谷川俊太郎『こころ』(28)(朝日新聞出版、2013年06月30日発行)
「裸身」という作品。
限りなく沈黙に近いことばで
愛するものに近づきたいと
多くのあえかな詩が書かれ
決して声を荒らげない文字で
それらは後世に伝えられた
「限りなく沈黙に近いことば」は、きのう書いた「直接」と置き換えられるかもしれない。「直接」近づけることばで近づきたい。「直接」近づきたい。そして、この「直接」が「裸身(裸)」。だから、1、2行目は「裸で愛する人に近づきたい」ということになるかもしれない。いや、まちがい。「裸のことばで愛する人に近づきたい」。
でも、裸に近いことばって、どんなことば?
口に出すと雪のように溶けてしまい
心の中でしか声に出せないことば
なるほど、そうかもしれない。でも、それにつづくことばが、私にはよくわからない。
意味を後ろ手に隠していることばが
都市の喧騒にまぎれて いまも
ひそかに白い裸身をさらしている
「限りなく沈黙に近いことば」と「意味を後ろ手に隠していることば」は、私の中では「ひとつ」にならない。「直接」と通い合わない。「ひそかに(白い裸身を)さらしている」も、「直接」とはうまく結びつかない。なぜ、「ひそかに」なのだろう。「さびしく」なら「直接」を否定されて「さびしく」とつながるし、「沈黙(する孤独)」とも通い合うように思うが・・・
私はこの詩を完全に読み間違えているにかな?
「裸身」という作品。
限りなく沈黙に近いことばで
愛するものに近づきたいと
多くのあえかな詩が書かれ
決して声を荒らげない文字で
それらは後世に伝えられた
「限りなく沈黙に近いことば」は、きのう書いた「直接」と置き換えられるかもしれない。「直接」近づけることばで近づきたい。「直接」近づきたい。そして、この「直接」が「裸身(裸)」。だから、1、2行目は「裸で愛する人に近づきたい」ということになるかもしれない。いや、まちがい。「裸のことばで愛する人に近づきたい」。
でも、裸に近いことばって、どんなことば?
口に出すと雪のように溶けてしまい
心の中でしか声に出せないことば
なるほど、そうかもしれない。でも、それにつづくことばが、私にはよくわからない。
意味を後ろ手に隠していることばが
都市の喧騒にまぎれて いまも
ひそかに白い裸身をさらしている
「限りなく沈黙に近いことば」と「意味を後ろ手に隠していることば」は、私の中では「ひとつ」にならない。「直接」と通い合わない。「ひそかに(白い裸身を)さらしている」も、「直接」とはうまく結びつかない。なぜ、「ひそかに」なのだろう。「さびしく」なら「直接」を否定されて「さびしく」とつながるし、「沈黙(する孤独)」とも通い合うように思うが・・・
私はこの詩を完全に読み間違えているにかな?
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