隣人同士のささいな(?)喧嘩が連合ニュースの記事になっていた。
「家門(パク姓)自慢」が喧嘩の原因となったところにニュース的な
価値があったのだろう。
韓国人として初めて世界水泳で金メダルを獲得したパク・テファン
選手の快挙が背景となっているだけに、「こぼれ話」としては
確かにタイムリーで面白い。
「ヲタク」としても、書類送検された二人の主役には気の毒ながら、
少なからざる韓国人が持つ姓や家門にまつわる独特の意識構造の
一断面がうかがえるようで興味深く読んだ。
口論や殴り合いに発展しない各種の「家門自慢」は、今、この
瞬間にも韓国社会の至るところでけっこう多くの人々によって
なされていると見てよさそうだ。
全文を翻訳練習し記録しておく。
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■ `박씨가 나라 빛낸다' 시비끝 주먹다짐
「朴氏が韓国の名声を高めている」 口論の末、殴り合い
(連合ニュース 3月28日)
박태환 선수 등 박씨 성을 가진 운동선수들이 국위
선양에 앞장선다며 으스대다 이웃간에 주먹다짐이
벌어졌다.
パク・テファン選手などパク(朴)姓を持つスポーツ選手らが
韓国の名声を高めていると威張ったことが原因で隣人同士が
殴り合いの喧嘩を演じ警察が駆けつける事件が発生した。
28일 서울 관악경찰서에 따르면 택시 운전사 박모(60)씨는
전날 오후 10시께 서울 관악구 자신이 사는 아파트 단지
내 벤치에 앉아 동료 운전사 김모(46)씨와 함께 술잔을
기울이고 있었다.
28日、ソウル市クァンアック警察署によれば、タクシー運転手の
パク某(60)さんは、前日午後10時ごろクァンアック区にある
自宅アパート団地内のベンチに腰かけ同僚運転手のキム某
(46)さんといっしょにお酒を飲んでいた。
박씨와 김씨는 같은 아파트 단지에 사는 이웃 사촌.
パクさんとキムさんは同じアパート団地に住む隣人だ。
이날 화제는 최근 세계수영선수권대회에서 금메달과
동메달을 거머쥐며 연이은 `낭보'를 전한 박태환
선수였다.
この日の二人の話題は、最近、世界水泳選手権大会で金メダルと
銅メダルを獲得し、韓国に連日の朗報をもたらしたパク・テファン
選手だった。
이들은 놀라운 뒷심을 발휘하며 수영 불모지나 다름 없는
한국에서 세계 정상급으로 우뚝 선 박 선수 칭찬에 연거푸
술잔을 비웠다.
二人は、驚異的な底力を発揮し水泳では不毛の地とも言える
韓国から一躍世界のトップに躍り出たパク選手を褒め称えながら
お酒を酌み交わしていた。
그러나 술이 과했던 탓일까. 박씨는 "박태환 뿐만이 아니다.
박지성, 박찬호, 박세리 등 나 같은 박씨 덕에 나라 위상이
올라간다"며 `오버'를 했다.
ところが、お酒が入りすぎたのか、パクさんは「すごいのはパク・
テファンだけじゃない。パク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド)や
パク・チャンホ(メジャーリーガー)、パク・セリ(プロゴルファー)も
いる。オレのようなパク氏のおかげで韓国の名声が高まっている」
などと朴氏自慢を始めた。
은근히 부아가 치민 김씨는 "그만 좀 하라"고 짜증을 냈고
박씨도 "왜 박씨 자랑하면 안 되냐"며 말다툼을 벌이다
결국 주먹다짐까지 했다.
それを聞いて内心むっとしたキムさんが「そんな話はもうやめろ」と
声を荒げるや、「朴氏の自慢をして何が悪いんだ!」と口論に火が
つき、結局、殴り合いの喧嘩となった。
괜한 `가문 자랑'이 싸움으로 번져 이들은 경찰에 폭행
혐의로 불구속 입건됐다.
つまらない「家門自慢」が喧嘩へと発展し、二人とも警察の
世話になったあげく暴行容疑で書類送検された。
경찰은 "나이가 10살 이상 차이 나는데도 서로 주먹을
휘둘렀다"며 "언론에서 보도되는 유명 운동선수들
가운데 박씨가 많은 탓에 벌어진 해프닝인 것 같다"고
혀를 찼다.
警察は、「お互い年が10歳以上も離れているのに殴り合いの
喧嘩をするなんて・・・。マスコミで報道される有名スポーツ選手の
中にパク姓を持つ人が多いことで起きたハプニングだと言える」と
舌打ちしながら語った。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話
韓国の新聞(電子版)を読んでいると、どうしても日本や日韓
関係にまつわる記事に目が行ってしまう。
日本人「ヲタク」のサガなのだろうか?
