* (夜はつづき)
花は散つて
夕べの川はながれていたと
夜、その日見たことを思い出す。あるいは、その日ではなく、かつて見た日の情景かもしれない。特定はできない。
時間の飛躍。あるいは時間が時間という「名詞」を離れて、動いていく。
そこに詩がある。
花は「散る」、川は「ながれる」。そこにある時間は止まっていない。散るという動詞、流れるという動詞、その動詞そのものがつくりだす時間を、夜、思い出している。「夕べ」と書かれているが、これも「日が暮れる」の「暮れる」という動詞を隠していることばだ。夜は「つづく」。その「つづく」という時間のなかにも動きがある。
*
詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)
花は散つて
夕べの川はながれていたと
夜、その日見たことを思い出す。あるいは、その日ではなく、かつて見た日の情景かもしれない。特定はできない。
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そこに詩がある。
花は「散る」、川は「ながれる」。そこにある時間は止まっていない。散るという動詞、流れるという動詞、その動詞そのものがつくりだす時間を、夜、思い出している。「夕べ」と書かれているが、これも「日が暮れる」の「暮れる」という動詞を隠していることばだ。夜は「つづく」。その「つづく」という時間のなかにも動きがある。
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