福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

克日論者の親日論

2007年03月22日 |  〇文化・歴史

3月22日の今日、韓国の現役外交官が日本関連の本を出版した
という「국정브리핑(国政報告)」がネイバーニュースに配信されて
いた。


△「日本観察記」
(3月22日国政報告ニュースより)

内容的に日本人「ヲタク」の関心を惹く部分もあったので、ネット上で
関連記事を検索したところ、同じような内容の記事が1ヶ月前にも
連合ニュースから出ていたことを知った。

ここでは、分量の少なかった連合ニュースの記事を翻訳練習の
課題に選んでみた。

ただ、少し迷ったものの、次回訪韓時の購入図書リストには
入れないことにした。

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■ 황현탁 주일 공사의 '일본 들춰보기'
ファン・ヒョンタク駐日公使の「日本観察記」
(連合ニュース 2月22日)



"사회ㆍ문화적 토양이 가장 유사한 일본에 대해 입으로
'왜놈', '쪽발이'라는 편견을 내뱉으면서도 그 문화나
제도를 어느 나라보다 많이 받아들이고 있는 것이
현실이다. 언제까지 허풍만을 떨 수 없는 노릇이며, 그
속을 들춰보는 노력은 많으면 많을수록 좋다."(6쪽)
社会的、文化的な土壌が韓国と最もよく似た日本に対し、こと
あるごとに『ウェノム』だ『チョッパリ』だと口汚く罵りながらも、
その実、日本の文化や制度を他のどの国よりも多く取り入れている
のが韓国の現実
だ。威勢のよい法螺ばかり吹いていても始まら
ない。日本の実情を知る努力は多ければ多いほどいい」。
(本書6ページ)

황현탁 주일한국대사관 홍보공사가 일본 생활에서
보고 느낀 생각을 정리한 '일본 들춰보기'(나남출판 펴냄)를
펴냈다.
ファン・ヒョンタク駐日大使館広報公使が日本生活の中で直接、
見て感じたことを整理した「日本観察記」(ナナム出版)を出版した。

블로그에 소개된 글들을 모은 이번 책에는 현지 언론에
보도된 일본의 정치, 경제, 사회, 문화 현상을 설명하는
내용과 이에 대한 황 공사의 단상이 실렸다.
ブログに掲載した文章を一冊の本にまとめたもので、現地の
マスコミで報道された多様な話題について、自身の断想を加え
ながら解説した。内容は政治、経済から社会、文化に及んでいる。

황 공사는 '아베 총리의 변신술-취임 후 1개월의 평가'라는
제목의 글에 "과거 정부 견해와의 일관성이나 여론 등을 염두에
두고, 문서화된 정부 견해에 반하지 않으면서 자신의 색깔을
드러낼 여지가 있으면 주장을 굽히지 않는다는 두 가지
기준으로 임하고 있음이 엿보인다"고 적었다.
「安倍首相の変身術 - 就任後1ヶ月の評価」という見出しの
文章では、「過去の政府見解との一貫性や世論の動きなどを
念頭に置きながら、文書化された政府見解からは逸脱しないことと
自分の色が出せる余地があれば自分の主張を曲げないという
二つの原則で政治に臨んでいる姿勢が見て取れる」と指摘した。

책에는 아베 총리, 고이즈미 전 총리 등과 관련된 글에 이어
출산한지 33일째 부모가 아기를 안고 신사를 찾는 의식 등
다양한 일본 풍습이 소개됐다.
安倍首相や小泉前首相にまつわる文章以外にも、出産後
33日目に両親が赤ちゃんを抱いて神社に参る儀式など多様な
日本の風習が紹介されている。

또한 만 3세 이하의 아동을 돌봐주는 보육마마제도를 비롯한
육아지원정책 등 정책 소개 뿐 아니라 중년여성을 중심으로
나타나던 한류가 대학가 젊은층으로 확산된다는 문화 소식도
담았다.
また、満3歳以下の乳幼児を世話する「保育ママ制度」をはじめと
する育児支援策など、新しい政策についても紹介した。さらに
中年女性を中心に始まった「韓流」が大学生など若者世代にも
広まっているという情報も伝えている。

황 공사는 '극일론자의 친일 쓰기'라는 제목의 서문에 "우리가
'블루오션'이라고 생각되는 것들을 일본으로부터 찾아보자는
생각에서 글을 쓰게 됐다"며 "미래지향적 파트너라는 말을
빌리지 않더라도 우리가 입고 있는 옷(제도)과 일상(문화)이
어떤 것인지 알기 위해서도 일본을 알아야 한다"고 강조했다.
ファン公使は「克日論者の書いた親日論」という見出しを付けた
序文の中で、「韓国ではまだ未開拓の領域になっているものを
日本で見つけてみようという気持ちで筆を取った。『未来志向的な
パートナー』などという表現を使わなくても、韓国人が着ている
服(制度)や韓国人の日常(文化)が、どういうものなのかを知る
ためにも日本を知る必要がある
」と強調した。

