詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

「天皇の悲鳴」で書いたこと

2018-02-12 14:33:10 | 自民党憲法改正草案を読む
法学館憲法研究所(http://www.jicl.jp/)に「今週の一言」という欄があります。
http://www.jicl.jp/hitokoto/index.html
そこに「『天皇の悲鳴』に書いたこと」を書きました。
お読みいただけると、うれしい。

この機会に「天皇の悲鳴」もぜひお読みください。
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
アマゾンや一般書店では購入できません。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168072977
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「天皇の悲鳴」は松井久子監督「不思議なクニの憲法2018」でも紹介されています。
「不思議なクニの憲法」の公式サイトは、
http://fushigina.jp/
上映日程や自主上映の申し込みができます。
なお13日には、憲法記念館(千代田区)で松井監督のトークつきで上映があります。
こちらも、ぜひごらんください。


問い合わせは
yachishuso@gmail.com
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若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

2018-02-12 12:21:04 | その他(音楽、小説etc)
若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(「文藝春秋」2018年03月号)

 若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」は第158回芥川賞受賞作。はっきり覚えていないが、選考会の一回目の投票で受賞が決まった、と報道されていたと思う。えっ、そんなにおもしろいのか。でも、そうならなぜ一作ではなく二作同時受賞になったのだろう。そういう疑問がなかったわけではなかったが。
 そして、「文藝春秋」を手に取って、若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」よりも先に、石井遊佳「百年泥」が紹介されているのはなぜだろう、とまた疑問に思ったのだが。
 まあ、読み始めてみる。(括弧内のページは「文藝春秋」のページ。ルビは省略)

 あいやぁ、おらの頭このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが
 どうすっぺぇ、この先ひとりで、何如にすべがぁ     (408ページ)

 東北弁ではじまっている。
 これを、こう受けている。

 桃子さんはさっきから堰を切ったように身内から湧き上がる東北弁丸出しの声を聞きながらひとりお茶を啜っている。ズズ、ズズ。        (409ページ)

 お茶をすする音まで東北弁である。
 おもしろいかもしれない。
 だが、ひとりぐらしの、だらしない生活に鼠の出没を描いたあと、こういう文章がある。

 去年の秋、十六年一緒に住んだ老犬が身罷ってからというもの、屋根裏と言わず、床下と言わずけたたましい。ついに同一平面上に出没往来するところとなり、今日などはこうして明るいまっ昼間。先住民の桃子さんを気遣ってか遠慮がちではあるが、音を醸すことに確固たる信念がある、ように聞こえる。        (410ページ)

 読む気をなくしてしまった。
 小説を構成する「文体」は三つある。
 (1)最初に引用した東北弁
 (2)標準語(?)と東北弁がすっと融合する文体。二つ目のお茶をすする文章。
 (3)むりやり「文章語」にしたような気取った文体。三つ目の引用。
 
 (3)の文体がひどい。「老犬が身罷った」「音を醸す」。これは、何語だ? 「老犬が死んだ」「音を立てる」では、なぜいけないのだろう。
 東北弁では「死ぬ」ということばはあまりつかわず、「身罷る」というのがふつうなのか。「音を立てる」と言わすに「音を醸す」というのか。
 古いことばが生活に生きているということは、たしかにある。
 私の田舎では「歯茎」のことを「はじし」と言った。これは「歯+肉」である。「座る」は「ねまる」と、いまでも言う。「ねばる(動かない)」くらいが語源か。「ねまる」は九州では「腐る」になるが、これも「動かない、役に立たない」という感じでつながっているかもしれない。
 もし、東北の人が「死ぬ」よりも「みまかる」と言う方が「親身」に聞こえるのなら、それは「親身」な文体のなかで書かれないと、「実感」として伝わってこない。お茶をすする「ズズ、ズズ」のような感じで、何か「凝縮した肉体」といっしょに動いていないと、何を言っているかわからない。
 読めば、確かに「身罷る」か、「死んだのだ」とわかる。しかし、「耳」は一瞬、「音」を聞き逃す。「声」になっていないからだ。
 「屋根裏」「床下」はいいが、「同一平面上」というようなことを、東北のひとは暮らしの中で「言う」か。つまり「声」にするか。「先住民」も同じである。こんなことばを「声」にして「会話」が成り立っているとは、私には想像できない。
 こんな文章は「嘘」である。「嘘」が露骨に出ると小説はおもしろくない。
 同じ文章のつづきに、こうある。

