福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

ブログる

2007年03月25日 |   〇日本を読む

久しぶりに京郷新聞のマニアックな日本語講座を取り上げてみる。

・・・・・・・

■ 일본어 514회
日本語、第514回
(京郷新聞 3月25日)

 

○514.ブログる

日本でも流行しているブログ。しかし、日本では自分の顔写真
などはあまり掲載しない。個人情報の流出を気にする人が多い
のがその理由のようだ。内容は自分の趣味や考えを書き記して
いるものがほとんどだ。ブログの記事を書いたり、ブログを通じて
友人を作ったりすることを「ブログる」と言う。

・・・・・・・

余計なお世話かもしれないが、「ヲタク」なりに日韓のブログの
最大の相違点を挙げるとするなら、それは「音楽」の扱いにある。
言い方を変えるなら、著作権の取り扱いをめぐる問題にあると
見ている。

韓国のブログでは機能的に記事上で簡単に音楽が流せるように
なっている。中には親切にも(?)、MP3などの音楽ファイルが
ダウンロードできるようにしてくれているブログもある。

ある意味で、ネイバーやダウムなど、大手のポータルサイトが、
系列のブログを通じた著作権の侵害を野放しにしているのだ。

全く関心はしないが、その「恩恵」を大いに蒙っている「ヲタク」家族
としては何とも複雑な心境だ。

韓国のブログ世界はK-POPはもちろんのこと、J-POPや洋楽も
かなり広範にカバーしている。J-POPの多様性について言えば、
中学生の娘のみならず中年「ヲタク」の嗜好さえも十分に満足させて
くれるレベルに達している(?)。

例えば先週、「ヲタク」は井上陽水や高橋真梨子、それに安全
地帯や浜田省吾の曲を韓国のブログで当たり前のように聴いた。



これは、今聴いている佐野元春のSOMEDAYのページの一部だ。

少々、悪乗りが過ぎたか。



--- 懺悔しておく。

(終わり)


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バックとオーライ

2007年03月25日 |  〇語彙と表現

次回の訪韓時にでも「빠꾸와 오라이(バックとオーライ)」なる題名の
韓国の本を購入しようと思う。

この本の著者は過去、「ヲタク」の想像を絶するような不条理の中を
生きてきた人だ。ソウル大学を卒業後、アメリカに留学していた
著者は、当時の全斗煥政権がでっち上げたスパイ団事件の犠牲と
なり、13年にも及ぶ獄中生活を強いられた。

彼が「特別赦免」という形で仮釈放されたのは金大中政権発足後の
ことであった。

妹への獄中書簡の形式を取ったこの本は、獄中で語学を磨くと
ともに膨大な量の書籍を渉猟しながら取り組んだ「学習と研究」の
成果の一部でもあるという。

著者は獄中で日本語の本を読みながら、ご飯を意味する幼児語の
맘마(マンマ)」が日本語であることを知り愕然としたという。

そして、その発見がきっかけとなり、自分が韓国語だと思って
使っている言葉の中に、一体どのくらいの日本語が含まれている
のか知りたくなり、日本語辞典を最初から最後までくまなく調べて
見た。

その結果、彼は彼自身が韓国語だと思って使っていた240余りの
日本語の単語を発見することになったのだ。

「バックとオーライ」には、そうした日本語の解説と、そうした言葉と
ともに成長し生きてきた著者の半生が綴られている。

関連の書評記事を一つ翻訳練習し、記録しておく。

・・・・・・・・・・・・・・

■ [행복한책읽기Review] 맘마가 일본말이었다니!
[幸福な読書Review] マンマが日本語だったとは!
(中央日報 3月23日)

○빠꾸와 오라이
バックとオーライ

황대권 글.그림/도솔오두막/224쪽, 9800원
ファン・テゴン文・絵/トソルオドゥマック出版/
224ページ、9800ウォン


△「バックとオーライ」

"(…)만날 늦잠 잔다고 쿠사리 듣던 나는 의기도 양양하게
식구들을 모두 깨웠다. 할아버지는 "우리 대권이가 이찌방
이로구나"하며 칭찬해주셨다. (…)다라이에 물이 조금밖에
없으므로 샤꾸로 물을 조금 떠서 뽐뿌에 넣고 영차영차
뽐뿌질을 했다.(…)화장을 대충 끝내고 난닝구.빤쓰 위에
메리야스 내복을 입으니 어머니께서 아침 밥상을 들여오셨다.
얼른 독꾸리 하나를 더 걸친 다음 밥상에 달라붙었다."
※<>の中はほぼ韓国語原文のまま
「-略- 毎日のように朝寝坊のことで<クサリ>を聞いていた(※)僕は、
意気揚々と家族みんなを起こした。おじいさんは『今朝はテゴンが
<イチバン>じゃな』と言いながらほめてくれた。-略- <タライ>に水が
ちょっとしかないので<シャク>で水を少し汲んで<ポンプ>に誘い水を
入れてから、よいしょよいしょと<ポンプ>で水を汲んだ。-略- 洗面を
簡単にすませ、<ランニング>と<パンツ>の上に<メリヤス>の下着を
着ると、お母さんが朝ごはんの準備をしてくれた。いそいで
<トックリ>一枚を着てお膳の前に座った」。