'이방인이 본 일본의 오늘'이라는 부제가 붙었다.
この本には「異邦人が見た現在の日本」という副題が付いている。

(終わり)


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東経127.5度

2007年03月22日 |  〇文化・歴史

韓国では一時期、東経127.5度を基準にした標準時間が
使われていたという。日本とは30分の時差が生じる標準時間だ。

「ヲタク」的には、日本と韓国の間には時差があった方が断然いい
と思っている。

理由は簡単だ。外国なのだし、その方が「おもしろい」。

当面、日韓の間に時差が生じることはなさそうだが、この問題に
ついては、韓国の民族主義の奮起を期待したい。

是非、がんばって日本との間に時差を設けてほしいものだ。

韓国雑学ネタとして関連記事を記録しておく。

なお、紙面の都合で韓国語の原文の引用は省いた。

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■ [歴史の中の今日]
1954年、標準子午線を東経127.5度に変更
(東亜日報 3月21日)



「今日は春分、時間も光復」

1954年3月21日、東亜日報の天気欄には一風変わった見出しが
付けられた。夜と昼の長さが同じになる春分を迎え、標準時の
基準を植民地時代、日本が強制した基準から大韓帝国末に定め
られた基準へと変更したことを伝える記事だった。そこで「時間も
光復」という表現が使われたのだ。

朝鮮王朝時代、世宗大王は日時計を作りソウルの真南の方向を
基準に標準時を定めた。これは、現在の東経127.5度(咸興-
元山-加平-楊州-利川-清州-大田-順天を結ぶ子午線)にあたり、
大韓帝国は1908年4月1日、これを標準子午線に定め公布した。

しかし、日本は朝鮮を侵略した後、朝鮮の標準子午線を日本の
使う東経135度に変更した。このため、朝鮮の時間は以前より
30分早まり、日本の時間に合わせて生活しなければならなく
なった。韓国の標準時は1945年の解放から10年近くたった
1954年3月21日午前9時を期して旧大韓帝国時代の標準時に
戻ったのだ。

当時、国立中央観象台(現気象庁)長官を務めていたイ・ウォン
チョル博士は、「標準時の変更は日本に対する感情問題の次元から
出たものではなく、太陽の運行を基準に合理的な時間を採用しよう
としたものだった。朝鮮半島の中央を通る子午線を基準にして
標準時を定めるのが妥当だと考えたのだ」と語った。

この日、ソウル鐘路の普信閣をはじめ全国の学校や教会、寺院は
一斉に鐘やサイレンを鳴らしながら「時間の光復」を祝った。しかし、
1961年8月10日、朴正熙政権は、再び、日本と同じ東経135度を
標準子午線として使用する法律を制定し、その後、現在まで
使用され続けている。

標準時をめぐっては、その後も問題が表面化したことがある。
2000年8月、チョ・スンヒョン議員をはじめとする議員有志が
現行の標準時を韓国人の生体リズムに合った標準時(東経
127.5度基準)に変更する法案を国会に提出したのだ。しかし、
政府側はこれに反対した。「現在、ほとんどの国家がグリニッジ
標準時(GMT)を基準に1時間単位の時差を置いた時間を使用して
いる状況の中で、30分単位の時差を設けることはグローバル化
時代にそぐわない。北朝鮮も東経135度を基準に使っているので、
統一後にでも変更を考慮すべきだ」というのが、その理由であった。

いずれにしろ、韓国人は不本意にも30分早く起きる「朝型人間」
として生活している。小学校の理科の教科書には1日のうちで
太陽が最も高くなる時間が12時だと出ているが、厳密には
12時30分ということになる。

(終わり)

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カルトと国際結婚

2007年03月22日 |   〇日韓関係

カルト教団の教義に従って国際結婚し韓国に住んでいる日本人が
多いことは知っていたが、具体的にどのくらい多いのかについては
よく知らなかった。

今日、ハンギョレ新聞(電子版)の記事を読んでいて、韓国に住む
日本人妻の約9割がそうした女性だとの調査結果を目にした。

問題の性質上、実際よりも若干低めの数字になっているものと
推測される。それでも87%に達しているというから驚きだ。

日韓関係の「いびつさ」や、その「闇」の深さに今更ながら慄然と
させられる思いがした。

さすがの「ヲタク」も複雑な気持ちで翻訳練習に取り組んだ。

記録しておく。

・・・・・・・・・・・

■ 한국 시집온 44% “여성지위 한국이 낮아” 
韓国に住む外国人妻、「母国より女性の地位が低い」が44%
(ハンギョレ新聞 3月21日)