人の気配の途絶えたこの家で、音は何であれ貴重である。最初は迷惑千万厭っていたが、今となればむしろ音が途絶え部屋中がしんと静まり返るのを恐れた。(410ページ)

 「厭って」は「いとって」と読ませる。ルビがついている。この「厭って」(厭う)は「いやに思う」と「声」として入ってくる。「いや」と「いとう」のなかに「音」が交錯し、それがそのまま「感情の意味」として「肉体」に響いてくる。
 「厭う」というのは「気取っている」が、それが「肉体の古い層」というか「肉体」の奥を揺さぶるように動くので、あ、東北ではこういうのか、と納得できる。
 でも「同一平面上」とか「先住民」とか、とても東北の人か言うとは思えないし、「身罷る」とか「醸す」とか、犬や猫を描写するのに使うとも思えない。
 いやあな感じがする。

 夫が死んだあと、ジャズを聴きながら踊る場面がある。

 おまけに頭の中では
 オラダバオメダ、オメダバオラダ、オラダバオメダ、オメダバオラダ、オラダバオメダ、
 際限なく内から外から、音というか声というか、重低音でせめぎあい重なり合って、まるでジャズのセッションのよう。     (411ページ)

 「音」と「声」。その区別がつかなくなる。「音」が「声」という「肉体」そのもの、「いのち」になる。「いのち」が「肉体」の奥から噴出してくる。それが桃子さんを動かす。
 これが、たぶん、この作品のテーマである。「東北弁」の「音/声」そのものが「肉体」として動く。それが「標準語」を突き破り、新しい「文体の可能性」を切り開いていく。
 で、そういうことが「わかる」からこそ、気取った「標準語文体」、東北弁と無関係な「ことば/音」が気になってしようがない。
 「ことば」が「声」になっていない。「意味」でしかない部分がある。

 亭主に死なれた当座は周造が視界から消えたということより、周造の声がどこを探してもどこからも聞こえないということの方がよほど応えたのだった。(457ページ)

 というような部分を読むと「声(音)」が重要なテーマだとわかる。「声(音)」こそが「肉体」だと感じていることもよくわかる。そういうことを書きたいのだと、わかる。わかるからこそ、「意味」が「標準語」でもつかわないような「気取った」音として動いている部分が、嘘っぽいのである。
 460ページから461ページにかけて出てくる「桃子さんはつくづく意味を探したい人なのだ。」「桃子さんは戦いたい人間であった。」「桃子さんという人は人一倍愛を乞う人間だった。」というような「説明(解説)」にもうんざりした。

 東京へ出てきて働く。「わたし」と言おうとすると「一呼吸」おいてしまう。そういう「声」に関するおもしろい部分もあるのだが、気取った標準語が邪魔しすぎている。全体がとても長くていらいらする。全体を三分の一、できれば四分の一に削り込めば、もっとすっきりとした強い作品になると思う。「嘘」をばっさり削除すれば、読みごたえのある作品になると思うが、いまのままではひどすぎる。



 一か所、疑問に思ったことがある。「食べらさる」という「東北弁」に対する「解釈」である。一膳目のごはんを食べて、さて次にどうしようかと思案し、「食べらさる」と言って二膳目を食べ始める。

食べらさるとは国語的に正しい言い方なのだろうかと考えてしまう。食べらさる、桃子さんが考える受け身使役自発、この三態微妙に混淆して使われていて、敢えて言えば、桃子さんをして自然に食べしめる、とでもいうような、どうしても背後に桃子さんならざる者の存在を感じてしまう言葉の使い方なのだ。(471ページ)

 「受け身/使役/自発」というよりも、これは「敬語」なのではないのか。自分ではないだれか、それこそ延々とつづいている「いのち」そのものが二膳目を「食べられる」。桃子さんが食べるように見えて、実際は「いのち」そのものが「食べる」。その「いのち」への畏怖が「敬語」として動いているのではないのだろうか。「食べらっしゃる」の「しゃ」が「さ」になったのではないのか。
 (だれかが話す(しゃべる)ことを、私の田舎では「しゃべらっしゃる」というときがある。「話される」「お話しされる」だね。「しゃ」が言いにくくて「さ」になることもあるような気がする。これは、私の「耳」の体験。)
 ことば(声)には、そういう遠くつづいている「いのち」へのつながりがある。「声」をとおして、ひとは「いのち」になる。
 そんなことを思いながら読んだので(随所に、そういう部分を感じたので)、気取った標準語には、ちょっとむかむかしてしまった。「声」と「いのち」のことを書きながら、作者が別のことば(気取った標準語)で、それをたたきこわしている。