(※)日本語の「腐り」から派生した言葉。ここでは「叱られて
いた」の意。

지은이가 초등학교 3학년 때 쓴 일기의 한 대목이다. 1955년생
이니 대략 60년대 중반 쯤일 것이다. 초등학생이 일기에 이토록
일본어를 많이 쓸 정도로 당시는 일본어가 지천이었다. 그중
상당수가 현재까지도 우리말에 스며들어 있음을 깨달은 건 일본
책을 읽다가 '맘마'라는 단어를 만나고부터. 세상에, 맘마가
일본어에서 온 말이라니! 곧바로 그는 우리의 언어세계에 섞여
있는 일본어가 대체 얼마나 되는지 궁금해져 1700여 쪽에
달하는 일본어 사전을 샅샅이 훑게 됐다.
これは著者が小学校3年生の時に書いた日記の一部だ。著者は
1955年生まれなので時代的には1960年代の半ば頃だろう。
小学生が日記にこんなに多くの日本語を書き込むほど、当時は
日本語がありふれていた。そのうち相当数の日本語が現在に
いたるまで韓国語にしみ込んだままだということを著者が知った
のは、日本の本を読みながら「マンマ」という幼児語に出会って
からだ。「マンマ」が日本語だったなんて!彼は韓国人の
言語世界に入り込んでいる日本語が一体どのくらいあるのか
気になり、1700ページを超える日本語辞典をくまなく調べて見る
ことになった。

지은이는 여동생에게 보내는 편지글 형식을 택해 '우리말처럼
쓰이는 일본어' 240여 개의 정체를 밝혀낸다. 소개된 일본어는
제목으로 쓰인 빠꾸.오라이를 비롯해 센베이.웨하스 등의
주전부리, 겐세이.히네루 등의 당구용어까지 참으로 다양하다.
일본어에서 온 말로 알려진 '바리깡'은 사실 바리깡이라는 도구를
만든 프랑스 제작소의 이름이라는 뜻밖의 얘기도 있다. 지은이는
"외래어일지라도 그에 상응하는 적절한 우리말이 없고, 대중
속에서 어느 정도 역사성을 획득한 말은 적극적으로 살려
쓰는 것이 바람직하다"고 말한다.
著者は妹に送る書簡の形式を取った本文の中で「韓国語のように
使われている日本語」240個あまりの由来を明らかにする。
紹介された日本語は本の題名に使われた「バック、オーライ」を
はじめ「センベイ、ウエハース」などのお菓子、さらには「ケンセイ、
ヒネル」などのビリヤード用語に至るまで実に多岐にわたっている。
また、日本語起源の言葉として知られている「バリカン」が、実は
バリカンという道具を作ったフランスの会社の名前だという意外な
話も紹介されている。著者は「外来語でも、その言葉に相応しい
適切な韓国語がなく、大衆の中である程度の歴史性を獲得した
言葉は積極的に残し使用していくことが望ましい」と述べている。

얼마나 할 일 없는(?) 사람이기에 이런 '무데뽀(이것도 일본어다)'
같은 작업을 했을까 궁금하기도 할 터다. 지은이는 미국 유학
시절 구미유학생간첩단 사건에 연루돼 무기징역을 선고받고
서른살 때이던 85년부터 98년까지 감옥살이를 했다. 2002년
베스트셀러가 된 '야생초 편지'도 그때 쓴 원고다. '우리말
바루기' 사이 사이를 스쳐지나가는 60~70년대 한국 사회의
풍경이 가슴 아릿한 향수를 자아낸다.
こんな「ムテッポ(これも語源は日本語だ)」な作業をするなんて、
著者はどれほどの暇人(?)なのだろうとつい気になってしまう。
彼はアメリカ留学時代、「欧米留学生スパイ団事件」に巻き込まれ
無期懲役刑を受け、30歳だった85年から98年までを獄中で
過ごした。2002年、ベストセラーになった「野生草の手紙」は
獄中で書いた原稿が元になっている。「正しい韓国語」の話の
合い間合い間に綴られている6、70年代の韓国社会の風景は、
読む者の胸をキュンと締め付けるようなノスタルジーを呼び起こす。

(終わり)


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