“필리핀에서는 남편과 아내가 거의 동등하게 집안일을
하는데, 한국에서는 내가 모든 집안일을 하고 있어요.”
(필리핀 여성, 38살)
「フィリピンでは夫と妻がほぼ同等に家事をやるが、韓国では
全ての家事を私が1人でやっている」。
(フィリピン人女性、38歳)

국제결혼으로 한국에 온 여성 결혼이민자 10명 가운데 4명은
출신국보다 한국의 여성 지위가 낮다고 생각하는 것으로, 21일
여성가족부의 ‘결혼이민자가족 실태조사’(한국사회학회 주관)
에서 밝혀졌다. 한국사회학회에 맡겨 지난해 10월 전국 1177
가족을 상대로 실시한 조사에 따르면 여성이민자의 43.8%,
남성이민자의 41%가 한국 여성의 지위가 출신국보다 낮다고
답했다.
女性家族省が21日発表した「国際結婚家庭に関する実態調査」
(韓国社会学会実施)
によれば、韓国人男性と結婚し韓国で
暮らしている外国人女性の約4割が、母国に比べ韓国のほうが
女性の地位が低いと考えていることがわかった。同省が韓国社会
学会に委託し2006年10月、全国1177家族を対象に実施した
調査
の結果、外国人妻の43.8%、外国人夫の41%が韓国の
女性の地位が母国より低いと答えた。

나이별로는 국제결혼한 한국인 남성이 평균 42살로 여성이민자
평균 33살보다 9살 많았다. 특히 베트남 여성-한국인 남성
부부의 연령 차가 평균 16살로 가장 컸다. 학력별로는 남편보다
학력이 높은 외국인 아내들이 24.4%여서 같은 경우의 한국인
부부(2%)에 견줘 차이가 큰 것으로 나타났다. 외국인 아내의
학력이 가장 낮은 나라는 베트남(중졸 이하 65%), 가장 높은
나라는 필리핀(전문대졸 이상 55%)이었다.
年齢別では国際結婚している韓国人男性が平均42歳で
外国人妻の平均33歳に比べ9歳年上だった。特にベトナム人
女性と韓国人男性の夫婦の場合、年齢差が平均で16歳と最も
大きかった。学歴別では夫より学歴の高い外国人妻が24.4%と、
韓国人同士の夫婦の平均(2%)と比較して大きな開きがある
ことがわかった。外国人妻の学歴が最も低い国はベトナム
(中卒以下65%)で、もっとも高い国はフィリピン(短大以上55%)
だった。

결혼 동기 조사에서 일본 여성(87%)과 필리핀 여성(45.3%)은
통일교 등 종교단체에서 소개받아 결혼한 이들이 가장 많았다.
베트남 여성은 대부분이 결혼중개업체(69.2%)의 소개로
배우자를 만났다고 답했다.
結婚の動機については、日本人女性(87%)とフィリピン人女性
(45.3%)で「統一教」(※)など宗教団体の紹介が最も多かった。
また、ベトナム人女性の大部分が国際結婚斡旋業者(69.2%)の
紹介で配偶者と知り合ったと答えた。

(※)いわゆる「統一教会」。韓国では一般的(?)な新興宗教団体として
活動している。


한국인 남성에게 국제결혼한 이유를 묻자 ‘외모 차이가
없어서’(36.8%) ‘순종적이고 내 부모에게 잘 할 것 같아서’
(36.2%)라는 답이 많아 가부장적인 아내상을 외국인 아내에게서
찾으려고 하거나 2세가 한국인과 유사하게 보여야 한다는
우려를 반영했다. 여성 결혼이민자들이 가장 힘든 가족관계는
‘배우자의 어머니’(8.2%)가 가장 높았는데, 고부갈등은 필리핀
여성(21%)들이 제일 컸다.
韓国人男性と国際結婚した理由を問う質問には「容貌の違いが
ないから」(36.8%)と「おとなしい感じで自分の両親によくして
くれそうだったから」(36.2%)という答えが多かった。おとなしい
韓国人夫を尻に敷くたくましい外国人妻像を想像することが可能な
一方、子どもが韓国人と同じような容貌でなければと心配する
国際結婚家庭の心理も反映されている。外国人妻が最も苦労して
いる家族関係では、「嫁姑問題」(8.2%)が1位にあがった。
また、嫁姑問題で悩んでいる割合ではフィリピン人女性(21%)が
もっとも高かった。

(終わり)


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