 どうも、この一作が芥川賞では弱すぎる。だから、大急ぎで二作受賞になるように先行をやりなおしたんだろうなあ、とも思った。



 少し脱線して書いておけば、東北弁で書かれたものとしては、新井高子編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社)がはるかにおもしろい。ことば(意味)を「声(東北弁)」にかえすとき、その奥から「肉体」そのものがぐいっとあらわれてくる。
 この小説を読むくらいなら『東北おんば訳』を読んだ方が楽しい。ことばと声、肉体の関係がよくわかる。
 またことばは生活というならば、東峰夫の『オキナワの少年』(芥川賞)の方が傑作である。オキナワ英語とでも言うべきものが「声」としてしっかり書かれていた。


*


「詩はどこにあるか」1月の詩の批評を一冊にまとめました。

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目次

瀬尾育生「ベテルにて」2  閻連科『硬きこと水のごとし』8
田原「小説家 閻連科に」12  谷川俊太郎「詩の鳥」17
江代充「想起」21  井坂洋子「キューピー」27
堤美代「尾っぽ」32  伊藤浩子「帰心」37
伊武トーマ「反時代的ラブソング」42  喜多昭夫『いとしい一日』47
アタオル・ベフラモール「ある朝、馴染みの街に入る時」51
吉田修「養石」、大西美千代「途中下車」55  壱岐梢『一粒の』59
金堀則夫『ひの土』62  福田知子『あけやらぬ みずのゆめ』67
岡野絵里子「Winterning」74  池田瑛子「坂」、田島安江「ミミへの旅」 78
田代田「ヒト」84  植村初子『SONG BOOK』90
小川三郎「帰路」94  岩佐なを「色鉛筆」98
柄谷行人『意味という病』105  藤井晴美『電波、異臭、工学の枝』111
瀬尾育生「マージナル」116  宗近真一郎「「去勢」不全における消音、あるいは、揺動の行方」122
森口みや「余暇」129
オンデマンド形式です。
注文してから1週間程度でお手許にとどきます。



以下の本もオンデマンドで発売中です。

(1)詩集『誤読』100ページ。1500円(送料250円)
嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で詩を書いています。
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(2)評論『中井久夫訳「カヴァフィス全詩集」を読む』396ページ。2500円(送料450円)
読売文学賞(翻訳)受賞の中井の訳の魅力を、全編にわたって紹介。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168073009

(3)評論『天皇の悲鳴』72ページ。1000円(送料250円)
2016年の「象徴としての務め」メッセージにこめられた天皇の真意と、安倍政権の攻防を描く。
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問い合わせ先 yachisyuso@gmail.com
おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞
クリエーター情報なし
河出書房新社
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離島防衛?

2018-02-12 10:27:03 | 自民党憲法改正草案を読む
離島防衛?
             自民党憲法改正草案を読む/番外176(情報の読み方)

 2018年02月12日の読売新聞朝刊(西部版・14版)の一面の見出し。

離島防衛 F35B導入へ/短距離離陸ステレス 空母運用も視野

 防衛(軍隊)のことはまったくわからないのだが。これは、どういうことかな? 離島を「基地化」するということだろうか。

政府は、米軍が運用している最新鋭ステレス戦闘機「F35B」の導入を検討している。複数の政府関係者が明らかにした。2026年度頃の運用開始を目指す。滑走路の短い離島の空港を活用でき、離島防衛能力が高まる。

 やはり離島の空港を活用する(離島を基地化する)ということみたいだが、疑問に思うのは「離島防衛」って「空中戦」? 離島へ向かってくる船団(艦隊)を空から攻撃するということかな? 実際に離島が侵犯されたら「陸上戦」が主になると思うけれど。上陸させないためには、海岸線の防衛が主になると思うけれど。
 「離島防衛」という抽象的なことばでは、F35Bの活用方法がわからない。実際の「防衛戦」でどう使うのだろう。だいたい「防衛」が目的なら「ステレス」でなくてもいいのではないのか、と思ってしまう。