今日、朝鮮日報が社説で、いわゆる「日流」ブームと「韓流」の
未来について少々辛口の批評を掲載していた。
この記事を読んで、「ヲタク」は新しい語彙を一つ獲得した。
--- 「일드족(日ド族)」なる俗語のことだ。
これは「日本ドラマに熱中する人々」を指す新しい俗語なのだ
そうだ。
翻訳練習し記録しておく。
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■ [사설] 韓流, 일본 대중문화에 빨대 꽂고 버틸 수 있나
[社説] 韓流、日本文化への依存から脱却しなければ
(朝鮮日報 3月27日)
일본 대중문화가 밀려들고 있다. 가요·만화·애니메이션에 이어
영화와 드라마, 소설에서도 일본 작품을 번역·번안한 작품이
날개 단 듯 팔려 나간다. 최근 큰 인기를 얻은 드라마 ‘하얀
거탑’과 660만 명을 동원한 영화 ‘미녀는 괴로워’도 각기 일본
드라마와 만화를 바탕으로 한 것이다. 일본 작품이 원작인
영화가 올해 8편 넘게 만들어지고, 드라마 제작사는 앞다퉈
일본 작품 版權(판권) 따기 경쟁에 나서고 있다. 10~20대
사이엔 일본 드라마 마니아를 가리키는 ‘일드族(족)’이라는
말까지 만들어졌다.
日本の大衆文化が押し寄せている。歌謡・漫画・アニメに加え
映画やドラマ、小説でも日本の作品を翻訳・リメイクした作品が
次々とヒットしている。最近、大きな人気を集めたドラマ「白い
巨塔」や660万の観客動員を記録した映画「美女はつらいよ」も、
ともに日本のドラマや漫画を原作としたものだ。日本の作品を
原作とする映画が今年に入ってすでに8本以上制作され、ドラマ
制作会社は先を争うように日本作品の版権購入合戦を繰り広げて
いる。10~20代の若者の間では日本のドラママニアを指す
「日ド族」なる俗語まで生まれた。
일본 바람은 문학에도 거세다. 이번 주 교보문고 소설 베스트
셀러 1~10위에 일본소설이 6권이나 들어 있다. 무라카미 하루키,
요시모토 바나나, 에쿠니 가오리, 오쿠다 히데오 등의 소설은
내놓기 무섭게 팔려 나가는 출판계 황금알이다. 일본소설 번역
경쟁이 과열되면서 版權料(판권료)도 열 배까지 뛰었다.
文学の世界でも日本ブームが起きている。ソウルにある大型ブック
センターの教保文庫では、今週の小説部門ベストセラートップ10に
日本の小説が6作品もランクインしている。発売と同時に飛ぶように
売れていくムラカミ・ハルキ、ヨシモト・バナナ、エクニ・カオリ、
オクダ・ヒデオなどの小説は出版業界にとって、まさに金のなる木だ。
日本の小説の翻訳競争が過熱するあまり、版権料も約10倍に
跳ね上がった。
현대의 문화는 독자와 시청자로 구성된 시장의 논리에 따라
움직인다. 독자와 시청자가 많이 찾으면 많이 만들어지고,
많이 팔려 나가는 것이다. ‘겨울 연가’ 등 우리 드라마와
영화가 일본에서 큰 인기를 얻고 있는 것도 이런 시장의
논리에 따라서다. 우리 관객과 독자에게 일본 작품이 먹혀
드는 것도 같은 이치다. 우리 문화만 건너가고 남의 문화는
건너오지 말라는 법은 없다.
現代の文化は読者や視聴者からなる市場の論理によって動く。
読者や視聴者の大量のニーズが大量生産を産み、大量消費に
つながって行く。「冬のソナタ」など韓国のドラマや映画が日本で
大きな人気を得ているのもこうした市場の論理によるものだ。
韓国の観客や読者が日本の作品を欲するのも同じ理屈だ。韓国
文化が他国で受け入れられる一方、他国の文化は韓国に流入
させてはならないなどという法はない。
그러나 요즘의 일본 대중문화 바람은 우리 문화의 허약한
허리가 드러나는 부분이다. 일본은 순수문학과 대중문학 사이
‘중간문학’이 독자를 보듬을 줄 안다. 우리에겐 없는 장르다.
순수문학은 읽는 이를 거들떠 보지 않고 혼자서 간다. 반면
대중문학은 읽는 이가 부끄러워서 뒤돌아보기를 꺼린다. 문학
애호가는 이 틈 사이에서 손바닥의 모래 빠지듯 빠져나간다.
한국문학이 돌보지 않은 이들이 이 땅에 때아닌 일본 문학
르네상스를 일군 것이다. 우리 영화나 드라마도 엔터테인먼트
산업의 몸집이 갑자기 불면서 콘텐트가 바닥났다. 그러자
들여오기 쉽고 우리 소비자에게도 먹히는 일본 원작에서
손쉬운 해결책을 찾았다.
