナヅルがロシアへの北帰行の途中、慶尚北道
クミ(亀尾)湿地に立ち寄り住民の関心を集めている。

시베리아에 살던 재두루미들이 겨울을 나기 위해 매년
10~11월께 일본으로 가던 중 구미습지에 들러 잠시
머물곤 했으나 겨울을 보내고 이듬해 시베리아로
가다가 구미습지에 들르기는 이번이 처음이다.
シベリアで生活するマナヅルが、越冬のため毎年10~11月ごろ
日本へ渡る途中、クミ湿地にしばらく立ち寄ることはあったが、
越冬を終えシベリアへと向かう途中、クミ湿地に立ち寄るのは
今回が初めてだと言う

15일 구미시에 따르면 14일 오후 4시께 선산읍 독동리
낙동강 인근 구미습지에 천연기념물 203호인 재두루미
140여마리가 찾아와 이날 현재까지 머물고 있다.
クミ市によれば、14日午後4時ごろソンサン邑トクトン里の
洛東江付近のクミ湿地に天然記念物203号のマナヅル140羽
あまりが飛来し現在までとどまっているとのこと

이번에 찾아온 재두루미들은 일본 이즈미시에서 겨울을
난 뒤 러시아의 시베리아 등지로 북상하던 중인것
같다고 구미시 관계자는 전했다.
クミ市の関係者は「今回飛来したマナヅルは日本の鹿児島県
出水市で越冬を終え、ロシアのシベリアに渡る途中のマナヅル

のようだ」と語った。

재두루미는 보통 일본 이즈미시에서 겨울을 보낸 뒤
3월20일께 러시아로 북상했으나 올해는 한 달 여 앞선
시기에 북상할 뿐 아니라 구미습지에까지 들르는
이색적인 모습을 보이고 있다.
マナヅルは、例年、日本の出水市で越冬した後、3月20日ごろ
ロシアに向け北帰行を始めるが、今年は1ヶ月以上も早い時期に
飛び立った
上に(※)、クミ湿地にまで飛来するなど例年には
見られない行動を見せている。

(※)「ツル博物館クレインパークいずみ」によると、例年、マナヅルは2月中には
北帰行を終えている。記者の事実誤認だと考えられる。

재두루미들이 찾아든 독동리 일대는 2000년부터 매년
7~13마리의 재두루미가 월동하는 곳으로 구미시가
두루미 도래 상황을 실시간 모니터링하면서 볍씨나
미꾸라지 등 먹이를 주기적으로 공급해 서식환경
개선에 힘써온 구미습지의 일부이다.
マナヅルが飛来したトクトン里一帯はクミ湿地の一角に位置して
いる。2000年から毎年、10羽前後のマナヅルが越冬しており、
地元クミ市ではツルの越冬状況をモニター画面を通じリアル
タイムで観察しながら、種もみやどじょう等のえさを定期的に
撒くなどして棲息環境の改善に努めてきた。

이곳은 지난해 10월부터 월동하고 있는 재두루미
12마리에 140여마리의 재두루미가 더해지면서
재두루미 세상으로 변하고 있다.
現在、昨年10月から越冬しているマナヅル12羽に140羽
あまりのマナヅルが新たに加わり、辺り一面は多くのマナヅルで
賑わっている。

구미시 관계자는 "재두루미들이 너무 이른 시기에
북상하는 것 아닌지 걱정도 되지만 겨울이 끝나고
러시아로 북상하다가 구미습지를 찾은 일이 처음이어서
반갑기도 하다"며 "그동안 두루미 서식환경 개선을
위해 노력한 결과가 나타난 것으로 생각된다"고
말했다.
クミ市の関係者は「マナヅルの北帰行が早すぎるのではないかと
心配もしているが(※)
、越冬を終え北帰行する途中、クミ湿地に
飛来するのは初めてのことなのでうれしい気持ちもする。これまで
ツルの棲息環境の改善に取り組んできた結果の現れ
だと思う」と
語った。

(※)クミ市関係者の事実誤認と考えられる。

(終わり)



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鉄原のツル4種

2007年02月15日 |   〇自然・動物


△鉄原のツル4種、日本語名称は「ヲタク」の記入(画像:連合ニュース)

2ヶ月ほど前のフォトニュースだが、非武装地帯に隣接した江原道
鉄原の平野で仲良く越冬する4種のツルの姿がとらえられた。

南北分断の悲劇が、皮肉にも渡り鳥たちには格好とも言える
安息の聖域を提供しているのだ。



韓国語のツルの名称を整理する意味からも、翻訳練習し記録に
残すことにした。

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■ 천연기념물 두루미 4종 철원 월동
天然記念物の4種のツル、鉄原で仲良く越冬
(連合ニュース 2006年12月10日)

최근 강원도 철원평야 두루미 월동지에 천연기념물
제228호 흑두루미(맨 오른쪽 앞), 203호 재두루미
(흑두루미 뒤편), 202호 두루미(가운데), 451호 검은
목두루미
(맨 왼쪽 앞)가 한 장소에 나타나 눈길을
끌고 있다.
最近、江原道鉄原平野のツルの越冬地に天然記念物
第228号のナベヅル(向かって右手前)、同203号の
マナヅル(ナベヅルの後ろ)、同202号のタンチョウヅル
(中央)、同451号のクロヅル(左手前)が、そろって
一ヶ所に姿を現し関心を集めている。

(終わり)


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