 本文を読んでいく。こう書いてある。(番号は、私が便宜上つけたもの。)

(1)F35Bを導入すれば、離島の民間空港を活用しやすくなる。
(2)離陸に必要な滑走距離が短いため、基地の滑走路が攻撃を受けても離陸できる可能性が高まる。
(3)年末に見直す新たな防衛大綱でも、「戦い続けるための能力強化」を掲げる方向だ。
(4)配備先は、空自新田原基地(宮崎県新富町)が候補に挙がっている。

(1)は離島が基地化するということ。どこの「離島」かは明記されていないが、空港のある「離島」なら限られているだろう。長崎周辺、鹿児島、沖縄周辺ということになるだろう。北朝鮮や中国を「仮想敵国」にしての構想ということになる。
(2)は、ことばを補うと
離陸に必要な滑走距離が短いため、「本土の/あるいは沖縄本島の」「自衛隊/あるいは米軍」基地の滑走路が攻撃を受けても、「離島の滑走路から」離陸できる可能性が高まる。
ということだろう。
 本土(あるいは沖縄)が攻撃されているのなら、「離島防衛」どころではないだろう。「離島」にどこかの国が「基地」をつくり始めている(そこから、さらに本土攻撃をしようとしている)のなら、「離島」の滑走路など利用できないだろう。
(3)の「戦い続けるための能力強化」はことばは勇ましいが、「離島」の短い滑走路しかない空港が、本土(あるいは沖縄)が攻撃されたあとの「防衛拠点」になるというとこ? うーん、心もとない。滑走路があれば離陸はできるだろうが、戦闘機というのは飛び立ったらおしまい? 「神風特攻隊」? 基地に帰って来て、装備しなおして、また離陸するというのなら、滑走路があれば十分というわけではないだろう。
 「離島」を、どう「基地化」するのか、それを明示せずにF35Bを導入すれば、「離島防衛」が強化されるというのは信じられないなあ。
(4)は、笑いだしてしまうなあ。「空自新田原基地(宮崎県新富町)」って「離島」?宮崎県って太平洋側だよ。想定されている「離島防衛」って太平洋側の離島?
 それに、空自新田原基地から「攻撃されている離島」へ向けて、「防衛」のためにF35Bが飛び立つ。その後、その「攻撃されている離島」を拠点にしてF35Bが活動するって、おかしくないか? 「離島が攻撃されている」なら、そしてその「空港」が「基地化」されている(されようとしている)ことがわかっているなら、敵は「空港(滑走路)」をまず攻撃するのではないだろうか。
 敵国が「離島の滑走路」だけを攻撃しないと考える根拠がわからない。

 後半に、こういうことも書いてある。

政府は「いずも」の甲板の耐熱性を強化し、戦闘機が離着艦できる空母に改修することを検討しており、20年代初頭に運用を始めたい考えだ。

 空母から飛び立ったF35Bが「離島防衛」にあたる? うーん。本土(あるいは沖縄)の基地から飛び立った方が効率的じゃない? だいたい「空母」というのは「移動基地」。それは「防衛」というよりも、遠くの敵基地を攻撃するためのもの。「本土」から飛び立っていたのでは燃料がつきてしまう。敵の基地の近くまで(攻撃対象の近くまで)空母で戦闘機を運び、そこから敵を攻撃するためのもの。「防衛」とは関係ないだろう。
 「離島基地化」も「防衛」ではなく、より短時間で仮想敵国を攻撃するためのものだろう。レーダーでとらえにくいステレス戦闘機が導入されるのも、「防衛」ではなく「先制攻撃」のためだろう。

 「攻撃こそが最大の防御」(先制攻撃で敵を倒す)という「意識」を「離島防衛」ということばで隠している。「離島」のことも「防衛」のことも、まったく考えていない、安倍の軍事独裁推進を証明する計画だといえる。
 安倍はただただ北朝鮮を攻撃したい。軍隊を指揮したい。軍隊を指揮すれば、独裁は簡単だ。国民を「御霊」にしてしまえば、だれも「安倍辞めろ」とは言わない。死人に口なし、だからね。
 安倍のすすめている「沈黙作戦」の集大成が、「戦争」なのだ。


#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位 
 


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詩人が読み解く自民党憲法案の大事なポイント 日本国憲法/自民党憲法改正案 全文掲載
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