しかし、韓国における昨今の日本文化ブームからは韓国文化の
足腰の弱さが透けて見える。日本には純文学と大衆文学の間に
「中間文学」が存在し、それが多くの読者を引き寄せている。
韓国にはないジャンルだ。純文学は読者には見向きもせず一人
わが道を歩んでいる。一方で、大衆文学は読者の方が恥ずかしくて
手にとって見るのもはばかられる。文学ファンはこの隙間から、
まるで手のひらから砂がこぼれ落ちるように抜け落ちて行く。
韓国文学が置き忘れたその文学ファンが、この韓国の地で
時ならぬ日本文学ルネサンスの担い手となっているのだ。韓国の
映画やドラマもエンターテイメント産業として急成長を遂げる中で、
コンテンツが底をついてしまった。そこで、持ち込み安く、また
韓国の消費者にも受けのよい日本の原作に安易な解決策を
見出したのだ。
현대는 문화 콘텐트(내용)의 시대다. 콘텐트가 승부를 결정
한다. 오래 웃는 쪽도, 마지막으로 웃는 쪽도 콘텐트가
좋고 풍성한 쪽이다. 韓流(한류)가 꽃병 속의 꽃으로 끝나지
않으려면 한국문화계가 콘텐트 시대의 의미를 씹고 음미할
줄 알아야 한다.
現代は文化コンテンツの時代だ。コンテンツが勝敗を決する。
ずっと笑い続けるのも最後に笑うのもコンテンツの質がよく内容の
豊かな側だ。韓流が華やかな生け花の花のようにやがて使い捨て
られ終わってしまうことのないようにするためには、韓国文化界が
コンテンツの時代の意味を十分に吟味し理解する必要がある。
(終わり)
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日テレと読売新聞社は巨人戦(ホームゲーム)を、試合終了後に
ネット上で無料配信することを決めた。
26日付の報道で確認する限り、韓国など海外向けの配信は、
まだ検討段階のようだ。
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■ 巨人主催の全72試合、試合終了後に無料ネット配信
(2007年3月26日 読売新聞)
日本テレビ放送網と読売新聞社は26日、巨人が主催する
今季の全72試合について、試合開始から終了までの動画を
インターネットに無料配信すると発表した。
国内からの視聴が可能。各試合の動画は1週間、何度でも
繰り返して楽しめる。
生中継ではなく、試合終了後からの配信。日本テレビの久保伸太郎
社長は同日の定例記者会見後、「今年はファンサービスとしての
実験的な配信。ファン層のすそ野を拡大したい。(試合を)パソコンで
見るお客さんと地上波の中継を見るお客さんの層は、違うのでは
ないかと思う。やっていく過程で(海外向け配信など)いろいろな
展開もあり得る」と説明した。
視聴は、日本テレビホームページ(HP)、同「日本プロ野球
2007」HP、ヨミウリ・オンライン、巨人軍公式HPから。
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しかし、この報道を受けて韓国の連合ニュースは、27日、さっそく
次のような外信報道を本国に配信した。
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■ 이승엽 전 경기 日 인터넷에 무료 서비스
イ・スンヨプの全試合、インターネット無料配信
(連合ニュース 3月27日)
일본 프로야구의 명문 요미우리 자이언츠의 4번
타자로 활약하는 이승엽의 전 경기를 무료로 볼 수 있게 됐다.
日本プロ野球の名門球団、読売ジャイアンツの4番打者として
活躍中のイ・スンヨプの全試合を、無料で視聴できるようになった。
26일 니혼테레비와 요미우리신문사는 자이언츠의 홈경기
72게임을 경기가 끝난 뒤 무료 인터넷망(www.ntv.co.jp)을
이용해 서비스하겠다고 27일 발표했다. 프로야구 경기의
인터넷 서비스는 이미 지바 롯데 마린스와 라쿠텐 골든
이글스 등이 제공하고 있다.
26日、日本テレビと読売新聞社は巨人のホームゲーム72試合を
試合終了後にインターネット(www.ntv.co.jp)で無料配信すると
発表した。プロ野球のインターネット配信は、すでに千葉ロッテや
楽天イーグルスなどが実施している。
본격적인 서비스는 다음달 3일 열리는 나고야 주니치
드래곤스와의 경기부터 시작되며, 각 경기는 1주일 정도
서비스될 예정이다.
来月3日から始まる中日ドラゴンズ戦から本格的な配信サービスを
開始し、各試合とも1週間程度、視聴できるようにする予定だ。
(終わり)
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海外配信の実施がまだ決定されていないという事実は、全く
伝えられていない。
連合ニュースによるフライング気味(?)の報道には感心しないが、
それだけ関心や期待が高いというふうにも解釈できる。
余計なお節介なのだろうが、日テレは、韓国のファンをがっかり
させないためにも、巨人戦の海外ネット配信を早急に決定すべき
だろう。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話